診療科挨拶

2016年開設の、若手も多い新しい診療科
「腎臓と健康」をテーマに、大義ある組織作りを目指す

腎臓内科【教授】大橋 靖

ゼロから立ち上げた新しい医局

当科は2016年5月に開設された、比較的新しい診療科です。私を含め、現在も在籍するスタッフドクターが大森病院から移り、ゼロから立ち上げた医局です。今ではずいぶん患者さんも増え、若い医師たちも入局してくれ、一歩ずつ前進していることを実感しています。
診療においては、「腎臓病と健康」をテーマに掲げています。蛋白尿や血尿が見つかった患者さんの腎臓で起きている病気を発見し、その“火元”が何なのかを見定め、適切な治療を行う。そうして腎臓病の進行を食い止めていくことが、われわれの役目だと考えています。

5つの柱で「腎臓病と健康」にアプローチ

腎臓病は簡単に治り切ることが少ない病気です。患者さんとの付き合いも長くなる傾向にあり、患者さんと向き合って健康管理をしながら腎臓に優しい生活を送ってもらうように努めていかなければなりません。
当科では、「慢性腎炎症候群・ネフローゼ症候群」の早期治療と寛解、「慢性腎臓病(CKD)」の重症化予防と進展抑止、「末期(非代償性)腎不全」の健康維持、予定された「腎代替療法(透析・移植)」への移行、腎代替療法期における腎不全の健康支援を5つの側面から患者さんに向き合い、日々の診療に当たっています。