教育・研修

佐倉病院 病理診断科での病理専門研修の特色

当科の専門研修では、経験豊富な指導医(病理専門医研修指導医、分子病理専門医)のもとで豊富な症例を幅広く経験することにより、正確・適確な診断を行うための技能、知識を習得し、医療チームの一員として臨床医・患者さんから信頼される専門医を育成します。
下記のような資格を取得することが可能です。

  1. 死体解剖保存法による死体解剖資格
  2. 日本病理学会認定病理専門医
  3. 日本病理学会認定分子病理専門医
  4. 日本臨床細胞学会認定細胞診専門医
  5. 学位

入局後の3年間は、後期研修プログラムに沿って研修を行って頂きます。
病理診断業務は、組織診断・迅速診断・細胞診断・病理解剖の4つに分けられますが、最近では分子病理診断が大きな柱として加わっています。当院では、いずれにおいても偏りのない内容で適切な症例を経験することが出来ます。病理専門医の受験資格に必要な症例数を短期間での確保が可能です。

病理解剖は全国的に減少傾向にありますが、当院および基幹施設の症例を加え期間内に必要な数を充分経験できます。当院には2名の専門医が常勤し、さらに基幹施設より週1回の割合で非常勤指導医が勤務しております。複数の指導医が専攻医を直接指導、研修状況を把握・評価し、指導医同士でその進捗状況を共有しながら研修を進めていきます。ほぼ全ての診療科・疾患、画像所見・変化や検査データの読みにも関わっており、臨床に即した、患者さんに寄り添った病理診断を学ぶことが出来ます。

当院では診療各科・各部署との垣根が低く、コミュニケーションが良好で、臨床検査技師などのメディカルスタッフや臨床医との連携をチーム医療の一員としての診療の他、学生や研修医などの教育にも携わって頂きます。さらには病院の教育・研修と合わせ、医療安全、感染対策や医療倫理についても学ぶ機会があります。また、研修を行いながら大学院での学位取得を目指すことも可能です。研修終了・専門医取得後には、大学に残って教育・研究、一般病院での診療など進路の相談にも応じます。

学位を希望される方は、大学院修了あるいは論文提出により取得することが可能です。また、後期研修プログラムの研修が終了されている方・専門医を取得済の方についても施設の見学など相談を受けております。病理医は全国的にも不足しており、当院では助教以上の職位でも可能な範囲で優先的に人材の確保に努めています。

入局説明は随時行っておりますので、詳細についてはお気軽にご連絡ください。