医療関係の方へ

医療関係の方へ

ご挨拶

呼吸器内科診療責任者の松澤康雄と申します。

現在、当科では、常勤医師10名(膠原病専門医の金子開知医師を含む)、後期研修医2名程度、前期研修医1-2名程度の体制で、診療を行っています。

ここ、10数年、千葉県北部の基幹病院の呼吸器内科の閉鎖、縮小が続き、当院呼吸器内科の外来、入院の患者数が急増したことをきっかけに、診療体制の見直しを行いました。

具体的には、紹介制の導入と、医療連携の強化をすすめてまいりました。あわせて、診療の標準化、効率化もすすめてきました。

地域の医療機関の皆様方におかれましては、患者さまの転院受け入れや在宅医療のご高配をいただき、また、外来においても、気管支喘息、肺気腫、睡眠時無呼吸などの患者さまを多数受け入れていただいており、感謝申し上げます。

状況は10年前より改善しておりますが、診療の高度化、複雑化もあり、依然として、外来の待ち時間も長く、入院病床も空いてないことも多く、患者様や地域の先生方の要望に応えられない場合もあります。引き続き、地域の医療機関との病診連携、病病連携を一層、強化することにより、紹介患者さま、緊急を要する患者さまを積極的に受け入れることができる体制を維持できるよう、当科を運営していきたいと思います。

緊急の患者さんのご紹介など、必要時には、松澤まで、直接、お電話いただければ、可能な範囲で対応させていただきます。どうしても対応が難しい場合もありますが、お断りする場合は、せめて、お待たせせずに、迅速に判断できるように、また、お断りしてしまった事を、記憶・記録にとどめておくために、松澤が直接、対応、判断するようにしております。(松澤不在時(主に水曜日、金曜日の午後には、所定の順番で電話をまわすように決めております。)

引き続き、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

令和4年4月2日 呼吸器内科診療責任者 松澤康雄

ご紹介いただける先生方へ(診療所および病院) 2022/4/2現在

通常のご紹介 平日および土曜日(第3をのぞく)午前9時~11時

紹介状持参で、受診させてください。受付時間内の受診の場合は、特に連絡は必要ありません。当科の初診患者数は、5名程度から最大20名近くまで、日により大きく異なります。以前、実施しておりました、事前予約は、事前予約のあるなしで、待ち時間の差が極端に大きくなってしまう事など、いくつかの問題があり、現在、中止しております。

緊急のご紹介・時間外のご紹介

(救急搬送の場合)
急激な呼吸苦などは、循環器疾患の場合もあります。バイタルが不安定な場合は、救急要請または、救急外来への電話相談をお願いいたします。

(救急搬送を要さない場合)
当科での対応が適切と考えられる場合は、交換で「呼吸器内科への緊急の患者紹介」とお伝えください。松澤在院時は松澤が対応、不在時は、所定の順番で、夜間・休日は呼吸器内科当直医が対応します。

感染予防について

待合室での患者間感染を防ぐため、咳、熱のある患者様は、診断によらず、マスクをしていただくようにお願いしておりますので、ご協力をお願いいたします。

引き受けが困難な症例について

  1. 介護関連肺炎、誤嚥性肺炎;
    非常に重要な疾患ですが、リハビリや介護面を含めた総合的な対応が必要であり、呼吸器内科としての専門的な治療があるわけではありません。ベッドが限られている以上、お断りせざるをえないと考えております。
  2. 老人保健施設に入所中の方;
    老人施設の中でも、特に老人保健施設の場合、外来診療の場合は健康保険が使えず、入院した場合に元の施設に戻る事ができなくなる場合が多いなど、対応は非常に困難です。提携病院へ相談いただくようにお願いいたします。
  3. 他院に通院中の悪性腫瘍患者;
  4. 通院中の病院へ相談いただくようにお願いいたします。特に、終末期になってからのご紹介は、お断りさせていただいております。

よくご紹介いただいている疾患について

  1. 胸部異常陰影;
    CTなどは原則として即日対応できますので、レントゲンで多少とも気になる陰影がありましたら、お気軽にご紹介ください。
  2. 肺癌(疑い);
    まずは、呼吸器内科で診療し、必要に応じ、外科、病理、放射線科とも連携して対応していきます。放射線治療も開始されましたが、肺癌の場合の窓口は呼吸器内科になります。縦隔腫瘍も同様です。PET検査は、当科受診後に、山王病院、四街道徳州会病院にお願いしております。
  3. 気管支喘息、COPD;
    鑑別を要する疾患も多数ございますので、多少なりとも気になる点がございましたら、お気軽にご紹介ください。診断、治療方針決定後は、原則として、紹介いただいた先生に再度紹介させていただきます。(そのような逆紹介をご希望されない場合は、その旨、記載願います。)
  4. 肺線維症、間質性肺炎;
    当科が特に力を入れている分野です。軽症、重症とわず、「疑い例」でも、ご紹介ください。
  5. 急性および慢性呼吸不全;
    酸素飽和度の低い方、労作時息切れのある方など、ご紹介ください。循環器疾患との鑑別が難しい場合も当科へご紹介いただいて構いません。(急性心筋梗塞などが疑わしい場合は、循環器への直接紹介が妥当と考えます。)在宅酸素療法導入例については、原則としては、当科で引き続きフォローいたしますが、逆紹介ご希望の場合は、その旨、記載願います。
  6. 肺炎;
    軽症、重症とわず、ご紹介ください。入院適応につきましては、当科にて判断させていただければ、幸いです。なお、「誤嚥性肺炎」「介護関連肺炎」は、上述のとおり、お断りせざるをえません。ご理解願います。
  7. 気胸;
    外科と連携して速やかに対応いたします。手術適応と思われる場合も呼吸器内科宛てへの紹介で結構です。
  8. 睡眠時無呼吸;
    患者数増加により、診断とnCPAP等の治療の導入までを当科で行わせていただき、その後は、原則として、ご紹介いただいた先生にお返しさせていただく方針としております。
  9. 結核;
    症例により、当科でも治療しておりますが、結核が強く疑われる症例、排菌している事がわかっている症例は、専門病院への紹介をお願いいたします。

カンファレンス(症例検討)

  • 内科総合カンファレンス
    月曜日午後6時~
  • 救急センターカンファレンス
    毎朝午前7時30分~
  • 呼吸器内科カンファレンス
    月曜日午後4時~
  • 呼吸器内科朝カンファレンス
    月曜日午前8時30分~
    火曜日-金曜日午前8時10分~
    土曜日午前8時30分~
  • 呼吸器内科・外科・病理合同カンファレンス
    月曜日午後5時30分~
見学希望の方は、松澤まで、連絡ください。
(yasuo23@sakura.med.toho-u.ac.jp)

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
佐倉病院 呼吸器内科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
TEL:043-462-8811(代表)