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平成26年度研修会(湘南)

日 時 平成26年10月11日(土)12日(日)
場 所 鎌倉プリンスホテル

第29回 東邦大学医学部東邦会 研修プログラム

講演会
日時 平成26年10月11日(土)
17:30~18:50 受付/17:00より
会場 鎌倉プリンスホテル バンケットホール七里ガ浜
司会 神奈川県湘南支部 小林純二郎
開会の辞 神奈川県湘南支部長 山川ふみ子
挨拶 東邦会会長 舳松洋先生
講演
題『鎌倉時代、なぜ「禅」が普及し、その後日本文化に大きな影響を与えていったのか』
講師 帝京八王子中学高等学校 校長 柴田利雄先生

懇親会
日時 平成26年10月11日(土)
19:00~21:00
会場 鎌倉プリンスホテル バンケットホール七里ガ浜
司会 神奈川県湘南支部 加藤葉子
開会の辞 神奈川県湘南支部 平井寛則
挨拶 東邦会会長 舳松洋先生
祝辞 東邦大学理事長 炭山嘉伸先生
   東邦大学学長 山崎純一先生
   東邦大学医学部長 高松研先生
乾杯 東邦大学医療センター 大橋病院院長 杉薫先生
音楽演奏 Dinner Time Concertメゾソプラノ加藤菜子様
ピアノ 佐渡建洋様
校歌斉唱
閉会の辞 神奈川県湘南支部 柏木孝夫
写真撮影

観光コース
平成26年10月12日(日)
出発8:15→高徳院大仏殿(鎌倉大仏)→円覚寺(臨済宗)→東慶総持禅寺(臨済宗)→鶴岡八幡宮(拝観後自由散策)→昼食(九ツ井本店)→JR大船駅解散
ゴルフコース 平成26年10月12日(日)
コンペ会場 小田急藤沢ゴルフクラブ スタート 8:53

研修会を終えて

神奈川県湘南支部 山川ふみ子(昭和58年卒)
平成26年10月11日、12日の2日間にわたり、第29回東邦大学医学部東邦会研修会が神奈川県鎌倉市において開催されました。台風上陸の心配される中、全国より昭和19年卒から平成14年卒まで80名の同窓の先生方に参加していただきました。幸いにも穏やかな天候に恵まれ、無事にプログラムを終了することが出来ましたことをご報告いたします。神奈川県湘南支部は、鎌倉、逗子、茅ケ崎、平塚、横須賀、藤沢と言う6市で構成されており、現在会員は約110名です。一同、母校への愛校心を胸に地域医療に取り組んでおります。一年間この研修会の開催のために心を合わせて準備して参りました。

研修会は東邦会会長舳松洋先生の開会の御挨拶の後、講演会が行われました。帝京八王子中学高等学校校長柴田利雄先生に『鎌倉時代、なぜ「禅」が普及し、その後日本文化に大きな影響を与えていったのか』というテーマでお話ししていただきました。鎌倉時代に成立した臨済宗、曹洞宗が仏教界のみならず日本の文化の発展に多大な影響を与えたというお話を伺いました。

続いて懇親会が行われました。東邦会会長舳松洋先生の御挨拶の後、東邦大学理事長炭山嘉伸先生、東邦大学学長山純一先生、東邦大学医学部長高松研先生に御祝辞を頂きました。東邦大学医療センター大橋病院院長杉薫先生の乾杯の御発声で懇親会が幕を開けました。

鎌倉プリンスホテルのフランス料理を召し上がっていただいている間に、Dinner Time Concertをお楽しみ頂きました。メゾソプラノの加藤菜子様のお歌を、佐渡建洋様のピアノ伴奏で懐かしい童謡からオペラまで全7曲を皆様に聴いて頂きました。心に染み入る美しい澄んだ歌声に、一同心を癒され感動いたしました。
懇親会において大学の先生方より東邦大学の現状、発展、また大橋病院の今後、学生達の教育について詳しくお話を伺えました。地方の現状を大学の先生にお伝えしたり、懐かしい同級生同士近況を報告し合ったりと大変有意義で和やかな会となりました。

最後に校歌を斉唱し、記念写真を撮り無事に閉幕となりました。

10月12日は観光とゴルフに分かれての参加となりました。ゴルフは20名の参加で、小田急藤沢ゴルフクラブにてプレイして頂きました。観光は35名の参加で七里ガ浜の海を眺めながらバスで出発しました。鎌倉の露座の大仏を拝顔し、円覚寺、東慶寺、八幡宮を巡り、小町通でお買い物をし、九ツ井本店で昼食をとり解散致しました。

今回の研修会にご参加いただいた多くの会員の先生方に心より御礼申し上げます。暖かい、楽しい会となりますように心をこめて一生懸命御接待させて頂きました。無事終了することが出来まして安堵しております。湘南支部の一人ひとりにとっても生涯忘れられない思い出深い会となりました。最後に今回の研修会をご推薦下さった舳松会長はじめ東邦会役員の皆様及び東邦会事務の皆様に感謝申し上げ御礼の言葉と致します。

懇親会にて

挨拶
舳松 洋会長(昭和32年卒)

本日は第29回の東邦会研修会を山川支部長、小林先生をはじめ多くの先生方のお力添えにより、非常に立派な研修会を開催することができたことに感謝申し上げる次第です。講演会では演者の先生が今日の研修会にふさわしい、鎌倉についていろいろご講演いただけるということで楽しみにしております。

来年は秋田支部手の開催を予定しております。秋田支部から伊藤先生もお越しいただいておりますので、ぜひ今日の研修会を参考にしていただき、また立派な研修会が開催されることを願っております。講演会の後、引き続き懇親会の場でまた皆様方と和気藹々と過ごしていきたいと思います。ありがとうございました。


祝辞
炭山嘉伸理事長(昭和45年卒)
舳松会長から創立90周年の式典のお話がございました。初代額田豊理事長が帝国女子医専を創立されてから来年でちょうど90周年となります。私が理事長になりましてから二つについて力を入れてまいりました。一つはいかにして学校法人東邦大学の知名度を上げるか、アイデンティティとクオリティの向上です。大学の広報誌が皆様のお手元にも届いていると思いますが、最も力を入れているのが東邦大学の名前をどのようにして知らしめるかということです。

ひとつには首都圏6県にまたがって放映されている「命のいろいろ」というテレビ番組です。建学の精神である『自然・生命・人間』を映像化したミニ番組を毎週火曜日に放送しております。また羽田空港には57すべての国内線の搭乗口にて本学の広報が流れております。医療情報番組も3病院すべての教員が登場いたしますが、今回からは薬学部、理学部、看護学部の先生方も登場いたします。その他直近では、ご覧になった先生方もたくさんいらっしゃると思いますが、杉先生がNHKの「ためしてガッテン」に出演されました。このようにマスメディアに昨年度だけで743回、テレビ・ラジオ・新聞に東邦の教員が登場いたしました。さらにホームページにも力を入れておりますが、アクセス数がなんと1960万件でした。4学部それから中・高が2つ、そして3病院と羽田に国内線と国際線のクリニックがございますが合計で1960万件というたいへんな数字になっております。

後ほど学長からお話しが出ると思いますが、今後習志野キャンパスに健康科学部ができます。4学部から5学部になり、そして2つの中・高があり、両行とも偏差値の極めて高い中・高ですが、その駒場東邦高校は今年の東大入学者が75名というたいへん素晴らしい結果をだしました。このようにたいへん質の高い中・高、大学になっていることを私自身うれしく思っております。

ハード面につきまして、医学部に関してのみですが、これからご説明させていただきます。長らく母校に立ち寄られていらっしゃらない先生方もたくさんおられると思いますので今日はこのようなスライドを用意してまいりました。最後に長年の懸案事項であった50年を迎えた大橋病院の構想についてもお話しさせていただきます。これは医学部の学生ラウンジです。立派なカフェテリアという装いです。学生たちはここでお茶を飲んだり、談話したりしております。

これがリニューアルされた学生食堂です。メニューもバラエティに富んで学生からの評判もたいへん良好です。こちらは医学部本館3階です。私たちが卒業式を行った場所です。このようにシャンデリアを設えすっかりリニューアルされました。医学部の本館は戦災からも逃れて生き延びた86年の歴史的な建物です。私たち大学のシンボル的建物でもあります。しかし外構は非常に古びており、本館の建物にはふさわしくありませんでした。この本館にふさわしいものにしようと本年2月に完成したのがこちらの正門です。夜間照明では本館が浮き上がるように見えます。理事長室はこの2階にあたります。真正面に医学部の建物がありそこに大階段があります。その真上に90周年を記念してモニュメントを作りました。このモニュメントには90周年を記念して90の自然現象の像が掘り込まれております。夜間になりますと一層美しく浮かび上がりますので、ぜひ夜間にも訪れていただければと思います。守衛室も新しくなりました。春になりますと桜が非常にきれいな場所です。

こちらは大橋病院の建設工事計画です。約4年半かかりまして、ようやく大橋病院の目の前にあった日本通運の土地を購入することが決まりました。『自然、生命、人間』この建学の精神を生かした都会のオアシス的な、即ち人間的なそして自然を生かした命を感じられるような病院建設を考えております。こちらが大橋病院の外観になります。現在の大橋病院から道一本隔てたところで、桜並木が有名な目黒川も近くにあるこの地に建設いたします。そこには今でも鯉がいる小さな小川が流れており、ここに自然道を作る予定です。そして目黒区への提供公園が右上、左下が世田谷区への提供公園となり、非常に緑が豊富な、そして水が豊かな病院づくりを計画しております。

新棟ではロータリーが2階になります。1階は診療管理部門2階が外来専用で、救急部門は3階になります。なぜそのような設計かと申しますと、この土地は高低差があり1~3階を上手に使うためです。池尻大橋駅から歩いてきたこちらが1階部分で、外来のフロアに上がっていくところです。患者さんのためにエレベーターなどを作る予定です。目黒川には世田谷区に許可を取り、橋を作る予定です。従来の池尻大橋駅側からの通路を通って2階部分に入ります。そうするとここがちょうど外来のロータリーの場所になります。それから3階は救急隊が直接ロータリーに入ってこられるようになっています。現在の大橋病院は2230坪ですが新しい土地は約4900坪で倍以上の大きさになります。ベッド数は今、在院日数が10日を切ろうかという数字ですので、もっと数を減らして現在の433床から315床のコンパクトな病院にいたします。

そのかわり回転率の良い、効率化の高い病院を目指すということになります。現在はベッド周りが52平方メートルぐらいしかありませんが、新病院は87平方メートルと全国でもトップレベルの床面積となります。個室は現在6.7%でわずか29室を、315床の17.5%にあたる55室にいたします。差額ベッド率は約50%と現在の約21%から個室並みに大幅に増やす予定でおります。今の大橋病院の特性として、まず初めに差額ベッド及び個室から埋まっていきます。これは大橋病院の最大のメリットです。目黒、世田谷を要している病院ですからそのような特性を生かした高級なイメージの病院を目指したいと思います。新たに池を作ったり滝が流れていたりと、外から見たときに木々や水の豊かな、いわゆる都会のオアシスのような病院を目指したいと思っております。ロータリーの真中には噴水も作り、緑のゾーンを作ります。これはすべて還流式の水ですので24時間常時流れます。そして大橋病院は高速道路から見えますので、夜間照明をしようと思っています。緑のゾーンや滝、屋根にいたるまで建物全体をライトアップすることで、ここに東邦大学の立派な病院があることを示していきたいと思っています。

このように高級感溢れる病院を目指していきます。病床数はわずか315床ですが、土地が現在の倍以上ですので将来増床計画を考えた場合は150床の増床が可能です。すでに住民説明も終わりました。公的な手続きも終わりこれから工期に入ります。来月から建設会社の選択に入りまして、来年6月14日の創立90周年記念式典までには必ずや鍬入れをいたします。平成29年度中に竣工予定です。この4年半というもの、様々なところから大橋病院の進捗状況のお問い合わせいただき誠に苦慮いたしました。理事会、評議員会だけでなく、全国のこのような集会でも最も関心が高かったのは、やはりこの大橋病院の新設についてでした。ようやく実現できたことを私自身も嬉しく思っておりますが、さきほど舳松会長からご寄付のお話をしていただきましたように、本法人はこれからますます多額の投資をしてまいります。改めて私のほうからもご寄付につきましてお願い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。本日この懇親会にご招待いただいたことに御礼申し上げます。


祝辞
山崎純一学長(昭和51年卒)

本日は第29回東邦会研修会にお招きいただき、誠にありがとうございます。また、このような立派な会をご用意いただきました山川先生、小林先生を始め、各先生方に改めまして御礼申し上げます。炭山理事長からお話しがありましたように、東邦大学は平成27年創立90周年を迎えますが、今後もさらに本学の知名度向上を目指したいと考えています。本学は自然科学系の総合大学ですので、その特色を生かして4学部の有機的連携をさらに強化したいと思っています。

ここで本学における、最近の話題についてお話し致します。

初めの話題は学校教育法についてです。平成26年6月下旬、国会において学校教育法の一部が改正されました。以前から、文科省は学長主導型の大学のガバナンスのあり方を示していましたが、具体化されていませんでした。今回、「教授会は、教育研究に関する重要な事項について、学長が決定する際、意見を述べることとする。そして、学長・学部長等がつかさどる教育研究に関する事項について審議し、学長・学部長等の求めに応じ、意見を述べることができることとする。」と新たに改正され、平成27年4月1日に施行することになりました。つまり、教育・研究に関する重要事項は、教授会で審議して頂き、最終的に学長が決定することになります。

二つ目の話題は「管理・監査のガイドライン制定」についてです。文部科学省では、これまで「研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて」を踏まえて、大学等の研究機関に対して必要な対応を実施してきました。しかし、科学技術の研究開発の現場において、研究活動の不正行為や研究費の不正使用が後を絶たないことから、平成26年2月に「研究機関における管理・監査のガイドライン」、平成26年8月に「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」を改正し、対応を強化してきました。このため、本学も含め、各大学や研究機関は文科省からの指示に従い、学内のガイドライン等の見直しを行っています。本学では規範委員会を数回開催し、「東邦大学における管理・監査のガイドライン」を作成しました。ここでは、不正行為の事前防止策のための取組、組織の管理責任の明確化による不正行為への対応、特定不正行為等の違反に対する措置、コンプライアンス(研究倫理)教育の受講などについて盛り込み、ほぼ完成しております。研究者・医療人としての倫理教育は、学生にも求められており、平成27年度からの講義にも倫理教育を取り入れたいと考えています。4学部長に倫理教育のカリキュラムを組み入れるようお願いしました。

三つ目は、先ほど理事長から少しお話しがありましたが、新学部である健康科学部についてです。現在、千葉県に多くの4年制の看護学科が新設されつつあります。全国的にみても、厚生労働省管轄の3年制看護専門学校から移行して、文部科学省が管轄する4年制看護学科の設置が相次いでいます。千葉県は医療過疎地域であり、医師、看護師とも不足状態が続いていますので、医師、看護師の確保に注力しています。付属佐倉病院に隣接して佐倉看護専門学校がございますが、最近、教員と受験生の確保が困難になってきました。そこで、本学においても3年制の佐倉看護専門学校を閉校して、4年制の看護学科を新たに開設することになりました。これは青木名誉学長から受け継いだ命題でもあり、平成29年4月開校を予定しております。定員は1学年60名で習志野に設置することが決定しましたので、着々と準備を進めております。習志野の地に新しく健康科学部看護学科を開設することは、同キャンパス内の薬学部や理学部にとりましても、相乗効果が得られるものと期待しています。本学は自然科学系の総合大学であり、多くの人間性豊かな医療人を育成してきました。今、医療界に求められているチーム医療の観点からも、習志野キャンパスにて質の高い教育がなされるものと思います。新学部設置に当たっては、薬学部、理学部の先生方からも賛同が得られていますので、平成29年度の開校を楽しみにしております。

最後に4学部の連携について少し触れたいと思います。大森と習志野キャンパスは距離が離れておりますが、学生の保健衛生上の管理という観点から、健康管理を一元化したいと考えていました。平成26年4月に4学部長の協力を得て、両キャンパスを統合した健康推進センターを新しく立ち上げました。これにより学生や教職員の健康診断や健康管理が充実するものと思います。

今後も先生方の更なるご支援、ご助言をいただけましたら幸いです。本日はこのような立派な会にお招きいただきまして本当にありがとうございました。


祝辞
高松 研医学部長(慶応医 昭和53年卒)

本日は第29回東邦会の研修会にお招きいただきまして誠にありがとうございます。東邦大学はこのような全国的な規模の同窓会の研修会を催されているということで卒業生一丸となって大学の発展のために努力されていることをたいへん心強く、また羨ましくも思っております。日頃から東邦会の皆様には物心両面よりたいへんお世話になっておりますことをまずは感謝申し上げます。

私からは教育そして研究に関わります事項をいくつかご説明申し上げます。

東邦大学の将来的な魅力を高めていくためには、国家試験の合格率が第一の大きな課題となっております。ここ2年ほど低迷しておりましたが、今年の国家試験からはだいたい平均値に戻ってまいりました。この件についてひとつ言い訳をさせていただければ全国の6年生のスタート時点の学生数は約7,800名で、国家試験を受けている学生数は約7,500名です。本学も2、3名卒業できないのですが6年生の留年率が平均よりもやや低いということが唯一救いではないかと思っております。学内には留年を繰り返す6年生がほとんどいないということが明るい材料といえます。また、今年の6年生は昨年と比べまして格段に状況が良いと思っております。これから卒業試験を迎え、今年こそはとたいへん期待しております。皆様方にもぜひ来年の国家試験の結果を心待ちにしていただければと思っております。

第二に将来に向けてより良い人材を確保していくということが肝要かと思っています。少子高齢化の時代で優秀な学生を集めるのがなかなか難しいところですが、この状況を見越し、昨年より理事長から学費の値下げをしていただきました。これを受けまして今年の入学試験は受験生が3,000名を超えるたいへんうれしい状況となりました。また入学生もたいへん優秀な学生が入ってきてくれております。確かに優秀な学生は増えておりますが、まだ正規合格を辞退する学生が多く、これを何とか改善してさらに底上げを図ることが私に課せられた課題だと思っております。その解決の一つとしまして、まずは魅力あるカリキュラムへの改訂を行っていこうと思っております。

また時をあわせるように医学教育の国際認証という国際基準のカリキュラムが求められるようになっており、こちらと合わせる形で熟考を重ね新しいカリキュラムをスタートさせたいと思っております。過日にも理事長から安易に変わる拙速なカリキュラム改訂ではなく、じっくり考えて将来に通じるようなカリキュラム改訂をやるべきだとご指導いただきました。そのことを十分念頭におき、再来年から新しいカリキュラムを始動させようと準備に邁進しているところです。

また魅力ある大学ということで、さきほど理事長から医学部のハード面での改修に対してご説明がありました。これは昨年度から本年度にかけて実施していただいたものですが、ここ数年来、少しずつ講義室、実習室の改修を進めさせていただいており、設備面ではおそらく全国の中でも優れた施設を有する大学であろうと思っております。昨年からはいわゆる表部分の改修をしていただくことで、目に見える形での改修を終えることができました。今度の入学試験からはより一層優秀な学生を集めることができるのではないかと期待しております。

また入学試験に関してもう一点ご報告ですが、昨今の医師不足を反映し、入学定員の増員が求められております。本学も5年前に100名から110名に改訂いたしました。来年からは千葉県枠ということで、千葉県と協議し卒業後に千葉県で研修する5名を受け入れるということで定員115名となりました。

最後に一点、もうひとつ大学として魅力を高めていくには研究体制の向上があると思います。この点に関しましては理事長、学長のここ数年来のご尽力により、論文数自体はそれほど変わらないのですが英文比率がかなり向上してまいりました。即ち研究の質が高くなってきているということを反映していると思います。その目に見える形の効果といたしましては、公的研究費の取得額が増加しているということにも表れていると思います。この点は急に向上するということはなかなか難しいと思いますが、この向上の動きを今後も継続し、学生からも選ばれる魅力ある大学にするため一層の努力をしてまいりたいと思います。

先生方には日頃からご支援いただいておりますが、倍旧のご支援をお願いいたしまして私からのご挨拶とさせていただきます。本日はお招きいただきましてありがとうございます。

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