平成28年度研修会(島根)
第31回東邦会研修会は全国から66名が参加して10月8日・9日、島根県支部担当により島根県松江市にて開催されました。講演会は小泉八雲のひ孫で島根県立大学短期大学部教授の小泉 凡先生に「小泉八雲を現代に活かす」という演題でご講演いただきました。翌日の観光・ゴルフは絶好の秋晴れに恵まれ、交流を深める2日間となりました。
講演会
『小泉八雲を現代に活かす』
島根県立大学短期大学部教授
小泉凡(ぼん)先生
プロフィール
小泉凡(こいずみぼん)
島根県立大学短期大学部教授・小泉八雲記念館館長・焼津小泉八雲記念館名誉館長。
1961年東京生まれ。成城大学・同大学院で民俗学を専攻後、1987年に松江へ赴任。小泉八雲、妖怪、怪談を切り口に、文化資源を発掘し観光・文化創造に生かす実践研究や子どもの五感力育成をめざすプロジェクト「子ども塾」で塾長として活動する。2001年から2002年は米国セントラル・ワシントン大学交換教授。
主著に『民俗学者・小泉八雲』(恒文社、1995年)、『文学アルバム小泉八雲』(共著、恒文社、2000年)、『怪談四代記─八雲のいたずら』(講談社、2014年〈2016年に文庫化〉)ほか。小泉八雲の直系のひ孫にあたる。日本ペンクラブ会員。
島根県立大学短期大学部教授
小泉凡(ぼん)先生
プロフィール
小泉凡(こいずみぼん)
島根県立大学短期大学部教授・小泉八雲記念館館長・焼津小泉八雲記念館名誉館長。
1961年東京生まれ。成城大学・同大学院で民俗学を専攻後、1987年に松江へ赴任。小泉八雲、妖怪、怪談を切り口に、文化資源を発掘し観光・文化創造に生かす実践研究や子どもの五感力育成をめざすプロジェクト「子ども塾」で塾長として活動する。2001年から2002年は米国セントラル・ワシントン大学交換教授。
主著に『民俗学者・小泉八雲』(恒文社、1995年)、『文学アルバム小泉八雲』(共著、恒文社、2000年)、『怪談四代記─八雲のいたずら』(講談社、2014年〈2016年に文庫化〉)ほか。小泉八雲の直系のひ孫にあたる。日本ペンクラブ会員。
懇親会にて
挨拶 舳松洋会長(昭和32年卒)
本日は全国から研修会に参加いただき、ありがとうございます。研修会開催のためご尽力いただいた小竹原先生初め、島根県支部の先生方に厚く御礼申し上げます。 現在建設中の大橋病院も、平成30年には開院いたします。先生方には引き続きご寄付をお願いしております。追加のご寄付も受け付けておりますので、よろしくお願いいたします。
大学に関しては後ほど理事長、学長、医学部長がお見えになっておりますので、お話しいただけると思いますが、現在東邦大学はたいへん知名度も上がっており、財政的にも豊かで充実した環境となっております。現在の東邦大学でしたら自分は入学できなかったのではないかと思うほどです。それほど素晴らしい大学になりました。 それから来年の研修会は宮城県の仙台で開催されます。準備は着々と進んでおります。再来年は北海道という話しも進んでおりますので、皆様にはまた全国からご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。本日はこれからごゆっくりご歓談いただければと思います。ありがとうございました。
挨拶 炭山嘉伸理事長(昭和45年卒)
理事長として3期目に入っております。私は1期目から大きく掲げたことが二つありまして、一つは東邦大学の知名度を上げる、すなわちアイデンティティをいかに高めるかということです。もう一つはアイデンティティを高めた以上、大学や病院のクオリティが問われるだろうということです。この二つを向上させるために全力を挙げてまいりました。今、舳松会長からご紹介があったように本学は幸いなことに知名度も上がり、そして質の高い病院、大学であるという評価が得られていることは私たちも実感しております。
全国各地に赴いた際にその地の先生方、あるいは同窓生から評価のお話しをお聞きしますと私もまた励みとなります。もう一つ、私が理事長になったときに心掛けたことは、ここにお集まりになられている同窓会の皆さんと学校法人がいかに協力して力を携えられるかということでした。私が理事長になってからは医学部を含め6同窓会(中高、駒東も含めまして)、皆さん結束して私どもを支えていただいております。舳松会長以下、同窓会の先生方に厚く御礼申し上げたいと思います。今回の研修会開催につきましては小竹原先生に深謝いたします。
私からは大学全体のこと、医学部の同窓会ですので概略だけをお話しさせていただきます。現在私どもが取り組んでいることは75年振りの新しい学部、健康科学部の創設です。健康科学部は、来年の4月に習志野に出来ます。なぜ健康科学部を創設したのかというと、3年制の佐倉看護専門学校では、佐倉での学生、教員を確保するのが少々厳しくなってきました。千葉県全体でも看護師は少ないということもあり、佐倉病院は教職員の半分が看護師で、半分が佐倉看護専門学校の卒業生という現状です。
佐倉看護専門学校は毎年1億円ほどの赤字で推移しておりましたが、このまま放置しておきますと、志願者数も減るということもあり、当時の青木学長と共に決断いたしました。これによって学則変更が行われます。理事会、評議員会の在り方は大きな変更ですので諮問委員会を立ち上げました。それと同時に学則変更に伴うこととしては、定員の増加であります。現在各学部の定員は実質ややオーバーしております。平成30年度からは定員をオーバーしますと補助金をカットされてしまいます。ですから今のうちに文科省に申請して各学部の定員を実質通りの定員増にする事を検討しています。
それから医学部についてですが、後ほど高松医学部長からお話しがありますが、高松君は本学の卒業生ではありませんが毎回東邦会の集まりに参加していて特別会員となっておりますが、その高松医学部長の努力もあって、入学志願者は30倍以上で国家試験合格率も全国平均を上回り、たいへん良い成績を収めております。各学部の就職率も薬学部、理学部共に99・5%と非常に高く推移しております。
病院に関しましては、ご存知の通り医療から介護へ、あるいは病院完結型から地域完結型へと大きな方向転換が国の方針です。それに則って三病院の在り方が問われていますが、すべて前年度対比収入を伸ばしています。後ほど大森、大橋病院長がお見えになっているのでお話しがあると思います。長尾病院長の佐倉病院も4月から9月の数字を見ますと医療収支は好調です。
これからお見せいたしますDVDはこの数年間、法人が取り組んだことです。今やっておかなければならない、教育環境、医療環境のハード面での取り組んだ事業です。投資額は約500億円ですが、その中でも369億円を投ずる大橋病院の新病院開設についても全国からご参加いただいた皆様に見ていただく良い機会と思い、持参いたしました。それではご覧ください。
DVD上映
医学部本館、習志野、大橋新病院などの各説明。
以上です。ありがとうございました。
挨拶 山崎純一学長(昭和51年卒)
本日はお招きいただきまして、誠にありがとうございます。私は昭和51年卒でこの研修会開催の島根県支部長の小竹原良雄先生と同級です。他にも昭和51年卒の先生が同席していますので、大変、嬉しく存じます。また小泉凡先生には貴重なご講演をいただき、ありがとうございました。小泉八雲先生のことなどを知ることができまして、大変、楽しい時間を過ごすことができました。
現在、我が国の18歳人口が減少しており、本学といたしましても如何に優秀な入学者を集めるかということが課題だと考えています。そのような中、本年度は4学部合わせてなんとか受験生1万人を確保することができました。医学部における倍率は30倍でしたが、4学部全体では倍率が10倍前後でした。今後、受験生の確保が困難になっていくかと思われますが、これからも本学の特色を活かした教育・研究に注力していきたいと思います。
平成29年4月、習志野キャンパスに健康科学部看護学科を開設します。本学には自然科学系の4学部が既に存在しており、将来、医療系に進む方が沢山いらっしゃいます。習志野キャンパスでは薬学部、理学部そして健康科学部が共存することになりますので、共通教育にも注力致したいと思います。同時に共同研究も積極的に推進しておりまして、学部間の共同研究シンポジウム「4学部合同学術集会」において、毎年、多くの報告があります。
これからも努力していく所存ですので、今後ともご指導の程、よろしくお願い申し上げます。先生方の益々のご健勝を祈念いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
挨拶 高松研医学部長(慶應医昭和53年卒)
昭和53年卒の特別会員高松です。よろしくお願いいたします。私、隣町の米子の出身ですので、この松江の研修会は非常に楽しみにしておりました。
私からは医学部の現状について4点ほどお話しさせていただきたいと思います。一つ目は医学部の評価の向上です。先ほど炭山理事長からお褒めの言葉をいただきましたが、本年は国家試験の合格率98・1%とたいへん良い成績を収めることができました。来年もこの状態を維持すべく6年生と共に勉学に励んでいるところです。若干出遅れ感がございますが、期待している状況です。
二つ目は入学試験です。こちらも大学の評価を左右する基準となるものですが、ここのところ志願者数は3000名を超えており、本年は約3200名でした。たいへん優秀な学生たちを受け入れておりますので、大事に育てて参りたいと思っております。
三点目として、この大事な学生を育てるカリキュラムです。これまで国際基準に基づいた医学教育のカリキュラムを練って参りました。国際基準と申しますのは端的に申しますと、「卒業生が米国医師国家試験の受験資格を得る」その資格を大学が得るということなのですが、もう少し広い目で見ますと学生、卒業生が海外の大学あるいは医療施設で従事できる資格を保証するということです。これに基づいたカリキュラムを今年の1年生からスタートすることができました。ややタイトなカリキュラムとなっておりますが、教職員、学生が一体となって取り組んでおりますので、良い状態で2年生に進級していくと期待しております。
四点目は大学院の拡充です。これまで大学院の定員は23名と少数でしたが、ここ数年入学者が増えて参りました。今年から定員35名にしていただきましたが、入学者は50名を超えております。来年さらに増えるようであれば定員も増員していただき、大学院の拡充を進めていきたいと思っております。こうしたことの蓄積で卒業生の研究成果も上がってくると思っております。高みを目指して、益々向上していけるように努めて参りたいと考えております。
同窓生の先生方には引き続きご指導、ご支援をお願いいたしまして私からのご挨拶とさせていただきます。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
挨拶 大森病院長 小原明(昭和54年卒)
研修会開催にあたり、小竹原先生には深く感謝申し上げます。松江は小学生のとき寝台急行で来て以来、50数年振りに訪れ懐かしく思っております。
大森病院は炭山理事長からお話しがあったように活力ある診療をしております。7年前に私が副院長になったとき、医療収入は約270億円でしたが、現在は約335億円です。病床数は当時、1021床だったものを972床に減らし、今年の4月からは948床とさらに減らして充実した対応の診療をしております。教員・職員は現在、研修医含めて約500名です。
卒業生の先生方には是非とも広く、新しくなった大森病院、大森キャンパスに来ていただき充実した環境を実感していただければと思います。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
挨拶 大橋病院長 長谷弘記(昭和54年卒)
私はこの松江には親しい思いがあります。2005年にアメリカ腎臓財団(NKF)というところが出したガイドラインで16名の研究者の臨床研究が載っていたのですが、そのうち5つが私の論文でしたので翌月にこの場所で講演させていただきました。同じ月に私の息子がNHKに入社して最初に配属されたのが松江ということもあり非常に松江には縁を感じております。
病院については先ほど炭山理事長からDVDを見せていただいたように順調に工事が進んでおり、再来年の6月に開院することを目指しております。
現在の病院は東京オリンピックの年に建設され、50年以上経過していますが、少し面白い現象が起きております。5階東病棟は個室病棟なのですが26床しかありません。今日現在ですが入院を待っている方が18名いらっしゃいます。5階東病棟でなければ入院しないという患者さんがこれだけおり、100%近い稼働率を維持しているのが個室病棟という、他の病院とは違った地域性を、これからも大切にしていきたいと思います。
最後になりますが、皆様方にはもう少し余力がございましたらご寄付のほど、よろしくお願いいたします。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
本日は全国から研修会に参加いただき、ありがとうございます。研修会開催のためご尽力いただいた小竹原先生初め、島根県支部の先生方に厚く御礼申し上げます。 現在建設中の大橋病院も、平成30年には開院いたします。先生方には引き続きご寄付をお願いしております。追加のご寄付も受け付けておりますので、よろしくお願いいたします。
大学に関しては後ほど理事長、学長、医学部長がお見えになっておりますので、お話しいただけると思いますが、現在東邦大学はたいへん知名度も上がっており、財政的にも豊かで充実した環境となっております。現在の東邦大学でしたら自分は入学できなかったのではないかと思うほどです。それほど素晴らしい大学になりました。 それから来年の研修会は宮城県の仙台で開催されます。準備は着々と進んでおります。再来年は北海道という話しも進んでおりますので、皆様にはまた全国からご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。本日はこれからごゆっくりご歓談いただければと思います。ありがとうございました。
挨拶 炭山嘉伸理事長(昭和45年卒)
理事長として3期目に入っております。私は1期目から大きく掲げたことが二つありまして、一つは東邦大学の知名度を上げる、すなわちアイデンティティをいかに高めるかということです。もう一つはアイデンティティを高めた以上、大学や病院のクオリティが問われるだろうということです。この二つを向上させるために全力を挙げてまいりました。今、舳松会長からご紹介があったように本学は幸いなことに知名度も上がり、そして質の高い病院、大学であるという評価が得られていることは私たちも実感しております。
全国各地に赴いた際にその地の先生方、あるいは同窓生から評価のお話しをお聞きしますと私もまた励みとなります。もう一つ、私が理事長になったときに心掛けたことは、ここにお集まりになられている同窓会の皆さんと学校法人がいかに協力して力を携えられるかということでした。私が理事長になってからは医学部を含め6同窓会(中高、駒東も含めまして)、皆さん結束して私どもを支えていただいております。舳松会長以下、同窓会の先生方に厚く御礼申し上げたいと思います。今回の研修会開催につきましては小竹原先生に深謝いたします。
私からは大学全体のこと、医学部の同窓会ですので概略だけをお話しさせていただきます。現在私どもが取り組んでいることは75年振りの新しい学部、健康科学部の創設です。健康科学部は、来年の4月に習志野に出来ます。なぜ健康科学部を創設したのかというと、3年制の佐倉看護専門学校では、佐倉での学生、教員を確保するのが少々厳しくなってきました。千葉県全体でも看護師は少ないということもあり、佐倉病院は教職員の半分が看護師で、半分が佐倉看護専門学校の卒業生という現状です。
佐倉看護専門学校は毎年1億円ほどの赤字で推移しておりましたが、このまま放置しておきますと、志願者数も減るということもあり、当時の青木学長と共に決断いたしました。これによって学則変更が行われます。理事会、評議員会の在り方は大きな変更ですので諮問委員会を立ち上げました。それと同時に学則変更に伴うこととしては、定員の増加であります。現在各学部の定員は実質ややオーバーしております。平成30年度からは定員をオーバーしますと補助金をカットされてしまいます。ですから今のうちに文科省に申請して各学部の定員を実質通りの定員増にする事を検討しています。
それから医学部についてですが、後ほど高松医学部長からお話しがありますが、高松君は本学の卒業生ではありませんが毎回東邦会の集まりに参加していて特別会員となっておりますが、その高松医学部長の努力もあって、入学志願者は30倍以上で国家試験合格率も全国平均を上回り、たいへん良い成績を収めております。各学部の就職率も薬学部、理学部共に99・5%と非常に高く推移しております。
病院に関しましては、ご存知の通り医療から介護へ、あるいは病院完結型から地域完結型へと大きな方向転換が国の方針です。それに則って三病院の在り方が問われていますが、すべて前年度対比収入を伸ばしています。後ほど大森、大橋病院長がお見えになっているのでお話しがあると思います。長尾病院長の佐倉病院も4月から9月の数字を見ますと医療収支は好調です。
これからお見せいたしますDVDはこの数年間、法人が取り組んだことです。今やっておかなければならない、教育環境、医療環境のハード面での取り組んだ事業です。投資額は約500億円ですが、その中でも369億円を投ずる大橋病院の新病院開設についても全国からご参加いただいた皆様に見ていただく良い機会と思い、持参いたしました。それではご覧ください。
DVD上映
医学部本館、習志野、大橋新病院などの各説明。
以上です。ありがとうございました。
挨拶 山崎純一学長(昭和51年卒)
本日はお招きいただきまして、誠にありがとうございます。私は昭和51年卒でこの研修会開催の島根県支部長の小竹原良雄先生と同級です。他にも昭和51年卒の先生が同席していますので、大変、嬉しく存じます。また小泉凡先生には貴重なご講演をいただき、ありがとうございました。小泉八雲先生のことなどを知ることができまして、大変、楽しい時間を過ごすことができました。
現在、我が国の18歳人口が減少しており、本学といたしましても如何に優秀な入学者を集めるかということが課題だと考えています。そのような中、本年度は4学部合わせてなんとか受験生1万人を確保することができました。医学部における倍率は30倍でしたが、4学部全体では倍率が10倍前後でした。今後、受験生の確保が困難になっていくかと思われますが、これからも本学の特色を活かした教育・研究に注力していきたいと思います。
平成29年4月、習志野キャンパスに健康科学部看護学科を開設します。本学には自然科学系の4学部が既に存在しており、将来、医療系に進む方が沢山いらっしゃいます。習志野キャンパスでは薬学部、理学部そして健康科学部が共存することになりますので、共通教育にも注力致したいと思います。同時に共同研究も積極的に推進しておりまして、学部間の共同研究シンポジウム「4学部合同学術集会」において、毎年、多くの報告があります。
これからも努力していく所存ですので、今後ともご指導の程、よろしくお願い申し上げます。先生方の益々のご健勝を祈念いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
挨拶 高松研医学部長(慶應医昭和53年卒)
昭和53年卒の特別会員高松です。よろしくお願いいたします。私、隣町の米子の出身ですので、この松江の研修会は非常に楽しみにしておりました。
私からは医学部の現状について4点ほどお話しさせていただきたいと思います。一つ目は医学部の評価の向上です。先ほど炭山理事長からお褒めの言葉をいただきましたが、本年は国家試験の合格率98・1%とたいへん良い成績を収めることができました。来年もこの状態を維持すべく6年生と共に勉学に励んでいるところです。若干出遅れ感がございますが、期待している状況です。
二つ目は入学試験です。こちらも大学の評価を左右する基準となるものですが、ここのところ志願者数は3000名を超えており、本年は約3200名でした。たいへん優秀な学生たちを受け入れておりますので、大事に育てて参りたいと思っております。
三点目として、この大事な学生を育てるカリキュラムです。これまで国際基準に基づいた医学教育のカリキュラムを練って参りました。国際基準と申しますのは端的に申しますと、「卒業生が米国医師国家試験の受験資格を得る」その資格を大学が得るということなのですが、もう少し広い目で見ますと学生、卒業生が海外の大学あるいは医療施設で従事できる資格を保証するということです。これに基づいたカリキュラムを今年の1年生からスタートすることができました。ややタイトなカリキュラムとなっておりますが、教職員、学生が一体となって取り組んでおりますので、良い状態で2年生に進級していくと期待しております。
四点目は大学院の拡充です。これまで大学院の定員は23名と少数でしたが、ここ数年入学者が増えて参りました。今年から定員35名にしていただきましたが、入学者は50名を超えております。来年さらに増えるようであれば定員も増員していただき、大学院の拡充を進めていきたいと思っております。こうしたことの蓄積で卒業生の研究成果も上がってくると思っております。高みを目指して、益々向上していけるように努めて参りたいと考えております。
同窓生の先生方には引き続きご指導、ご支援をお願いいたしまして私からのご挨拶とさせていただきます。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
挨拶 大森病院長 小原明(昭和54年卒)
研修会開催にあたり、小竹原先生には深く感謝申し上げます。松江は小学生のとき寝台急行で来て以来、50数年振りに訪れ懐かしく思っております。
大森病院は炭山理事長からお話しがあったように活力ある診療をしております。7年前に私が副院長になったとき、医療収入は約270億円でしたが、現在は約335億円です。病床数は当時、1021床だったものを972床に減らし、今年の4月からは948床とさらに減らして充実した対応の診療をしております。教員・職員は現在、研修医含めて約500名です。
卒業生の先生方には是非とも広く、新しくなった大森病院、大森キャンパスに来ていただき充実した環境を実感していただければと思います。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
挨拶 大橋病院長 長谷弘記(昭和54年卒)
私はこの松江には親しい思いがあります。2005年にアメリカ腎臓財団(NKF)というところが出したガイドラインで16名の研究者の臨床研究が載っていたのですが、そのうち5つが私の論文でしたので翌月にこの場所で講演させていただきました。同じ月に私の息子がNHKに入社して最初に配属されたのが松江ということもあり非常に松江には縁を感じております。
病院については先ほど炭山理事長からDVDを見せていただいたように順調に工事が進んでおり、再来年の6月に開院することを目指しております。
現在の病院は東京オリンピックの年に建設され、50年以上経過していますが、少し面白い現象が起きております。5階東病棟は個室病棟なのですが26床しかありません。今日現在ですが入院を待っている方が18名いらっしゃいます。5階東病棟でなければ入院しないという患者さんがこれだけおり、100%近い稼働率を維持しているのが個室病棟という、他の病院とは違った地域性を、これからも大切にしていきたいと思います。
最後になりますが、皆様方にはもう少し余力がございましたらご寄付のほど、よろしくお願いいたします。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
研修会を終えて
島根県支部長 小竹原良雄(昭和51年卒)
今年度は、平成28年10月8日(土)9日(日)に島根県松江市にて、研修会を開催しました。全国より、66名の皆様に御参加いただき、ありがとうございました。
10月8日(土曜日)は、台風一過であいにくの曇り空でしたが、飛行機便などの遅れもなく会場の松江温泉ホテル一畑にお着きになりました。
今回は国宝松江城、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)、八岐大蛇と稲田姫・天叢雲剣など出雲神話の神髄を演ずる郷土芸能である石見神楽、遷宮を終えた出雲大社・銅剣銅矛の歴史博物館や日本海を望む日本一高い日御碕灯台周遊など企画しました。即ち、島根(島の根すなわち日本の根)ならではのおもてなしとして、いにしえの日本の面影に思いをはせていただきたいとの思いと、ミシェランに三つ星と評価された日本庭園・横山大観コレクションの足立美術館見学としました。
ホテル一畑に到着後、お部屋で寛いだ後、研修会を開催しました。
研修会演題
小泉八雲を現代に活かす
講演者
島根県立大学短期大学部教授小泉凡先生
講師は、小泉八雲氏のひ孫である小泉凡先生にお願いしました。
演題は「小泉八雲を現代に活かす」でラフカディオ・ハーンが1890年来日し、県立尋常中学校・師範学校の英語教師として松江に居住まい、後に小泉八雲として作家として広く知られるようになったいきさつからはじまり、とりわけ小泉先生の「凡」という名は、昭和20年米軍マッカーサー将軍の副官として来日した「BONNER FELLER」氏(古き良き日本を壊すことなく戦後日本の礎を築いた功績により勲二等瑞宝章を叙勲。)に由来し、ハーン著作「JAPAN」に感銘を受け日本を探求した逸話や、若き頃ハーンの著作を通じて古来からの日本の有り様を知り、米軍幹部として戦後日本の構築に携わりながら、小泉家と親交を深めた事など様々な話をして頂いた、小泉凡先生は、今、ハーンの生まれ故郷であるギリシャや来日前に過ごした米国ニューオリンズ市との交流事業の中心として活躍しており、観光シーズンの最中、各種催し物が企画されている中で、東邦会の講演にきていただいた事に舳松会長から謝辞を頂きました。
その後、交流会を開宴しました。舳松会長から、今年の研修会参加の皆様へのねぎらいと東邦会をより力強くとの抱負など挨拶を頂きました。炭山理事長からは、最新の東邦大学紹介DVDを供覧して頂き、大橋病院の未来も織り交ぜ母校のますますの発展に驚嘆至極でした。山学長は、受験者数の増加や医学部の高い競争率、文科省科研費の増額など自然科学系総合大学の特色を活かした教育・研究体制の強化や習志野キャンパスの充実などお知らせ頂きました。高松医学部長は、今年の医師国家試験合格率の高さや新カリキュラムへの対応など本学の教育力の充実など教えて頂きました。小原大森病院長は、大森病院2号館の耐震強化や卒業生との連携交流を通じて診療強化など述べて頂きました。長谷大橋病院長は、新病院建築がはじまり今後の抱負など熱く語られました。
島根県医師会副会長山崎一成先生(39卒)による歓迎の辞と乾杯で、和やかな宴となりました。恒例のアトラクションは、石見神楽長澤社中の大蛇(おろち)を鑑賞しました。複数の大蛇が火を噴く舞を、皆様に堪能して頂けたと思います。恒例通り、海老根東邦会専務理事指揮による校歌斉唱とエールで終宴しました。
翌日10月9日(日)は、前夜の大雨も過ぎ秋の晴れ日となりました。観光は、出雲大社参拝・歴史博物館・日御碕散策コースが25名・足立美術館・清水寺コースが18名参加となりました。ゴルフは、出雲空港カントリーで7名が参加。このたびの出雲大社参拝は、出雲教北島出雲匡造り館での御祈祷を主として企画しました。出雲国造北島家の始祖は、皇室の御祖(みおや)、天照大御神の第二の御子神の天穂日命(あめのほひのみこと)です。
そして、今の国造家の当主第八十世建孝(たけのり)国造に至るまで系統連綿として続いてます。当日は結婚式で多忙の折、地元大社町で代々開業医朝山裕君(52卒)のご尽力により、拝殿し東邦大学・東邦会及び参加者名読み上げがかないました。祝詞は、皆様が出雲大神様から「恩頼(みたまのふゆ)」と申す霊力(おちから)を授かって不幸を除き、災難を防ぎ、安寧に日々をすごすことと、東邦会・大学の成り立ちから、自然・生命・人間」を探求する本学の理念まで祝詞に組み入れていただき祈願して頂きました。玉串奉納は舳松会長と山学長に代表して頂きました。
その後、日御碕灯台周遊と国宝銅剣銅矛の歴史博物館見学と別れて過ごし、出雲空港で皆様とお別れしました。足立美術館へは、家内の小竹原安見(57卒)が案内しました。足立美術館は雄大な景観の日本庭園と横山大観の収集画が有名ですが、個人で訪れるには交通の便が思いの外悪く敬遠されることが多いです。当日も旅行シーズンで混雑した様ですが、関係者の計らいで、思いの外順調に進みお楽しみ頂きました。松琴館での精進料理も堪能頂けたようです。やや起伏のある石段にご迷惑おかけしました。米子空港までお送りし散会。ゴルフは、前夜の雨もあがり、晴れた日よりでお楽しみ頂きました。優勝者は、岡山に帰郷した中村豪君(51卒)で、久しぶりの出会いとなりました。卒後ほとんど交流のなかった同期生に会えるのも、東邦会の良さであると思いました。
東京から遠く島根県松江市まできて頂き感謝します。交流会・出雲大社参拝記念の集合写真もお手元に届いたと思います。時折島根県を思い起こして頂ければ、幸甚に存じます。皆様に、八百万神の神々のご加護があらんことを祈ります。有り難うございました。
今年度は、平成28年10月8日(土)9日(日)に島根県松江市にて、研修会を開催しました。全国より、66名の皆様に御参加いただき、ありがとうございました。
10月8日(土曜日)は、台風一過であいにくの曇り空でしたが、飛行機便などの遅れもなく会場の松江温泉ホテル一畑にお着きになりました。
今回は国宝松江城、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)、八岐大蛇と稲田姫・天叢雲剣など出雲神話の神髄を演ずる郷土芸能である石見神楽、遷宮を終えた出雲大社・銅剣銅矛の歴史博物館や日本海を望む日本一高い日御碕灯台周遊など企画しました。即ち、島根(島の根すなわち日本の根)ならではのおもてなしとして、いにしえの日本の面影に思いをはせていただきたいとの思いと、ミシェランに三つ星と評価された日本庭園・横山大観コレクションの足立美術館見学としました。
ホテル一畑に到着後、お部屋で寛いだ後、研修会を開催しました。
研修会演題
小泉八雲を現代に活かす
講演者
島根県立大学短期大学部教授小泉凡先生
講師は、小泉八雲氏のひ孫である小泉凡先生にお願いしました。
演題は「小泉八雲を現代に活かす」でラフカディオ・ハーンが1890年来日し、県立尋常中学校・師範学校の英語教師として松江に居住まい、後に小泉八雲として作家として広く知られるようになったいきさつからはじまり、とりわけ小泉先生の「凡」という名は、昭和20年米軍マッカーサー将軍の副官として来日した「BONNER FELLER」氏(古き良き日本を壊すことなく戦後日本の礎を築いた功績により勲二等瑞宝章を叙勲。)に由来し、ハーン著作「JAPAN」に感銘を受け日本を探求した逸話や、若き頃ハーンの著作を通じて古来からの日本の有り様を知り、米軍幹部として戦後日本の構築に携わりながら、小泉家と親交を深めた事など様々な話をして頂いた、小泉凡先生は、今、ハーンの生まれ故郷であるギリシャや来日前に過ごした米国ニューオリンズ市との交流事業の中心として活躍しており、観光シーズンの最中、各種催し物が企画されている中で、東邦会の講演にきていただいた事に舳松会長から謝辞を頂きました。
その後、交流会を開宴しました。舳松会長から、今年の研修会参加の皆様へのねぎらいと東邦会をより力強くとの抱負など挨拶を頂きました。炭山理事長からは、最新の東邦大学紹介DVDを供覧して頂き、大橋病院の未来も織り交ぜ母校のますますの発展に驚嘆至極でした。山学長は、受験者数の増加や医学部の高い競争率、文科省科研費の増額など自然科学系総合大学の特色を活かした教育・研究体制の強化や習志野キャンパスの充実などお知らせ頂きました。高松医学部長は、今年の医師国家試験合格率の高さや新カリキュラムへの対応など本学の教育力の充実など教えて頂きました。小原大森病院長は、大森病院2号館の耐震強化や卒業生との連携交流を通じて診療強化など述べて頂きました。長谷大橋病院長は、新病院建築がはじまり今後の抱負など熱く語られました。
島根県医師会副会長山崎一成先生(39卒)による歓迎の辞と乾杯で、和やかな宴となりました。恒例のアトラクションは、石見神楽長澤社中の大蛇(おろち)を鑑賞しました。複数の大蛇が火を噴く舞を、皆様に堪能して頂けたと思います。恒例通り、海老根東邦会専務理事指揮による校歌斉唱とエールで終宴しました。
翌日10月9日(日)は、前夜の大雨も過ぎ秋の晴れ日となりました。観光は、出雲大社参拝・歴史博物館・日御碕散策コースが25名・足立美術館・清水寺コースが18名参加となりました。ゴルフは、出雲空港カントリーで7名が参加。このたびの出雲大社参拝は、出雲教北島出雲匡造り館での御祈祷を主として企画しました。出雲国造北島家の始祖は、皇室の御祖(みおや)、天照大御神の第二の御子神の天穂日命(あめのほひのみこと)です。
そして、今の国造家の当主第八十世建孝(たけのり)国造に至るまで系統連綿として続いてます。当日は結婚式で多忙の折、地元大社町で代々開業医朝山裕君(52卒)のご尽力により、拝殿し東邦大学・東邦会及び参加者名読み上げがかないました。祝詞は、皆様が出雲大神様から「恩頼(みたまのふゆ)」と申す霊力(おちから)を授かって不幸を除き、災難を防ぎ、安寧に日々をすごすことと、東邦会・大学の成り立ちから、自然・生命・人間」を探求する本学の理念まで祝詞に組み入れていただき祈願して頂きました。玉串奉納は舳松会長と山学長に代表して頂きました。
その後、日御碕灯台周遊と国宝銅剣銅矛の歴史博物館見学と別れて過ごし、出雲空港で皆様とお別れしました。足立美術館へは、家内の小竹原安見(57卒)が案内しました。足立美術館は雄大な景観の日本庭園と横山大観の収集画が有名ですが、個人で訪れるには交通の便が思いの外悪く敬遠されることが多いです。当日も旅行シーズンで混雑した様ですが、関係者の計らいで、思いの外順調に進みお楽しみ頂きました。松琴館での精進料理も堪能頂けたようです。やや起伏のある石段にご迷惑おかけしました。米子空港までお送りし散会。ゴルフは、前夜の雨もあがり、晴れた日よりでお楽しみ頂きました。優勝者は、岡山に帰郷した中村豪君(51卒)で、久しぶりの出会いとなりました。卒後ほとんど交流のなかった同期生に会えるのも、東邦会の良さであると思いました。
東京から遠く島根県松江市まできて頂き感謝します。交流会・出雲大社参拝記念の集合写真もお手元に届いたと思います。時折島根県を思い起こして頂ければ、幸甚に存じます。皆様に、八百万神の神々のご加護があらんことを祈ります。有り難うございました。
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