平成29年度研修会(宮城)
第32回東邦会研修会は全国から約50名が参加して10月7日・8日、宮城県支部担当により宮城県仙台市にて開催されました。講演会は宮城学院女子大学学長の平川 新先生に「政宗の夢・歴史に学ぶ震災からの復興・」という演題でご講演いただきました。翌日の観光・ゴルフとも絶好の秋晴れに恵まれ、交流を深める2日間となりました。
開会の辞
司会:朴 英進先生(昭和61年卒)
みなさまようこそ仙台にお越しいただきました。こちらの方言ではおばんですと表現いたします。第32回を迎えました、東邦大学医学部東邦会研修会を開催させていただきます。私、司会を担当いたします宮城県支部の朴と申します。私のことをご存知の先生方も多くいらっしゃるとは思いますが、簡単にお話しさせていただきます。大森病院第一外科で9年間、佐倉病院と合わせて20年間に渡って東邦大学にお世話になりました。その間、炭山先生始め多くの先生方にご指導いただきまして今日があると思っております。改めて御礼申し上げます。ご縁があって平成27年4月に仙台市に赴き、現在平成28年4月に開校いたしました東北医科薬科大学医学部にて教授を拝命しております。その当時の先生方のたくさんのご教育が私の地位を引き上げていただいたと思っております。重ね重ね御礼を申し上げます。今回は私、宮城県支部で一番若いという年齢ではないのですが、司会を命ぜられましてお受けした次第です。それでは宮城県支部の支部長の鈴木カツ子先生からご挨拶を賜りたいと思います。鈴木先生よろしくお願いいたします。
宮城県支部長 鈴木カツ子先生(昭和45年卒)
皆様、こんばんは。お足元の悪い中、ようこそ伊達62万石、杜の都仙台においでくださいました。本当にお待ちしておりました。今年は藩祖、政宗公の生誕450年の記念の年でございます。政宗公の時代にも大きな地震、津波に見舞われております。私たちも東日本大震災を経験いたしまして6年半経過しましたが高齢化と災害地方の人口減少が著しく、なかなか復興が思うようにまいりません。今回は宮城学院女子大学学長の平川 新先生より歴史に学ぶ震災からの復興と題しましてご講演をいただくことになっております。宮城県支部がこの研修会を開催させていただきますのは今回が2回目でございます。1回目は1978年、昭和53年の今から39年前、鶴風会の時代でございました。おもてなしに行き届かないところもあろうかと思いますが、全国各地から多くの先生方にお集まりいただき、また本部、大学からご来賓の理事長先生、学長先生、医学部長先生をお招きすることができました。心より感謝申し上げます。私はこの大震災を経験いたしまして改めて東邦大学の建学の精神、「自然、生命、人間」というこの言葉を思い起こしました。本当に素晴らしいものだと思っております。どうぞこの研修会をきっかけとしてより一層皆さまの絆が深まりますようご祈念申し上げましてご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
海老根東雄専務理事(昭和38年卒)
仙台の研修会にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。会長の舳松先生ですが、実は一週間前には一緒にお酒を飲んでいたのですが、体調を崩しまして欠席させていただくということになりました。私、昭和38年卒で東邦会専務理事をしておりますので代わりにご挨拶させていただきます。
本日はこの研修会のために全国から約50名の先生方にお集まりいただき、ありがとうございます。毎年このように地方で講演会を開催し、そこに卒業生が集まり絆を深め、理事長先生はじめ、執行部の先生方も一緒になって東邦大学を向上させようということです。大学の現状はこの後、ご来賓の先生方からお話しがあると思いますが、国家試験は今までにない良い成績をおさめ、羽田地区で新たな大きい事業の展開もあるようです。建設中の大橋病院のことも含めて理事長、学長、医学部長の各先生方、三病院長から後ほどお話しされると思います。同窓生はそれぞれ年代、地方に分かれておりますが、ひとつになって東邦大学の将来を考え、そして執行部の先生方とも話しをしながら一緒になってより良い大学にしていく努力が必要であると思っております。昭和38年卒の私の頃も良い大学でした。今も良い大学ですが、さらに良い大学にするためには卒業生と執行部の先生方が協力していくことが必要だと私は考えております。皆様、よろしくお願いいたします。来年の研修会は北海道で開催予定です。後ほど支部長の木村先生からお話しがあると思いますのでよろしくお願いいたします。この後は講演となります。歴史に学ぶ震災からの復興ということですが、意外と政宗は災害からの防衛に長けていたと感じております。期待してご講演をお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
みなさまようこそ仙台にお越しいただきました。こちらの方言ではおばんですと表現いたします。第32回を迎えました、東邦大学医学部東邦会研修会を開催させていただきます。私、司会を担当いたします宮城県支部の朴と申します。私のことをご存知の先生方も多くいらっしゃるとは思いますが、簡単にお話しさせていただきます。大森病院第一外科で9年間、佐倉病院と合わせて20年間に渡って東邦大学にお世話になりました。その間、炭山先生始め多くの先生方にご指導いただきまして今日があると思っております。改めて御礼申し上げます。ご縁があって平成27年4月に仙台市に赴き、現在平成28年4月に開校いたしました東北医科薬科大学医学部にて教授を拝命しております。その当時の先生方のたくさんのご教育が私の地位を引き上げていただいたと思っております。重ね重ね御礼を申し上げます。今回は私、宮城県支部で一番若いという年齢ではないのですが、司会を命ぜられましてお受けした次第です。それでは宮城県支部の支部長の鈴木カツ子先生からご挨拶を賜りたいと思います。鈴木先生よろしくお願いいたします。
宮城県支部長 鈴木カツ子先生(昭和45年卒)
皆様、こんばんは。お足元の悪い中、ようこそ伊達62万石、杜の都仙台においでくださいました。本当にお待ちしておりました。今年は藩祖、政宗公の生誕450年の記念の年でございます。政宗公の時代にも大きな地震、津波に見舞われております。私たちも東日本大震災を経験いたしまして6年半経過しましたが高齢化と災害地方の人口減少が著しく、なかなか復興が思うようにまいりません。今回は宮城学院女子大学学長の平川 新先生より歴史に学ぶ震災からの復興と題しましてご講演をいただくことになっております。宮城県支部がこの研修会を開催させていただきますのは今回が2回目でございます。1回目は1978年、昭和53年の今から39年前、鶴風会の時代でございました。おもてなしに行き届かないところもあろうかと思いますが、全国各地から多くの先生方にお集まりいただき、また本部、大学からご来賓の理事長先生、学長先生、医学部長先生をお招きすることができました。心より感謝申し上げます。私はこの大震災を経験いたしまして改めて東邦大学の建学の精神、「自然、生命、人間」というこの言葉を思い起こしました。本当に素晴らしいものだと思っております。どうぞこの研修会をきっかけとしてより一層皆さまの絆が深まりますようご祈念申し上げましてご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
海老根東雄専務理事(昭和38年卒)
仙台の研修会にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。会長の舳松先生ですが、実は一週間前には一緒にお酒を飲んでいたのですが、体調を崩しまして欠席させていただくということになりました。私、昭和38年卒で東邦会専務理事をしておりますので代わりにご挨拶させていただきます。
本日はこの研修会のために全国から約50名の先生方にお集まりいただき、ありがとうございます。毎年このように地方で講演会を開催し、そこに卒業生が集まり絆を深め、理事長先生はじめ、執行部の先生方も一緒になって東邦大学を向上させようということです。大学の現状はこの後、ご来賓の先生方からお話しがあると思いますが、国家試験は今までにない良い成績をおさめ、羽田地区で新たな大きい事業の展開もあるようです。建設中の大橋病院のことも含めて理事長、学長、医学部長の各先生方、三病院長から後ほどお話しされると思います。同窓生はそれぞれ年代、地方に分かれておりますが、ひとつになって東邦大学の将来を考え、そして執行部の先生方とも話しをしながら一緒になってより良い大学にしていく努力が必要であると思っております。昭和38年卒の私の頃も良い大学でした。今も良い大学ですが、さらに良い大学にするためには卒業生と執行部の先生方が協力していくことが必要だと私は考えております。皆様、よろしくお願いいたします。来年の研修会は北海道で開催予定です。後ほど支部長の木村先生からお話しがあると思いますのでよろしくお願いいたします。この後は講演となります。歴史に学ぶ震災からの復興ということですが、意外と政宗は災害からの防衛に長けていたと感じております。期待してご講演をお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
講演会
[伊達政宗公生誕450年記念講演]
「政宗の夢~歴史に学ぶ震災からの復興~」
宮城学院女子大学学長 平川 新 先生
〈プロフィール〉
平川 新 (ひらかわ あらた)
宮城学院女子大学学長
東北大学名誉教授
1950(昭和25)年、福岡県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。東北大学東北アジア研究センター教授、同センター長などを経て、東日本大震災後の2012年4月に新設された同大学災害科学国際研究所の初代所長となる。2014年4月から宮城学院女子大学学長に就任。NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク理事長。文科省文化審議会文化財部会専門委員等、多くの委員を務める。
専門は江戸時代史。『紛争と世論』(東京大学出版会)や、『開国への道』(小学館)、『通説を見直す』(清文堂)などで江戸時代論の見直しを提唱すると共に、災害から文化財を守る活動や、文理連携による災害研究にも取り組む。震災に関する編著として『東日本大震災を分析する』全2巻(明石書店)がある。
「政宗の夢~歴史に学ぶ震災からの復興~」
宮城学院女子大学学長 平川 新 先生
〈プロフィール〉
平川 新 (ひらかわ あらた)
宮城学院女子大学学長
東北大学名誉教授
1950(昭和25)年、福岡県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。東北大学東北アジア研究センター教授、同センター長などを経て、東日本大震災後の2012年4月に新設された同大学災害科学国際研究所の初代所長となる。2014年4月から宮城学院女子大学学長に就任。NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク理事長。文科省文化審議会文化財部会専門委員等、多くの委員を務める。
専門は江戸時代史。『紛争と世論』(東京大学出版会)や、『開国への道』(小学館)、『通説を見直す』(清文堂)などで江戸時代論の見直しを提唱すると共に、災害から文化財を守る活動や、文理連携による災害研究にも取り組む。震災に関する編著として『東日本大震災を分析する』全2巻(明石書店)がある。
〈講演概要〉
人類の歴史は災害とのたたかいでした。昔も今も、災害の教訓を活かしながら災害の克服をめざしてきましたが、東日本大震災を経験した私たちは、その困難さを痛切に感じています。しかし災害と向き合い、被害を最小にしていくための研究と社会的取り組みは不断に続けられなければなりません。
歴史学は、文字や伝承として残された記録をもとに、過去に発生した事実を発見したり復元することをつうじて、その事象の意味や因果関係を読み解いていく学問です。人びとの生き方や思想、政治や経済の動き、文化現象など、さまざまな分野を対象に研究が進められてきました。その成果は、さまざまなかたちで市井の方々にも届けられています。
じつは地震・津波・洪水・噴火等、自然災害の記録も、たくさん残されています。それらを収集してしっかりと分析していけば、地震の規模や周期性、津波の範囲や被害の程度などを把握することが可能になります。それだけではありません。当時の人びとがどのような復興のための取り組みをしてきたのかも知ることができます。
政宗公の時代1611年(慶長16)に、2011年の東北地方太平洋沖地震に匹敵するほどの大地震が発生し、それによる大津波によって沿岸地域では多くの被害がでました。その地震・津波の規模や被害を解明する研究、震災からの復興過程などについて、歴史記録にもとづきながら紹介していきたいと思います。
歴史学は、文字や伝承として残された記録をもとに、過去に発生した事実を発見したり復元することをつうじて、その事象の意味や因果関係を読み解いていく学問です。人びとの生き方や思想、政治や経済の動き、文化現象など、さまざまな分野を対象に研究が進められてきました。その成果は、さまざまなかたちで市井の方々にも届けられています。
じつは地震・津波・洪水・噴火等、自然災害の記録も、たくさん残されています。それらを収集してしっかりと分析していけば、地震の規模や周期性、津波の範囲や被害の程度などを把握することが可能になります。それだけではありません。当時の人びとがどのような復興のための取り組みをしてきたのかも知ることができます。
政宗公の時代1611年(慶長16)に、2011年の東北地方太平洋沖地震に匹敵するほどの大地震が発生し、それによる大津波によって沿岸地域では多くの被害がでました。その地震・津波の規模や被害を解明する研究、震災からの復興過程などについて、歴史記録にもとづきながら紹介していきたいと思います。
懇親会にて
司会:山下和良先生(昭和56年卒)
それでは懇親会を始めさせていただきたいと思います。司会を担当いたします山下です。どうぞよろしくお願いいたします。私は昭和56年卒業で同級生には大森病院の五十嵐良典先生、渡辺正志先生がおります。私自身は大学を卒業しましてすぐIターンで仙台に戻ってきておりますので東邦大学とはほとんど関係がございませんでした。ただ宮城県支部長の鈴木カツ子先生の強力なプッシュで今回の大役をお引き受けすることになりました。それでは最初に宮城県支部長の鈴木カツ子から挨拶させていただきます。
鈴木カツ子先生
ただ今、ただならぬご紹介をいただきました鈴木カツ子でございます。私はけっして強引ではございませんが、どういう訳か巷ではそのような誤解をされているようですが、支部の皆様のおかげをもちましてこの会を開催できましたこと、本当に感謝しております。先ほども申しましたが、第1回目の1978年、昭和53年の39年前にもやはり大きな地震があり、建築基準が新しく変更されたのだなと改めて歴史を振り返って感慨深いものがございました。これから懇親会でございます。宮城の美味しいお酒とお食事を召し上がっていただければ本当に嬉しく思います。今年は伊達政宗生誕450年記念ということで新しいお米も出ました。名前は伊達政夢と申します。どうぞ機会がありましたらご賞味いただきたいと思います。それでは懇親会を始めさせていただきます。本日はありがとうございました。
祝辞
学校法人東邦大学理事長 炭山嘉伸先生(昭和45年卒)
本日、東邦会の研修会にお招きいただき、厚く御礼申し上げます。昭和45年卒で現在理事長をしている炭山でございます。今回の宮城県支部長である鈴木カツ子先生は私の同級生でありまして、今日は楽しみに参りました。鈴木先生、ご苦労様でございます。本日は学校法人東邦大学からも学長、医学部長並びに三病院長それぞれ出席しております。それぞれの立場でお話しがあると思いますが、私からは学校法人全体のことをお話ししたいと思います。私が常日頃申しあげていることは東邦大学のブランド力を高めること、即ちアイデンティティの向上、確立そしてその上に質の向上を図ることに全力を挙げる事でした。おかげさまで一昨年、90周年記念式典祝賀会がございましたがそれに伴う多くの事業を展開し、概算として500億円ほどの投資をしてまいりました。おそらく皆様、改めて大森キャンパスあるいは習志野キャンパスを訪れていただきますと、驚くほどの変化に気づかれることと思います。ぜひご来校いただきたいと思います。
まず教学環境、それから医療環境をどう整えるかということが、本学が「選ばれる大学」であり、あるいは「選ばれる医療機関」になるべく大きな柱になるとの思いから投資をしてまいりました。最大の投資先は現在建設中の大橋病院であります。現在の大橋病院の土地は2200坪ですが、新病院は4900坪あります。そこに極めてアメニティの整った病院を現在建設中です。後ほどDVDでご覧いただくと同時に現在の工事の進捗状況もお話しする予定です。それから海老根先生からお話しがありました羽田地区に関するお話もスライドでご紹介いたしますので期待していただきたいと思います。
質の向上に関しては入学志願者数あるいは国家試験の合格率、就職率が大きく影響します。後ほど学長、医学部長からその点についてはお話があると思います。
経営に関しては本学の帰属収入のうちの7割5分は三病院の医療収入です。昨年は大森、大橋、佐倉の三病院とも黒字を計上し、たいへん良い状況にあります。来年は診療報酬改定でありますが、3病院とも誠実に医療を実行していることをご報告させていただきます。
新大橋病院については、平成30年6月9日の竣工式、同20日の開院を目指し、工事が急ピッチで進められております。現在、躯体工事が完了し、建物の全容が確認できる状態となりました。3月20日の建物引き渡しに向け、内装仕上げや各設備機器の検査など、順次進めてまいります。
皆様のご支援ご協力に心より感謝申し上げます。
また、羽田空港跡地再開発推進計画は、大田区が募集した「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第1期事業)」に本法人が協力団体として参加している企業グループが、事業予定者として決定いたしました。第1期事業総面積は約5.9ヘクタール(17,878坪)。本法人は、「天空橋駅」近くの先進医療センター棟(仮称)の5フロア(2,760坪)を使用し、国内外への先端開発医療の実践と提供、大田区及び国内外の開発力の情報収集、医工連携の提案など事業展開いたします。本事業は5年後の開始を予定しています。
本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
東邦大学学長 山崎純一先生(昭和51年卒)
本日は第32回東邦会研修会にお招きいただきまして、誠にありがとうございます。鈴木先生にはいつもお世話になっており、この場をお借りして御礼申し上げます。
さて、私からは大学全体の学事関係の近況報告をお話し致します。今、我が国の大学は少子化による18歳人口の減少問題を抱えています。最近の調査では約40%の大学が定員割れしている状況です。しかし、本学では、今年は1万1000人を超える志願者を確保することができました。これは、全学部でおよそ定員に対する倍率が平均10倍ということです。本学の魅力を知ってもらう努力を、今後も重ねて参りたいと存じます。
次に、本学における国家試験の状況についてお話しいたします。医師国家試験については後ほど高松医学部長からお話しがあると思いますので、私からは薬学部、看護学部、理学部について報告いたします。いずれの学部も本年の国家試験合格率は良好でした。薬剤師国家試験合格率は90.12%で、全国73大学中7位という高成績でした。臨床検査技師国師においても合格率は初めて100%となりました。また、看護師国師も100%、保健師も100%で素晴らしい成績でした。この結果は学生の努力はもとより教職員の努力の賜物であると思われます。
また、教育においては、共通教育を推進しており、チーム医療演習では全学部から希望者を募って、多くの教職員の指導の下、活発な討論がなされています。研究に関しては、文部科学省が平成28年度から新たに展開した「私立大学研究ブランディング事業」に採択され、本学の特色を活かした全学共同研究が進行中です。また、国際交流に関しても多くの大学とMOU(交流協定)を締結しており、短期研修や大学院生の留学も積極的に推進しています。同時に諸外国からも本学に多くの大学院生や学生を迎え入れ、交流を図っています。特に、今年は、中国の昆明医科大学、タイのチェンマイ大学、プリンス・オブ・ソンクラ大学と本学の4大学が集まって、2年に一度開催している4大学ジョイントセミナーの当番校となりました。11月に第10回ジョイントセミナーを大田区の施設で開催することになっております。今回、東邦会から多大なるご支援をいただきましたので、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げたいと思います。
私からは以上ですが、今後とも皆様方のご健勝を祈念しつつ、本学のますますの発展を祈念しながら私の挨拶に代えさせていただきたいと思います。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
東邦大学医学部長 高松 研先生(慶應医昭和53年卒)
私からは国家試験の状況と入学者の状況、これは受験生の数とそれに先立つ学費改定について少しお話しさせていただいて、3つ目に大学院の状況について簡単にご報告させていただきたいと思います。
まず国家試験ですが、ここ3年良い状況が続いております。今年の春は全国平均が90%を切ったのですが本学は94.7%で、順位としては医科大学80校のうち11位、私立医科大学29校では4位ということでこれまでにない良好な状況でした。来年に向けて、今6年生を一生懸命叱咤激励しているところです。予想といたしましては現状維持、あるいは現状以上を目標に掲げております。学部長として私、今6年目となり有終の美を飾って次に良い形で繋いでいきたいと思っております。
それから入学者の状況です。5年前から学費改定をしていただき、以前は6年で3400万円ほどの学費でしたが、現在は2500万円弱となっています。私立医科大学の中では低い学費のグループに入っております。これを受けまして、受験生の数も増えてきており、ここ数年は3000人前後で推移しております。以前から優秀な学生はいらっしゃいましたが、より一層の優秀な学生さんを受け入れることができるようになってきたと思っております。これらの学生たちを丁寧に育てていかなければならない、また国際化にも対応できる学生にしていかなければならないということで一昨年から新カリキュラムを導入し、国際認証の基準に適合したプログラムを動かし始めているところです。学生はカリキュラムが少しタイトになりましたのできついと話していますが、丁寧に育てていきたいと思っております。
最後に大学院につきまして、一昨年、その前年と大学院の入学者は50名を超えていましたが、今年の春は30名前後まで落ち込んでしまいました。これは専門医研修が今年からスタートする、あるいは来年からスタートするなど、動きがはっきりしなかったということもあるようです。来年に向けて少し研修医などにキャンペーンを張り募集しましたところ、9月と2月の年2回ある入学試験の半期を終わりまして21名の受験生がおりました。昨年はこの段階で10名ほどに落ち込んでいましたので、これでおそらく2月には30名を超える受験生になり、入学者は50名前後に戻るのではないかと期待しております。大学院が活性化しますと大学の研究全体の体力が上がってまいります。理事長、学長に研究環境の整備にも配慮いただいておりますので、大学院そして研究の活性化も推進していきたいと思っております。ぜひ東邦会の先生方にもご支援、ご協力をお願い申し上げたいと思います。
最後になりますが、本日お招きいただきましたことを感謝申し上げまして私からのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
乾杯の挨拶
東邦大学医療センター大森病院長 小原 明先生(昭和54年卒)
乾杯の音頭をとらせていただきます。研修医時代に秋田でお手伝いさせていただき、その時親しみを持ってご指導いただいた先輩の先生が仙台で研修会を開催されるということで大変楽しみにしてまいりました。大森病院は大変活気があります。5年前より70床減らし、今現在病床は945床です。減らしたことにより非常に効率的に運営ができるようになりました。厚生労働省から大学病院、特定機能病院も地域医療構想の中での病院運営との指導の下、大森病院は品川、大田区南部医療圏で診療しております。
区南部医療圏は比較的東京の中でも地域完結率、地域の患者さんがほぼその地域の中で医療を完結している地域として東京の中では少し特別な地域です。私どもは大田区、品川区の患者さんを主に診療していると自負しております。しかしながら私どもの今の課題は区南部医療圏では収まらずに川崎や港区や目黒、渋谷、世田谷などへ医療圏を広げたいと思っております。方策を練っているところです。様々厳しいこともございますが、どうぞ今後ともよろしくご指導、ご支援をお願いします。
東邦大学医療センター大橋病院長 長谷弘記先生(昭和54年卒)
病院のことはさきほど炭山理事長からお話しがあったとおりです。新病院はこの10月に外観がすべて完成する予定です。3機のクレーンも来月には撤去されるということです。3月には内装まですべて完了し東邦大学に引き渡されます。6月9日に竣工式が行われ6月20日に新病院が開院しますので、皆さんぜひ楽しみにお待ちください。今の古い病院は、53年目になります。少々名残惜しいのですが、皆様方がそこで学ばれたことを契機に生まれ変わりたいと思っています。本日はありがとうございました。
東邦大学医療センター佐倉病院長 長尾建樹先生(昭和55年卒)
二人の先輩の病院長に色々と助けていただきながら運営しております。佐倉病院は平成3年に開院して今年で26年目になります。初代の第一内科の入江教授から私で7代目の院長になります。習志野キャンパスに近く、卒業生も最近は入局する希望者が増えております。中堅以下、卒業生が一丸となって病院を盛り立ててくれておりますので今後ともよろしくお願いいたします。
北海道支部長 木村 裕先生(昭和59年卒)
来年は北海道で研修会を開催予定です。数十年前振りで資料が残っていないため、色々と悩んでおります。北海道は国土の27%ほどを占めており、県が4つほどあるような感覚です。ですから支部会を開催してもなかなか集まるのもたいへんです。現在、北海道は中国人を始め海外からの観光客にたいへん人気です。研修会当日は3連休ということもあり、札幌を予定していますが、まだ詳細は決まってはおりません。講演は美唄在住の写真家の方に北海道の四季の美しさを紹介していただく予定です。写真だけではなく、最近はドローンを使った動画なども撮られているようですので楽しみにしてください。観光についてはJTBと相談しているところです。ゴルフも札幌で予定しております。本日の仙台での研修会を参考にさせていただき、これからまた色々と考えていきたいと思います。来年、北海道でお待ちしておりますので、ぜひご参加くださいますようよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
それでは懇親会を始めさせていただきたいと思います。司会を担当いたします山下です。どうぞよろしくお願いいたします。私は昭和56年卒業で同級生には大森病院の五十嵐良典先生、渡辺正志先生がおります。私自身は大学を卒業しましてすぐIターンで仙台に戻ってきておりますので東邦大学とはほとんど関係がございませんでした。ただ宮城県支部長の鈴木カツ子先生の強力なプッシュで今回の大役をお引き受けすることになりました。それでは最初に宮城県支部長の鈴木カツ子から挨拶させていただきます。
鈴木カツ子先生
ただ今、ただならぬご紹介をいただきました鈴木カツ子でございます。私はけっして強引ではございませんが、どういう訳か巷ではそのような誤解をされているようですが、支部の皆様のおかげをもちましてこの会を開催できましたこと、本当に感謝しております。先ほども申しましたが、第1回目の1978年、昭和53年の39年前にもやはり大きな地震があり、建築基準が新しく変更されたのだなと改めて歴史を振り返って感慨深いものがございました。これから懇親会でございます。宮城の美味しいお酒とお食事を召し上がっていただければ本当に嬉しく思います。今年は伊達政宗生誕450年記念ということで新しいお米も出ました。名前は伊達政夢と申します。どうぞ機会がありましたらご賞味いただきたいと思います。それでは懇親会を始めさせていただきます。本日はありがとうございました。
祝辞
学校法人東邦大学理事長 炭山嘉伸先生(昭和45年卒)
本日、東邦会の研修会にお招きいただき、厚く御礼申し上げます。昭和45年卒で現在理事長をしている炭山でございます。今回の宮城県支部長である鈴木カツ子先生は私の同級生でありまして、今日は楽しみに参りました。鈴木先生、ご苦労様でございます。本日は学校法人東邦大学からも学長、医学部長並びに三病院長それぞれ出席しております。それぞれの立場でお話しがあると思いますが、私からは学校法人全体のことをお話ししたいと思います。私が常日頃申しあげていることは東邦大学のブランド力を高めること、即ちアイデンティティの向上、確立そしてその上に質の向上を図ることに全力を挙げる事でした。おかげさまで一昨年、90周年記念式典祝賀会がございましたがそれに伴う多くの事業を展開し、概算として500億円ほどの投資をしてまいりました。おそらく皆様、改めて大森キャンパスあるいは習志野キャンパスを訪れていただきますと、驚くほどの変化に気づかれることと思います。ぜひご来校いただきたいと思います。
まず教学環境、それから医療環境をどう整えるかということが、本学が「選ばれる大学」であり、あるいは「選ばれる医療機関」になるべく大きな柱になるとの思いから投資をしてまいりました。最大の投資先は現在建設中の大橋病院であります。現在の大橋病院の土地は2200坪ですが、新病院は4900坪あります。そこに極めてアメニティの整った病院を現在建設中です。後ほどDVDでご覧いただくと同時に現在の工事の進捗状況もお話しする予定です。それから海老根先生からお話しがありました羽田地区に関するお話もスライドでご紹介いたしますので期待していただきたいと思います。
質の向上に関しては入学志願者数あるいは国家試験の合格率、就職率が大きく影響します。後ほど学長、医学部長からその点についてはお話があると思います。
経営に関しては本学の帰属収入のうちの7割5分は三病院の医療収入です。昨年は大森、大橋、佐倉の三病院とも黒字を計上し、たいへん良い状況にあります。来年は診療報酬改定でありますが、3病院とも誠実に医療を実行していることをご報告させていただきます。
新大橋病院については、平成30年6月9日の竣工式、同20日の開院を目指し、工事が急ピッチで進められております。現在、躯体工事が完了し、建物の全容が確認できる状態となりました。3月20日の建物引き渡しに向け、内装仕上げや各設備機器の検査など、順次進めてまいります。
皆様のご支援ご協力に心より感謝申し上げます。
また、羽田空港跡地再開発推進計画は、大田区が募集した「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第1期事業)」に本法人が協力団体として参加している企業グループが、事業予定者として決定いたしました。第1期事業総面積は約5.9ヘクタール(17,878坪)。本法人は、「天空橋駅」近くの先進医療センター棟(仮称)の5フロア(2,760坪)を使用し、国内外への先端開発医療の実践と提供、大田区及び国内外の開発力の情報収集、医工連携の提案など事業展開いたします。本事業は5年後の開始を予定しています。
本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
東邦大学学長 山崎純一先生(昭和51年卒)
本日は第32回東邦会研修会にお招きいただきまして、誠にありがとうございます。鈴木先生にはいつもお世話になっており、この場をお借りして御礼申し上げます。
さて、私からは大学全体の学事関係の近況報告をお話し致します。今、我が国の大学は少子化による18歳人口の減少問題を抱えています。最近の調査では約40%の大学が定員割れしている状況です。しかし、本学では、今年は1万1000人を超える志願者を確保することができました。これは、全学部でおよそ定員に対する倍率が平均10倍ということです。本学の魅力を知ってもらう努力を、今後も重ねて参りたいと存じます。
次に、本学における国家試験の状況についてお話しいたします。医師国家試験については後ほど高松医学部長からお話しがあると思いますので、私からは薬学部、看護学部、理学部について報告いたします。いずれの学部も本年の国家試験合格率は良好でした。薬剤師国家試験合格率は90.12%で、全国73大学中7位という高成績でした。臨床検査技師国師においても合格率は初めて100%となりました。また、看護師国師も100%、保健師も100%で素晴らしい成績でした。この結果は学生の努力はもとより教職員の努力の賜物であると思われます。
また、教育においては、共通教育を推進しており、チーム医療演習では全学部から希望者を募って、多くの教職員の指導の下、活発な討論がなされています。研究に関しては、文部科学省が平成28年度から新たに展開した「私立大学研究ブランディング事業」に採択され、本学の特色を活かした全学共同研究が進行中です。また、国際交流に関しても多くの大学とMOU(交流協定)を締結しており、短期研修や大学院生の留学も積極的に推進しています。同時に諸外国からも本学に多くの大学院生や学生を迎え入れ、交流を図っています。特に、今年は、中国の昆明医科大学、タイのチェンマイ大学、プリンス・オブ・ソンクラ大学と本学の4大学が集まって、2年に一度開催している4大学ジョイントセミナーの当番校となりました。11月に第10回ジョイントセミナーを大田区の施設で開催することになっております。今回、東邦会から多大なるご支援をいただきましたので、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げたいと思います。
私からは以上ですが、今後とも皆様方のご健勝を祈念しつつ、本学のますますの発展を祈念しながら私の挨拶に代えさせていただきたいと思います。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。
東邦大学医学部長 高松 研先生(慶應医昭和53年卒)
私からは国家試験の状況と入学者の状況、これは受験生の数とそれに先立つ学費改定について少しお話しさせていただいて、3つ目に大学院の状況について簡単にご報告させていただきたいと思います。
まず国家試験ですが、ここ3年良い状況が続いております。今年の春は全国平均が90%を切ったのですが本学は94.7%で、順位としては医科大学80校のうち11位、私立医科大学29校では4位ということでこれまでにない良好な状況でした。来年に向けて、今6年生を一生懸命叱咤激励しているところです。予想といたしましては現状維持、あるいは現状以上を目標に掲げております。学部長として私、今6年目となり有終の美を飾って次に良い形で繋いでいきたいと思っております。
それから入学者の状況です。5年前から学費改定をしていただき、以前は6年で3400万円ほどの学費でしたが、現在は2500万円弱となっています。私立医科大学の中では低い学費のグループに入っております。これを受けまして、受験生の数も増えてきており、ここ数年は3000人前後で推移しております。以前から優秀な学生はいらっしゃいましたが、より一層の優秀な学生さんを受け入れることができるようになってきたと思っております。これらの学生たちを丁寧に育てていかなければならない、また国際化にも対応できる学生にしていかなければならないということで一昨年から新カリキュラムを導入し、国際認証の基準に適合したプログラムを動かし始めているところです。学生はカリキュラムが少しタイトになりましたのできついと話していますが、丁寧に育てていきたいと思っております。
最後に大学院につきまして、一昨年、その前年と大学院の入学者は50名を超えていましたが、今年の春は30名前後まで落ち込んでしまいました。これは専門医研修が今年からスタートする、あるいは来年からスタートするなど、動きがはっきりしなかったということもあるようです。来年に向けて少し研修医などにキャンペーンを張り募集しましたところ、9月と2月の年2回ある入学試験の半期を終わりまして21名の受験生がおりました。昨年はこの段階で10名ほどに落ち込んでいましたので、これでおそらく2月には30名を超える受験生になり、入学者は50名前後に戻るのではないかと期待しております。大学院が活性化しますと大学の研究全体の体力が上がってまいります。理事長、学長に研究環境の整備にも配慮いただいておりますので、大学院そして研究の活性化も推進していきたいと思っております。ぜひ東邦会の先生方にもご支援、ご協力をお願い申し上げたいと思います。
最後になりますが、本日お招きいただきましたことを感謝申し上げまして私からのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
乾杯の挨拶
東邦大学医療センター大森病院長 小原 明先生(昭和54年卒)
乾杯の音頭をとらせていただきます。研修医時代に秋田でお手伝いさせていただき、その時親しみを持ってご指導いただいた先輩の先生が仙台で研修会を開催されるということで大変楽しみにしてまいりました。大森病院は大変活気があります。5年前より70床減らし、今現在病床は945床です。減らしたことにより非常に効率的に運営ができるようになりました。厚生労働省から大学病院、特定機能病院も地域医療構想の中での病院運営との指導の下、大森病院は品川、大田区南部医療圏で診療しております。
区南部医療圏は比較的東京の中でも地域完結率、地域の患者さんがほぼその地域の中で医療を完結している地域として東京の中では少し特別な地域です。私どもは大田区、品川区の患者さんを主に診療していると自負しております。しかしながら私どもの今の課題は区南部医療圏では収まらずに川崎や港区や目黒、渋谷、世田谷などへ医療圏を広げたいと思っております。方策を練っているところです。様々厳しいこともございますが、どうぞ今後ともよろしくご指導、ご支援をお願いします。
東邦大学医療センター大橋病院長 長谷弘記先生(昭和54年卒)
病院のことはさきほど炭山理事長からお話しがあったとおりです。新病院はこの10月に外観がすべて完成する予定です。3機のクレーンも来月には撤去されるということです。3月には内装まですべて完了し東邦大学に引き渡されます。6月9日に竣工式が行われ6月20日に新病院が開院しますので、皆さんぜひ楽しみにお待ちください。今の古い病院は、53年目になります。少々名残惜しいのですが、皆様方がそこで学ばれたことを契機に生まれ変わりたいと思っています。本日はありがとうございました。
東邦大学医療センター佐倉病院長 長尾建樹先生(昭和55年卒)
二人の先輩の病院長に色々と助けていただきながら運営しております。佐倉病院は平成3年に開院して今年で26年目になります。初代の第一内科の入江教授から私で7代目の院長になります。習志野キャンパスに近く、卒業生も最近は入局する希望者が増えております。中堅以下、卒業生が一丸となって病院を盛り立ててくれておりますので今後ともよろしくお願いいたします。
北海道支部長 木村 裕先生(昭和59年卒)
来年は北海道で研修会を開催予定です。数十年前振りで資料が残っていないため、色々と悩んでおります。北海道は国土の27%ほどを占めており、県が4つほどあるような感覚です。ですから支部会を開催してもなかなか集まるのもたいへんです。現在、北海道は中国人を始め海外からの観光客にたいへん人気です。研修会当日は3連休ということもあり、札幌を予定していますが、まだ詳細は決まってはおりません。講演は美唄在住の写真家の方に北海道の四季の美しさを紹介していただく予定です。写真だけではなく、最近はドローンを使った動画なども撮られているようですので楽しみにしてください。観光についてはJTBと相談しているところです。ゴルフも札幌で予定しております。本日の仙台での研修会を参考にさせていただき、これからまた色々と考えていきたいと思います。来年、北海道でお待ちしておりますので、ぜひご参加くださいますようよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
研修会を終えて
宮城県支部長 鈴木 カツ子(昭和45年卒)
この度、第32回東邦会研修会を10月7日(土)・8日(日)、伊達62万石、杜の都仙台で開催させていただきました。今年は藩祖伊達政宗公生誕450年の節目の年にあたり、7日から博物館では「伊達政宗公特別展」が始まりました。
今回、宮城での開催は39年ぶり、2度目となりますが前回は昭和53年鶴風会の時代と聞いております。舳松会長が体調不良のためご出席できなくなり、専務理事の海老根東雄先生から東邦会の現状、研修会の意義についてご挨拶いただきました。
東日本大震災から6年7カ月余が経ちましたが、大学並びに同窓会の先生方には温かいご支援・激励をいただき深く感謝申し上げます。現在郡部の被災地では高齢化と人口減少が著しく、復興はなかなか進まない現状です。
研修会では宮城学院女子大学学長 平川 新氏より「政宗の夢~歴史に学ぶ震災からの復興~」についてご講演いただきました。政宗公の時代1611年(慶長16)に、2011年の東北地方太平洋沖地震に匹敵するほどの大地震がありました。その地震・津波の研究、震災からの復興過程などについて、歴史記録に基づきご紹介いただきました。
講 演
1、歴史から読み取る災害
日本には世界に例がないほど古文書が残っており歴史研究に役立っている。
2、津波の歴史は役に立っているのか?
福島原発(東京電力)と女川原発(東北電力)は津波の歴史をどう判断したのか?
津波対策の進言を無視した東京電力は巨大津波はないと予測。福島第1原発事故発生。東北電力は過去の津波の歴史を考慮して敷地高を海抜14・8mとし、津波による丸呑みは回避され、被害は小規模であった。この差は何か?
3、慶長奥州大津波を復元する
東北大学災害研究所は歴史記録から被災範囲や浸水域などを推定、地震規模をシミュレーションし、再現動画を作成。
4、慶長奥州大津波からの復興
救済した1冊の古文書、新田検地帳から復元する歴史
津波後、沿岸地帯には内陸部から移住して新田開発。津波被災地に開発ラッシュ
5、地震で進化する仙台城の石垣
政宗がつくった仙台城は、1998年から本丸修復工事が始まりこの最中に石垣の内側から古い2種類の石垣を発見。
1期石垣 1602年(慶長7)石垣完成、1616年(元和2)地震により崩壊。
2期石垣 地震後に再建 1668年(寛文8)の地震により崩壊。
3期石垣 1683年(天和3)完成・現在の石垣。
復興とは、災害のダメージから立ち直るということだけではなく、十分に備えること。
それが災害を受けても被害を最小にとどめ、「復興」の最大条件になると締めくくられました。翌日の観光では仙台城址を訪れ石垣をご覧いただきました。歴史震災を学びそれを生かす防災が最も重要であるとの認識を新たにしました。
今回の衆院選では災害対応や防災のテーマが埋没しているように感じます。震災が残した教訓を無駄にはしたくありません。
懇親会
懇親会はご来賓として、東邦大学理事長炭山嘉伸先生、学長山純一先生、医学部長高松研先生をお招きし皆様からお祝辞をいただきました。東邦大学の経営は順調で受験者も多く、国家試験合格率は過去最高とのこと。新しい大橋病院は来年6月開院、羽田に先端医療の病院を計画中とのことでした。
大森病院長の小原 明先生の乾杯の音頭で宴が始まりアトラクションの「仙台すずめ踊り」で一気に盛り上がりました。この踊りは1603年(慶長8)仙台城新築移転の儀式で堺市からの石工たちが即興で踊ったのが始まりと言われています。家紋が「竹に雀」であったこと、踊る姿が餌をついばむ雀の姿に似ていたところから「すずめ踊り」と名付けられ、今日まで踊り継がれております。懐かしい出会いに話が弾み、時間は瞬く間に過ぎていきましたが、校歌斉唱で中締めとなり、お後は2次会、3次会、4次会と仙台の夜は更けていきました。
観光とゴルフ
翌日は日本一の秋晴れに恵まれ仙台城址、瑞鳳殿、松島海岸、瑞巌寺、円通院、塩釜神社を巡りました。昼食は松島湾が見下ろせる食事処で、蛎、穴子に舌鼓みを打ちました。歌のうまい名ガイドさん曰く、「こんなに人が多いのは震災後初めてだわ~」。
ゴルフは「腕に覚えあり」の先生ばかりでしたが仲良く楽しまれたことと思います。
この2日間50名という大家族の一員になったような気分でした。同窓の先生方本当にありがとうございました。来年また札幌でお会いいたしましょう。
この度、第32回東邦会研修会を10月7日(土)・8日(日)、伊達62万石、杜の都仙台で開催させていただきました。今年は藩祖伊達政宗公生誕450年の節目の年にあたり、7日から博物館では「伊達政宗公特別展」が始まりました。
今回、宮城での開催は39年ぶり、2度目となりますが前回は昭和53年鶴風会の時代と聞いております。舳松会長が体調不良のためご出席できなくなり、専務理事の海老根東雄先生から東邦会の現状、研修会の意義についてご挨拶いただきました。
東日本大震災から6年7カ月余が経ちましたが、大学並びに同窓会の先生方には温かいご支援・激励をいただき深く感謝申し上げます。現在郡部の被災地では高齢化と人口減少が著しく、復興はなかなか進まない現状です。
研修会では宮城学院女子大学学長 平川 新氏より「政宗の夢~歴史に学ぶ震災からの復興~」についてご講演いただきました。政宗公の時代1611年(慶長16)に、2011年の東北地方太平洋沖地震に匹敵するほどの大地震がありました。その地震・津波の研究、震災からの復興過程などについて、歴史記録に基づきご紹介いただきました。
講 演
1、歴史から読み取る災害
日本には世界に例がないほど古文書が残っており歴史研究に役立っている。
2、津波の歴史は役に立っているのか?
福島原発(東京電力)と女川原発(東北電力)は津波の歴史をどう判断したのか?
津波対策の進言を無視した東京電力は巨大津波はないと予測。福島第1原発事故発生。東北電力は過去の津波の歴史を考慮して敷地高を海抜14・8mとし、津波による丸呑みは回避され、被害は小規模であった。この差は何か?
3、慶長奥州大津波を復元する
東北大学災害研究所は歴史記録から被災範囲や浸水域などを推定、地震規模をシミュレーションし、再現動画を作成。
4、慶長奥州大津波からの復興
救済した1冊の古文書、新田検地帳から復元する歴史
津波後、沿岸地帯には内陸部から移住して新田開発。津波被災地に開発ラッシュ
5、地震で進化する仙台城の石垣
政宗がつくった仙台城は、1998年から本丸修復工事が始まりこの最中に石垣の内側から古い2種類の石垣を発見。
1期石垣 1602年(慶長7)石垣完成、1616年(元和2)地震により崩壊。
2期石垣 地震後に再建 1668年(寛文8)の地震により崩壊。
3期石垣 1683年(天和3)完成・現在の石垣。
復興とは、災害のダメージから立ち直るということだけではなく、十分に備えること。
それが災害を受けても被害を最小にとどめ、「復興」の最大条件になると締めくくられました。翌日の観光では仙台城址を訪れ石垣をご覧いただきました。歴史震災を学びそれを生かす防災が最も重要であるとの認識を新たにしました。
今回の衆院選では災害対応や防災のテーマが埋没しているように感じます。震災が残した教訓を無駄にはしたくありません。
懇親会
懇親会はご来賓として、東邦大学理事長炭山嘉伸先生、学長山純一先生、医学部長高松研先生をお招きし皆様からお祝辞をいただきました。東邦大学の経営は順調で受験者も多く、国家試験合格率は過去最高とのこと。新しい大橋病院は来年6月開院、羽田に先端医療の病院を計画中とのことでした。
大森病院長の小原 明先生の乾杯の音頭で宴が始まりアトラクションの「仙台すずめ踊り」で一気に盛り上がりました。この踊りは1603年(慶長8)仙台城新築移転の儀式で堺市からの石工たちが即興で踊ったのが始まりと言われています。家紋が「竹に雀」であったこと、踊る姿が餌をついばむ雀の姿に似ていたところから「すずめ踊り」と名付けられ、今日まで踊り継がれております。懐かしい出会いに話が弾み、時間は瞬く間に過ぎていきましたが、校歌斉唱で中締めとなり、お後は2次会、3次会、4次会と仙台の夜は更けていきました。
観光とゴルフ
翌日は日本一の秋晴れに恵まれ仙台城址、瑞鳳殿、松島海岸、瑞巌寺、円通院、塩釜神社を巡りました。昼食は松島湾が見下ろせる食事処で、蛎、穴子に舌鼓みを打ちました。歌のうまい名ガイドさん曰く、「こんなに人が多いのは震災後初めてだわ~」。
ゴルフは「腕に覚えあり」の先生ばかりでしたが仲良く楽しまれたことと思います。
この2日間50名という大家族の一員になったような気分でした。同窓の先生方本当にありがとうございました。来年また札幌でお会いいたしましょう。
フォトアルバム