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平成30年度研修会(北海道)

日 時 平成30年10月6日(土)7日(日)
場 所 北海道札幌市 江陽グランドホテル
第33回東邦会研修会は全国から約50名が参加して10月6日、7日、北海道支部担当により北海道札幌市にて開催されました。講演会は写真家・映像作家の菊地 春夫先生に「美瑛の風景と音楽と」という演題でご講演いただきました。翌日の観光・ゴルフとともに、交流を深める2日間となりました。

開会の辞

北海道支部長 木村 裕先生(昭和59年卒)

昭和59年卒の木村です。

私の母が帝国女子医専卒で私は東邦で息子がやはり東邦卒で現在精神科の医局に出張しており3代に渡って東邦です。まず会を始める前に皆様ご存知だと思いますが、今年の8月7日に東邦会前会長の舳松 洋先生が87歳で永眠されました。先生は診療そして東京都の医師会活動など活発に行動されながら東邦会の会長を長い間務めていらっしゃいました。東邦大学ならびに東邦会に多大なご尽力をいただいてまいりました。会に先立ちまして舳松先生に黙祷を捧げたいと思います。皆様ご起立ください。黙祷。

昨年の全国支部長会のときのことです。支部長会は北から順番に前に並ぶのですが、舳松先生が会の最後に来年は北海道だねとお話ししたのが最後の会話となりました。札幌では2年に1回、3学合同の会を開いていて、舳松先生には毎回必ずお越しいただいていたのですが、昨年は欠席ということで心配しておりました。北海道のために何度も足を運んでくださり、とても感謝しております。

本日台風の影響で飛行機が遅れており海老根会長のご挨拶は後ほどお願いする予定です。本当にこの悪天候の中、明日帰れない危険を冒して集っていただきまして誠にありがとうございます。地震の影響か、このホテルも外国人観光客のキャンセルもあったようで連泊可能となりました。ご検討よろしくお願いいたします。

前回は仙台での研修会で非常に歴史のある名跡などで感銘を受けましたが、北海道は今年開道150年ということで、日本としての歴史はあまりありません。以前参加させていただいた秋田や仙台に比べますと古い建物や由緒ある場所はあまりありません。

北海道の魅力を考えますと北海道は唯一自給自足できる都道府県ということもあり、やはり食べ物も美味しいですし、手付かずの自然も他の都道府県に比べて多いと思っております。研修会では医学に関してお話しされる方々が多いと思いますので、本日はそれとは離れて美瑛在住の菊地先生に北海道の魅力を凝縮した美しい画像と音楽でご紹介していただきたいと思います。それでは菊地先生よろしくお願いいたします。

講演会

海老根東雄会長(昭和38年卒)

皆さんこんばんは。車椅子のままでご挨拶させていただきますのでよろしくお願いいたします。ただ今、菊地晴夫先生の美瑛の風景と音楽で雄大な北海道の大自然のご紹介をいただき、誠にありがとうございました。楽曲の選曲も素晴らしくていつもあくせく働いている私たちに安らぎを与えていただいたと思っております。改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

私は今回、舳松先生がお亡くなりになって会長に選出されました。舳松先生の前に私は会長を務めておりました。これから2年間よろしくお願いいたします。北海道支部の先生方には感謝申し上げます。今回、地震や台風で心配やご苦労があったと思います。それでもこうして研修会を開催できたことは皆様のご努力の賜物と思っております。心から感謝申し上げます。北海道での研修会は久しぶりです。大学からも学長をはじめ出席していただいております。後ほど懇親会にてお話しを賜る予定です。よろしくお願いいたします。

今回の講演会での素晴らしい画像と音楽を記憶に残しながら各先生方には地元に戻られまして明日からまた頑張ってお仕事に励んでいただければと思います。本日は菊地先生、本当にありがとうございました。

懇親会にて

司会:三木敏嗣先生(平成元年卒)
ただ今から第33回東邦大学医学部東邦会全国研修会の懇親会を開催させていただきます。司会を務めさせていただきます平成元年卒の三木と申します。どうぞよろしくお願いいたします。まず初めに東邦会北海道支部長の木村先生からご挨拶がありますのでよろしくお願いいたします。


木村 裕先生
先ほどの講演会では目と耳で堪能していただきましたので今度は味覚で堪能していただきたいと思います。本日は道産品をふんだんに使用した料理とお酒もウイスキー、日本酒、焼酎、ワイン、ビールとすべて道産品を揃えましたのでご堪能いただければと思います。楽しい懇親会にしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


祝辞
東邦大学学長 高松 研先生(慶應医昭和53年卒)
皆さんこんばんは。7月から山先生の後を引き継ぎまして学長を務めさせていただいております高松です。前任まで立派な先生方が務めていらっしゃいましたので自分に務まるのかと少々不安も感じておりますが、3年間精一杯頑張ってみたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。本来は炭山理事長が参りましてまずここでご挨拶というのが常ですが、この台風の中、明日の予定があるため本日はご欠席です。恐縮ですが、私から最初にご挨拶させていただきます。

第33回の全国研修会、誠におめでとうございます。私立大学を色々見渡しましてもこのように全国研修会が33回も継続している大学はそうそう無いと思います。これは東邦大学を卒業した先生方の同窓会を盛り上げていくということを大切にされている現れと思っております。まずはこの第33回全国研修会が盛大に開催されたことをお喜び申し上げます。

大学の状況につきまして私からは二点ほどご報告させていただきます。一点目は、大学の卒業時の状態、国家試験に関する状況は医学部、薬学部、看護学部、理学部ともここ数年たいへん良好です。また、入学試験におきましても18歳人口が減少する中、1万人を超える方が受験しておりますので大学全体の状態は良好です。しかし来年度から18歳人口の減少が少々激化します。しっかり対応していきたいと思っております。18歳人口の減少を受けて、文科省から私立大学に大学としての特色を示すことが求められています。そして3つの大きな方針、一つ目はグローバル展開する大学を目指すのか、二つ目は特色ある教育研究を目指すのか、三つ目は技術者養成の大学を目指すのか、このどれに注力するのかを示すようにということが求められています。本学がどの方向を選び、どのような教育、研究を特徴として推進していくのかという選択をしていかなければなりません。学長に就任した途端にこのような発信がなされまして少々動揺しているところではありますが、各学部から担当の教員を集めまして方向性を早急に決めていこうと思っております。また状況につきましては学内の先生方に逐一報告させていただき、了承を得てより良い形を作っていきたいと思っております。ぜひ東邦会の先生方にもご協力をお願い申し上げる次第でございます。

二点目は、本来は炭山理事長がお話しされることなのですが、本学の現在の経営状況です。これも理事長がいろいろなところでお話しされている通り、たいへん厳しい医療情勢の中、教職員一丸となっていろいろな施策が実施されております。良好な状態を維持できていると思っております。しかしながら大学の将来を考えますといろいろな資本投下をさらにしていかなければなりません。大橋病院の開院によって90周年記念事業は完了いたしました。これからの課題としては、大森地区の再整備、習志野地区の校舎の建て替えがあげられます。そういたしますといろいろなところで資金が必要となってまいります。90周年記念事業では先生方に、とくに東邦会の先生方には多大なご支援をいただきまして完遂を見たところではございますが、今年93年となり7年後の100周年を目指して炭山理事長の指導の下、いろいろな展開を考えていかねばならないと思っておりますので、今後さらなる先生方のご支援をお願い申し上げます。
最後に、本日はこのような盛大な研修会が開催されましたことをお喜び申し上げますとともに益々の先生方のご発展を祈念いたしまして私からのご挨拶とさせていただきます。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。


東邦大学医学部長 渡邉善則先生(昭和57年卒)
本年4月より医学部長を拝命いたしました昭和57年卒の渡邉善則でございます。卒業後大森病院で研修医として第一外科に入局し、心臓血管外科医として35年勤めてまいりました。医学部長を拝命したことは、これからはメスを置いて、医学部のため大学のため定年までもう少し頑張れということだと思っております。本日は大先輩が多数参加されていますが、私は若造と思っていたのですが、自分も年齢を重ねてきたなと実感しております。

医学部について簡単にお話させていただきます。学長からお話がありましたが、皆様が毎年ご心配されている医師国家試験成績は、良好に推移しております。次年度も同じような結果が得られるように努力しておりますが、結果はやはり開けてみないとわかりません。ただ今までの実績からいえば概ね同様の結果が得られるのではないかと期待しております。また、高松学長が医学部長だった6年間の基本方針を引き続き医学部全体に広め、学部全体を一体化しようと努力しております。高松先生の後をしっかり受け継がなければと思っております。

本年の医学部の行事ですが、4月3日に入学式、5月20日に東邦会総会、6月3日に青藍会総会、8月17・18日にオープンキャンパス、9月15日に保護者懇談会、10月5日に解剖慰霊祭を行いました。私にとって全てが初めての経験なので、常に緊張して対応してきましたが、なんとか無事務めさせて頂きました。さて、新聞などで話題となり、皆様が心配されている他大学での入試にかかわる事ですが、東邦大学は元々が帝国女子医専であったため、伝統的に女性の比率が高く、現時点で私共には影響していませんのでご安心ください。

今後、医学部として対応すべき喫緊の課題は、カリキュラムが大幅に変わったことに対する対応です。内科の教科書ですら私の頃の1.5倍以上の厚さで、覚える内容が膨大な量になっています。したがって、学生が安心して学べる教学環境を整備する必要があります。また、新たな卒業生たちに魅力ある研修病院と感じてもらうために、低いと言われていた初期臨床研修医の給与を、来年から5万円アップする事を学生に通達いたしました。ようやく通常の大卒初任給ぐらいにはなるのではないかと思っております。卒業生たちが安心して母校で研修し、大学を担ってくれるのではないかと期待しております。これからも頑張ってまいりたいと思います。本日は北海道の自然を堪能できる素晴らしい講演を企画して頂き、大変感動いたしました。のんびりと北海道を訪れる日が来る事を、楽しみにしています。

これからも海老根先生はじめ、東邦会の先生方のご健勝と東邦大学の発展、それから次代を担う後輩たちの活躍を祈念しております。本日はありがとうございました。

東邦大学医療センター大森病院病院長 瓜田純久先生(昭和60年卒)
7月から大森病院長を拝命しております瓜田です。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございます。大森病院は1,050床あったものを徐々に減らし現在は934床になっております。そのうち一般病床が898床と非常にコンパクトになっております。11月には1号館の耐震工事が始まります。3号館6階の個室病棟をも改修予定でさらに豪華になると思います。またこの2年間は働き方改革で苦労してきた次第です。

この全国研修会は20年前に青森で私も担当させていただきました。その時も大勢の先生方に来ていただき改めて感謝申し上げます。今回の木村先生をはじめ北海道支部の先生方のご苦労は20年前を思い出すと大変だったのではと思います。本当にありがとうございました。
最後に個人的なことなのですが、木村 裕先生のご子息の木村文祥先生(平成24年卒)が一年目の年だったと思いますが、品川駅で倒れた人を緊急介助しているところに遭遇しました。テキパキと行動されているのを見てこの先生は救命センターに入るのでは思いましたが精神科に入られました。雑多な話ではありましたが、私からの挨拶とさせていただきます。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。


東邦大学医療センター佐倉病院病院長 長尾建樹先生(昭和55年卒)
皆さんこんばんは。佐倉病院長の長尾です。本来ですと大森病院長、大橋病院長、佐倉病院長という挨拶の順番なのですが、東邦大学が命運をかけて完成させた大橋病院の話しはトリにするべきだろうということで急遽私が先にお話しさせていただきます。先ほどの講演会では素晴らしい画像と音楽で感動いたしました。病院の管理や運営などの大変な毎日を忘れさせてくれるようなひと時でした。まさしく我々の理念であります自然・生命・人間を感じさせていただき、非常に癒されました。ありがとうございました。

佐倉病院は1991年に開院しまして、昭和55年卒の私が卒業した頃はまだありませんでした。ですから開院から27年ということになりますのでまだまだ若い病院であります。現在451床で、昨年分娩件数で450近く、手術件数も6,000弱に発展してまいりました。今、医療機能分化の調整会議でベッド数を調整されているところではありますが、我々の今後の方針といたしまして大学病院として高度急性期病院として生き残れるタフな病院をスローガンに機能充実を、また大胆な改革も考えております。

私は7月から二期目になりすでに3年経過しているのですが、この3年は無我夢中でした。次の3年はいろいろ考えながらやっていこうと思っております。

佐倉病院はここ10年近く、なんとか卒業生の先生方に来ていただきたく、努力してまいりました。最初の頃は研修医が5人来るか来ないかで、田舎だ、食堂が無い、飲食店が無いそれから虫が出るなどいろいろなことを言われてきましたが、親身な指導が功を奏して、嬉しいことに毎年18人ほどに増え、非常に活気が上がってきているところであります。今年度卒業生の教授も一人誕生いたしました。吉田友英先生(昭和60年卒)です。医療連携に従事され非常に貢献していただきました。私の二期目の執行部では、副院長に任命いたしました。彼女は非常に東邦を愛していて、さっぱりした女性です。指示などもテキパキとこなして将来は院長になってもらいたいと思っております。

これからも頑張ってまいりたいと思っておりますので今後ともよろしくお願いいたします。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございました。


東邦大学医療センター大橋病院病院長 岩渕 聡先生(昭和59年卒)
皆さんこんばんは。7月から大橋病院長を拝命いたしました岩渕です。本日はお招きいただきまして誠にありがとうございます。私は昭和59年卒で、本日主催の北海道支部長の木村先生と同級生です。

本日はスライドを用いて新しく開院した大橋病院を紹介したいと思います。まずは昭和39年、前回の東京五輪の年に建設されました旧大橋病院です。これが当時の正面玄関です。私たちはずっとこのまま何も変わらずに働かせていただきました。職員は頑張っていたのですが、患者さんからはアメニティに関してあまり良いお話しはいただけませんでした。その様な状況をこの度は法人、東邦のOBの先生方のご尽力のおかげで念願の新病院が実現したわけでございます。6月20日にグランドオープンとなりましたけれど、6月16日に患者さんを66名まで減らし新病院に移動させました。NHKの72時間という番組でも放送されましたので、ご覧になった先生方も多くいらっしゃると思います。それでは新病院をDVDや写真で紹介いたします。

目黒川に近く、春は桜が満開となります。この土地は高低差がありますのでこれを利用して小川が流れております。それから緑化地域制度というものがありますので真中にシンボルツリーを設け全体的に緑を多くいたしました。メインエントランスは今までは自動車で来られる方々にご不便をおかけしておりましたが、広いロータリーとなりました。旧病院と新病院を比較いたしますと、敷地面積は2倍強とかなり広がり、延べ床面積も21,000から27,000になりました。

旧病院は最大513床あったのですが、在院日数が現在は短くなりましたので319床になりました。1床あたりの床面積は1.7倍と広がり、患者さんには快適な環境となっております。大部屋のプライバシーもテレビ、冷蔵庫などの空間を含め、充分確保されています。7階の個室はシックな木目調になっております。1日42,000円でトイレ、シャワー完備となっていて付き添いの方もお休みいただけるようにベッド兼アームチェアも用意しております。テレビは40インチとなっております。特別室2は1日80,000円で安らぎや静けさに包まれたプライベートな空間で浴槽やトイレも広く、自宅にいるようにくつろいでいただけます。さらに特別室1は落ち着いた色調でご家族や付き添いの方もくつろいでいただけるようになっております。1日140,000円となっております。テレビは55インチです。食器や電子レンジもありまして生活環境を確保してリラックスできるようになっております。さらに前室が37平方メートル用意されておりましてスタッフミーティングなどが行えるようになっています。

また7階の特別室は病棟専用の出入口が用意され、患者の面会の方も使用できる部屋もありますし、コンシェルジュも常駐しております。急性期の病院に特化しておりますのでICUが6床、SCUは6床、HCUは8床設置されています。それから特徴の一つとして、90平方メートルのハイブリッド手術室を含む最新式の手術室が9室あります。これは都内でもかなり大きいスペースとなります。一般の手術室も旧病院に比べるとかなり広くなっております。

血管撮影装置は国内第一号機となる最新機を設置しており、高精細画像に特化しております。それからしばらく放射線治療が滞っていたのですが、最新機を導入しこの10月から高精度な放射線治療が可能となります。外来も今までとは大きく異なり広いスペースとなり、またアクセスも便利になりました。今までと違い、池尻大橋駅からは目黒川の遊歩道から入れるようになりました。出入口は3つありましてこのうち2階のメインエントランスはタクシーや自家用車で乗り降りできます。駐車場も95台分設置いたしました。3階のエントランスは救急外来ということで救急車専用となっております。

こうして大橋病院は新しくなりました。先ほどご紹介いたしました特別室1、2は空いておりますのでぜひご利用いただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。 

親睦ゴルフ

千葉 泰二(昭和62年卒)
平成30年10月7日(日)、全日空オープンや、井上誠一氏が北海道で初めて手掛けたコースとして有名な名門札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コースにて、全国研修会・親睦ゴルフが開催されました。

当日は台風北上の影響もあり、前夜に開催中止の意見もありましたが、とりあえずは現地で判断しようということになり、不安を抱えながら集合しました。到着後、しばらく天気の動きをみていましたが、皆さんの思いが通じたのか、それ程暴風雨になることもなく、予定時刻より少し遅れてのスタートではありましたが、最後まで10名の同窓生が参加し、プレイすることができました。

終了後の食事会では、北海道名物のジンギスカンやラーメンなどに舌鼓を打ちながら、ゴルフスコアや学生時代の思い出を語り合い、親睦を深めました。スコアは、急遽ダブルペリア方式とし、悪条件にもかかわらず、実力者の戸澤修平先生(昭和45年卒 GROSS91 HDCP16.8 NET74.2)が見事に優勝し、一言楽しいご挨拶も頂き、和やかな雰囲気の中で盛会のうちに終了しました。

天候の悪い中、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

研修会を終えて

北海道支部支部長 木村 裕(昭和59年卒)

本年10月6日、東邦大学医学部東邦会第33回全国研修会を札幌で開催しました。

はじめに、台風の北海道上陸と重なり、お帰りの飛行機欠航の危険を冒してまで参加して下さった同窓生の皆様に感謝いたします。支部内で、過去に中止の例もあるので中止したほうが良いのではないか、と言う意見もでました。決めかねて海老根会長に状況を説明したところ、会長の「やろうや!」の一声をいただき、延泊の為のホテルの部屋の確保をしながら開催としました。
昨年(平成29年)の全国支部長会の最後に、会長であった故舳松 洋先生から、「来年は北海道、いいな。」とご指名をうけました。同年の仙台での研修会に舳松先生はご欠席でしたので、その支部長会がお会いした最後になりました。北海道支部は医薬理三学部合同の支部同窓会を2年に一度開催しています。舳松先生と故松島先生はお忙しい中いつもご出席していただいていました。今回お二人のご出席が叶わなかった事は寂しい限りでした。

支部長会から帰ってすぐJTBにお願いをしました。開催地は北海道と言っても広く(国土の22.9%)、函館、旭川なども考えられたのですが、飛行機の便などからやはり札幌にしました。しかし、秋の観光シーズンである事。そして北海道ブームで台湾・中国・韓国など外国からの観光客(買い物客?)が多く、ホテルの宿泊はかなり込み合っている事(現在も札幌はホテルの建設ラッシュです)。三連休なので毎年恒例の催事や集まりの会が多くあり、予約はそれらが優先される事。また参加人数の予想がたたず会場の大きさをどうするか、など会場を決めるところから悩みました。

1年以上後のホテルの予約は出来ないとの事で、それまではどんな会にしようかを考える時間になりました。平成30年は北海道と命名されてから150年(まだ150年)、先住のアイヌ民族の文化はありますが、前回の開催地仙台と比べるような歴史も旧所名跡もない…。懇親会の食事やお酒も、参加してくださる先生方は普段から美味しいものを召し上がっているのだろう…。観光を考えるにしても、知床、美瑛・富良野、洞爺湖・摩周湖・阿寒湖などの観光地や温泉は多々あるが、道内各地に散らばっていて多くは半日で行くのは難しい…。また、北海道旅行の経験のある先生方はそういった観光地は行かれたことがあるだろう…。

1泊2日で北海道を感じて頂くにはどうしたら良いのか?…いろいろ考えた結果、研修講演は、美瑛の風景に魅せられ、美瑛に移住された風景写真家・映像作家の菊地晴夫氏にお願いすることにしました。会員懇親会は食物自給100%可能な北海道を活かして北海道の食材を使ってもらい、お酒もすべて北海道産のビール・ワイン・日本酒・ウィスキー・焼酎を揃えることにしました。札幌は音楽も盛んです。札幌交響楽団があり、毎年バーンスタインが始めたパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)が1か月に亘ってひらかれます。また、日本屈指のジャズ・フェスティバル SAPPORO CITY JAZZも開催されます。懇親会のアトラクションは、食べながら飲みながらJAZZ LIVE HOUSEの気分を味わって頂こうと山平義裕(Ts)カルテットに決めました。記念品は札幌の北約80kmにある人口約2万人の砂川市に本社がある、馬具メーカーからスタートしたソメス(現在は銀座にもお店があります)のキーホルダー。観光は、北海道にいらしても訪れる機会は少ないと思われる、NHKの朝ドラ「マッサン」で有名になったニッカウィスキー余市蒸留所。ゴルフは名門札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース。また最近、神戸・長崎とともに日本の新三大夜景に選ばれた札幌の夜景観光も企画しました。

当日5名の先生のキャンセルがありましたが、47名の方がご出席して下さいました。飛行機の遅延はありましたが、欠航による欠席者はなく、ほっとしました。会を始めるにあたって、全員で故 舳松先生のご冥福を祈り黙祷をささげました。研修講演は美しい美瑛の風景を、写真・動画で四季に分けてそれに合ったクラッシックギターの音色と共に楽しませてもらいました。また、シーズンごとにその音楽の作曲者の説明があり、さすがプロのクラリネット奏者をめざした事のある菊地氏のご講演だと思いました。ジャズの山平義裕カルテットには、THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU、CORCOVADO、AUTUMN IN NEW YOORK、WORK SONGの4曲と、最後に季節感のあるリクエストのあった「枯葉」を演奏してもらいました。「講演も懇親会も良かったよ。」と、声をかけてくれる先生もいらして、ほっとしました。札幌夜景観光は、バスは懇親会の終わる直前までホテルの近くで待機してもらい、懇親会の途中から偵察員(大森病院でお世話になっている息子ですが)を藻岩山ロープウエイに行かせました。しかし、雨と雲の改善傾向がなく、無理との事で残念ながら中止としました。もし、また札幌にいらっしゃる機会がありましたら、ぜひ札幌の夜景も楽しんで下さい。

7日は午前中小雨が降ったり止んだり、昼からは太陽も顔を出す天気となりました。観光もゴルフも予定通りでした。日本のウィスキーは世界五大ウィスキーのひとつです。工場見学で、ポットスチルでの蒸留現場や、その中で原酒が静かに眠っている樽の貯蔵庫を見ていると、造るというより育てるという感じでした。小樽に移り、運河で記念撮影、お鮨の昼食の後は堺町通りあたりの散策と買い物ですごしました。その後はスマホで飛行機の運航状況を見ながら千歳空港へ向かいました。ゴルフも予定通りとの連絡が入りほっとしました。

日常の診療のあい間に、観光やゴルフを含めた会を企画するのは結構大変だと感じました。でも今回北海道支部で開催させていただいて良かったと思います。支部の後輩の先生方が集まって仕事を分担して引き受けてくれました。本部の支部名簿には載っていない同窓生も見つかりました。今後の北海道支部活発化のきっかけにしたいと思います。また私だけの感情かも知れませんが、北海道で同窓の先生方が50名も集まっていただける事は、またしばらくは無い事で、この会場内ほぼ全員が同窓と思うとちょっと感動的でした(同窓生がたくさんいらっしゃる支部の先生には分かって貰えないかも知れませんが)。

最後に、会の運営で多々不手際がありましたが、お許し下さい。それから、東邦会会員の先生方!全国研修会に参加しましょう!以外な先輩や後輩に会うかも知れません。支部の活性化に繋がるかも知れません。そして、楽しいです!

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