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平成23年度 教育担当者フォローアップ研修 一年間のまとめ

平成22年9月から、約1年間にわたる研修のまとめを行ないました。教育に関する講義、新人看護職員ガイドランの講義、ビジョンメーキング、さらに部署でのビジョンの話し合い、それに基づく教育計画を立案、実施した結果、職場への影響、自分自身の学び、成長について、じっくりと振り返りました。
▲同じ仲間と継続して、グループワークをすることが、リラックスできて、たのしかった

 

【本日のグループワークの感想】
  • 他部署、他病院の方と進行状況、楽しさ、辛さ、悩みを共有できた。
  • 各部署の工夫などを聞くことができ、自分では気がつかなかったことや、悩みが解決できた。
  • ビジョンを作成し、それを元にして計画を立てていく過程が楽しかった。また、具体的な目標を立てやすいと感じた。みんなの頑張りが本当に参考になった。
【ビジョンの話し合いから、新人教育計画立案までの間で、効果があった事、課題と感じた事は何ですか?】
  • ビジョンがどうして大切なのか、ビジョンを用いた新人教育計画が実は、新人教育だけではなく、現任教育、病棟の活性化につながっていたことを感じることができた。また、部署の抱える問題点だけでなく、がんばっているところも、見えてきてスタッフ間の風通しが良くなった感じがしました。
  • 自分自身が教育について、計画、評価を含めて、自信がついた。
  • スタッフがビジョンということばを口に出す回数が増えてきたこと。
  • 重点をおくところが明確になり、一人一人がやるべきことが見えた。
  • ビジョンの話し合いの時はできるだけ、多くに意見交換を行っていくことが大切なので、時間の作り方が課題であると感じた。
  • ビジョンの浸透がむずかしい、その時は盛り上がるが、忙しいとだんだん薄れていく。
【新人教育計画を実施して、効果があった事、あるいは、課題と感じた事は何ですか?】
  • 新人の成長のスピードが可視化でき、評価の根拠になる。
  • 部署のニーズに沿った計画が立案できた。(体験学習の導入、コミュニケーションスキルの指導等)
  • 病棟全体で地図を描くことができ、個々がやるべきことが一目でわかるようになったことで、全体で教育していく風土ができた。
  • 課題は、タイムリーに新人の状態をアセスメントし、新人に合わせた修正をすることを、周囲(プリセプター、スタッフ等)に動機付けをしながら、すすめていくことです。
  • 教育計画の表がなかなか見にくい表なので、活用方法の工夫や作成を検討してほしい。
  • 状況に応じてプランの修正、変更をすること。
  • 新人の頑張りをいかに承認してもらうか。「まだできない」ではなく、「ここまでできるようになった」とか。
【一年間の研修を受講して、うれしかったことは?】
  • 今まで、感覚で行っていたことに、根拠がプラスされ自信をもって、他のスタッフと話し合いができるようになった。ビジョンの話し合いで、スタッフの意欲を知る機会ができてよかった。
  • 教育が嫌ではなくなった。スタッフの成長がたのしみになった。
  • 講義の指導方法だけでなく、グループワークで、人の意見を聞き、参考になることが多かった。
  • 自分が計画した案などが、うまく言った時、スタッフから「よかった」と声をかけられた。
  • プリセプターだけで、新人を教育するという考えではなく、病棟のスタッフ全員で、新人を育てていくんだという気持ちを持ってくれるようになったこと。
【苦労したことは?】
  • ビジョンの話し合いは、スケジュール調整等の管理者の協力がなくては、成功しなかったと思う。
  • 病棟全体で、ビジョンを話し合い、まとめ、実践していくことが一番大切で、大変だと感じた。
  • 自分の思いや試みを皆に広めること。また、スタッフの気持ち、希望を聞きながら教育方法を検討することも時間がかかりたいへんでした。
  • 中堅看護師にどのようにアプローチしたら、新人指導に協力的になってもらえるのか?
  • ビジョンのグループワークへの参加呼びかけ、参加してもらうまで、日程調整がたいへんだった。
▲一年間がんばりました!笑顔で、修了証の授与です。

 

以上のように多くのことを学び、成長したという実感があったようです。それは、新人看護 師教育担当者育成プログラム(試行版)自己評価ツール研修前後の結果に現れています。教育担当者に求められる能職と資質の研修前後の比較では、【基本的知識】【求められる役割】【支援体制】【セルフマネジメント】【タイムマネジメント】すべての項目で点数が、昨年以上にアップしています。特に【基本的知識】の教育原理などの知識の点数が上昇しています。

H23年度 教育担当者に求められる能力と資質の研修前後の比較

引用:和住淑子他;新人看護師教育担当者育成プログラム(試行版)自己評価ツール
千葉大学大学院看護実践指導研究センター作成(2010.)