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学校法人東邦大学
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東京都大田区大森西4-16-20(看護学部内分室)
TEL:03-3762-9890
FAX:03-3762-9896
平成25年度 IVインストラクター研修を開催しました!
平成25年10月10日(木),11日(金)の2日間、IVインストラクター研修を開催しました。この研修は、IVナースとして技術を極めること、部署でスタッフを指導できる能力を養うことを目的としています。
講師は、法律の立場、医師の立場、薬剤の立場、看護の立場と多角的な分野で、スペシャリストの先生方をお招きしています。
講師は、法律の立場、医師の立場、薬剤の立場、看護の立場と多角的な分野で、スペシャリストの先生方をお招きしています。
1日目(10月10日) | ||
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講義 | ・最近の静脈注射における薬剤の副作用とその予防対策 | 東邦大学医療センター大森病院 副薬剤部長 小杉隆祥先生 |
講義 | ・注射に関連した神経損傷 | 東邦大学医療センター大森病院 整形外科医 小島英郎先生 |
グループワーク 講義 |
・静脈注射を安全に実施するために、FMEAを通して検討する | 東邦大学医療センター大森病院 医療安全管理部副部長 中澤恵子先生 |
講義 | ・看護師が実施する静脈注射と法律について | 仁邦法律事務所 弁護士 桑原博道先生 |
2日目(10月11日) | ||
演習 | ・静脈注射 演習 | |
講義 | ・感染面から考えた安全な静脈注射 |
東邦大学医療センター佐倉病院 感染管理認定看護師 教育専従師長 門円昌子先生 |
講義 | ・最近の化学療法に関連した看護 | 東邦大学医療センター大森病院 がん化学療法看護認定看護師 主任看護師 森口容子先生 |
グループワーク | ・研修の振り返りと自己課題の検討 |
1日目
最近の静脈注射における薬剤の副作用とその予防対策 受講者の声
- 良く使う薬の知識が増えた。病棟で活用したい。
- 医薬品添付文書の見方がわかったので、活用したい。
- 不明な点はそのままにしない。
- 注入速度や単独投与の注意がある薬剤で、そのエビデンスがわかった。
注射に関連した神経損傷 受講者の声
- 神経損傷は完全に防ぐことはできないが、リスクの低い部位で実施することを部署で周知したい。
- 手関節付近は、サーフロー留置で選択部位であり、注意が必要だと思った。
- とにかく、浅めに刺すということ!
- 図を用いた講師の説明がわかりやすく、部署でどのように伝えるか考えていたが、参考になった。
グループワーク 静脈注射を安全に実施するために、FMEAを通して検討する
FMEA(Failure Mode and Effect Analysis):不具合の防止を目的とした体系的分析方法。
この研修では、FMEAを用い、静脈注射の実施行為に潜む危険を点数化し、事故を防ぐ行動を考えることを目的とした。グループで、医療センターの静脈注射の看護手順で、手順通りに実施されなかった場合、どのような危険がどこに潜んでいるのか分析し、その結果をもとに事故を未然に防ぐ対策を考えました。
この研修では、FMEAを用い、静脈注射の実施行為に潜む危険を点数化し、事故を防ぐ行動を考えることを目的とした。グループで、医療センターの静脈注射の看護手順で、手順通りに実施されなかった場合、どのような危険がどこに潜んでいるのか分析し、その結果をもとに事故を未然に防ぐ対策を考えました。
受講者の声
- グループメンバーの意見は、潜む危険の点数が高いところは共通していた。
- 実施可能で具体的な対策を考えることが大切だと感じた。
- 手順から考え、明文化・言語化することで、指導しやすくなると感じた。
- 業務を増やすことなく、一度で確実に確認する!!という意志と確認行為の徹底が必要と感じた。
- なぜこの手順なのか、説明でき、指導できることが大切だと感じた。
- FMEAという方法で、具体的に考えられ、大変役立った。
看護師が実施する静脈注射と法律について 受講者の声
- マニュアルや手順を守り、患者さんとコミュニケーションを良くとることが重要だと確認でき安心した。
- 当たり前のことを当たり前に行うことが大切だと講義であり、安心した。
- 具体的な事例を知ることができた。
- 記録の大切さを改めて知った。部署で周知したい。
2日目
静脈注射 演習
受講者の声
- 普段の自分の傾向がわかり、IVインストラクターとしてどう行動すればよいか考えられた。
- チェックされる緊張感を知った。指導時に気を付けたい。
- 患者役を体験し、いつもと違う視点から考えることができた。
- 他者からの評価を受ける機会がなかったので、自己流になっている個所が明確になった。評価を受けて良かった。
- ほめられて嬉しかった。指導の時は相手がそう思えるように関わりたい。
感染面から考えた安全な静脈注射 受講者の声
- 感染面での振り返りができた。
- 物品について詳しく知ることができ、部署でそれを使用するエビデンスを明確に伝えられるようになった。
- ドレッシング材の選択が理解できた。
- 下肢へ穿刺した場合に気を付けることがわかった。
最近の化学療法に関連した看護 受講者の声
- 自部署では化学療法が多いので、とても役立った。
- ポートの講義は実践的で役立った。
- 抗がん剤治療には注意や危険が多く、もっと勉強が必要だと思った。
- 漏出時の対処はきちんとできるようになる。
グループワーク 研修の振り返りと自己課題の検討
研修最後のグループワークでは、研修での気づきを振り返り共有しました。そして、静脈注射に関する自部署の課題を明確にするための意見交換をしました。課題を明確にするため、自部署の特徴、スタッフ構成、疾患、使用する薬剤など様々な視点から検討しました。
受講者の声
- 様々な意見が交換でき、自分ひとりでは気づかないこともたくさんあり、ためになった。
- インシデントからも問題点を話し合い、参考になるとともにとても良い機会となった。
- 他の施設や病棟の状況や課題を聞くことで、自部署の課題が見えてきた。
- グループメンバーから刺激をもらい、やる気が出た!
研修で学んだこと・感じたこと
- 問題を解決できるよう一緒に考えられる指導者になりたい。そのためには、コミュニケーション、タイミング、教育、環境など様々な方面から捉えられる力が必要だと思った。
- 基本を再確認でき、自己の振り返りができた。病棟に還元したい。
- ロールプレイを体験したことが、今後指導者として役に立つ。
- IVインストラクターは、知識・技術の向上だけでなく、上司とともに、静脈注射が安全確実に実施できる病棟づくりをする役割があると思った。良い変化をもたらし、患者への医療の質が上がると思った。
アンケート集計
研修を終えて
アンケートの結果、2日間のプログラムへの満足度は80~100%と高かったことが分かりました。講義への理解度も高く、受講者全員が自部署での指導に役立つと回答していました。静脈注射に関する看護は、単純にサーフロー挿入技術がうまくできるだけではなく、薬剤、血管神経の解剖生理の知識、感染に関するエビデンスを持ち、事故防止行動がとれることも大切です。そして看護が何をするのかを個々が理解していることが必要となります。これから受講者のみなさんは、静脈注射の看護について自部署の課題を明確にし、目標達成に取り組みます。2月、実践報告会でみなさんにお会いするのを楽しみにしています!
KAN