ホーム > 活動内容 > 研修について(2013年度) > 教育指導者 研修レポート > 平成25年度 教育担当者研修 各施設と12月の研修開催レポート

トピックス

お問い合わせ先

学校法人東邦大学
法人本部看護企画室キャリア支援セクション
〒143-0015
東京都大田区大森西4-16-20(看護学部内分室)
TEL:03-3762-9890
FAX:03-3762-9896

平成25年度 教育担当者研修 各施設と12月の研修を開催しました!

平成25年10月~11月に医療センターそれぞれで、各施設の特徴を踏まえ、新人教育担当者の役割と医療安全教育について講義を受けました。その後、12月12日(木)・13日(金)の2日間、再び3施設の教育担当者が集まり研修を開催しました。

スケジュール

10月~11月(各施設) 講義とディスカッション
大森 10/25(金) 9:30~12:00  大橋 11/18(月)13:30~16:30
佐倉 11/14(木)14:00~16:30
  • 各施設の特徴と看護職に求められる役割
  • クリニカルラダー
  • 新人教育担当者の役割と要件
  • 新人看護師に多いインシデントと特徴、医療安全教育
  • グループワーク(活動の進捗状況、部署のめざす看護)
12月12日(木) 講義とディスカッション
  • 「看護教育と看護技術の習得について」
    東邦大学看護学部 教授 野崎真奈美先生
  • 「新人看護職員の看護技術習得状況」
    東邦大学医療センター大橋病院 教育専従師長補佐 中章江先生
  • グループワーク(看護技術の指導方法の検討)
    個人ワークで自部署に合った看護技術の新人教育計画を立案し、意見交換しました。
12月13日(金) 講義とディスカッション
  • 「教育評価について」
    東邦大学理学部 教授 新保幸洋先生

10月~11月 各施設

教育、安全それぞれに関わる各施設の担当者から施設の特徴を踏まえた講義を受け、自施設の特徴や良いところを再認識できました。また、グループワークをとおして、これから新人教育計画を立案するにあたり、自身の活動計画を考えることができました。

写真

佐倉病院 医療安全管理室 副室長 小林 美智子先生
佐倉病院 医療安全管理室
副室長 小林 美智子先生
佐倉病院 教育専従師長 門田 昌子先生
佐倉病院 教育専従師長 門田 昌子先生
大橋病院 医療安全室 部長補佐 風間 利文先生
大橋病院 医療安全室 部長補佐 風間 利文先生
大橋病院 新人教育委員会委員長 師長 屋良 千鶴子先生
大橋病院 新人教育委員会委員長
師長 屋良 千鶴子先生
大橋病院クリニカルラダー検討委員会委員長 師長 碓氷 比呂子先生

大橋病院クリニカルラダー検討委員会委員長
師長 碓氷 比呂子先生

受講者の声

  • 自施設の新人教育のしくみが分かった。
  • 新人のインシデントへの対応を学んだ。
  • 新人教育計画を立てる時に、安全係を含む他の係と一緒に立案したい。
  • 部署がめざす看護と新人計画がまだ少し離れていることが分かった。
  • ある程度形にしてから師長さんに相談しようと思っていたが、まずは現状を伝えて相談し早めにアドバイスをもらいたいと思った。

12月12日(木)  講義とディスカッション

野崎先生の講義では、自分たちと新人の受けてきた基礎教育の違いや、現代の学生の特徴が良くわかりました。また、学生が段階を踏んで看護技術を習得していく様子を分かりやすく教えていただき、今ある新人教育計画が短期間で高い目標を設定していたことに気が付きました。実際に大学で行っているベッドメイキング演習での新しい試みは、教え込むのではなく自ら学ぶ方法を展開していて、とても参考になりました。
中教育専任師長補佐の講義では、部署の特徴によって優先的に達成を目指す項目が違っていて良いと理解でき、まずは自部署ではどのような項目が新人教育に必要なのか、そして現状での達成状況はどうなのか知る必要があることが分かりました。
グループワークでは、上記のように看護技術を習得していく状況について講義を受けた後、各自がひとつの看護技術について新人教育計画を立案しました。そして、それぞれが立てた計画をグループ内で発表し意見交換しました。

写真

東邦大学看護学部 教授 野崎 真奈美先生
東邦大学看護学部 教授 野崎 真奈美先生
東邦大学大橋病院 師長補佐 中 章江先生
東邦大学大橋病院 師長補佐 中 章江先生
ディスカッション

受講者の声

  • 最近の新人の特徴が社会背景からも分かった。
  • 新人指導のポイントが分かり、とても役立つ。
  • 部署の特徴によって必要な技術が違うことが理解できた。
  • 指導計画は、教材化と技術の分解を考えて立案したい。
  • 新人教育計画は、病棟の特徴で違って当然だと分かった。
  • 新人が自分で考えて身に付けていける教育計画を作りたいと思った。しかし、全ての技術というわけにはいかず、自分の病棟に特徴的で重要な技術を優先的に選んで立案したい。

12月13日(金) 講義とディスカッション

新保先生の講義では、「評価」について学びました。教育評価は誰のためにあるのだろう、何のための評価なのだろう、なんで必要なのだろう、そして、評価を歪ませる様々な要因について、とても丁寧に教えていただきました。

写真

東邦大学理学部  教授 新保 幸洋先生

東邦大学理学部 教授 新保 幸洋先生

受講者の声

  • ひとりひとりの指導者が、評価についてもっと意識しなければいけないと思った。
  • 人を評価する前に、自分を良く知っていることが必要だと分かった。
  • 目標と評価は表裏一体で、目標が曖昧だと評価もあいまいなることが分かった。
  • 自分にまつわる評価の体験や感情を知ることで、新人に与える影響をコントロールできることが分かった。
  • 教育や評価について自身の知識が少ないと感じた。勉強が必要だと思った。
  • まずは、自己を評価する能力を高めたい。
  • イメージマップは、自分の評価に対するイメージを客観視できた。
  • 指導をする側に焦点を当てた講義で嬉しかった。本当に勉強になった。

アンケート集計

研修を終えて

アンケート結果より、今回のプログラムも前回同様、満足度、講義内容の理解度ともに高かったことが分かりました。そして、受講者のほぼ全員が講義内容は仕事に役立つと回答していました。初心者が一つの技術を習得することが非常に大変なこと、更に臨床は複雑多様な環境であること、その中でどのように新人を育てていくのか真剣に考えることができました。また、指導する側に焦点を当てていただいた新保先生の講義では、評価の重みを知り、そして評価が相手に与える希望も知り、人を育む評価ができる先輩ナースになりたいと心から思えました。

KAN