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平成25年度 臨地実習指導者研修 最終回を開催しました

平成26年1月16日(木)、17日(金)、25年度の臨地実習指導者研修の最終回を開催しました。16日は講義、17日はまとめのグループワークを行いました。

今回の研修内容

1月16日 講義と演習
  • 「臨地実習に関連したストレスマネジメント」
    医学部学生カウンセラー 齋藤毅寧先生
  • 「コミュニケーションスキル コーチング」
    東京医科大学医学部看護学科 教授 竹内千恵子先生
1月17日 グループワーク
  • シャドウイングで体験した場面、気づきの共有
  • 研修を通して学生への理解、臨地実習への理解がどのように変化したか
  • 指導者として学生実習をどのように行おうと思っているか

1月16日 講義

齋藤先生の講義では、学生カウンセラーの立場から、現代の学生の特徴と、学生の実習でのストレス、臨地実習指導者のストレスマネジメントについて具体的にお話ししていただきました。
竹内先生のコミュニケーションスキルでは、コミュニケーション技術が学生指導に影響を及ぼすことが良くわかり、演習を通してどのようなコミュニケーションが良いのか体感し考えることができました。
医学部学生カウンセラー 齋藤毅寧先生
医学部学生カウンセラー
齋藤毅寧先生
東京医科大学医学部看護学科 教授 竹内千恵子先生
東京医科大学医学部看護学科 教授
竹内千恵子先生
コミュニケーションスキル演習

コミュニケーションスキル演習

受講者の声

  • 学生がとても緊張して実習していると知った。今後は学生の状況を理解して関わりたい。
  • 学生には個別に関わることが大切だとわかった。
  • 実際に学生がどのようなことで悩んでいるのか具体的に知ることができた。
  • 指導者の自分がストレスをどう捉えているかわかることから対処方法を見出せると知った。
  • どのような指導者になりたいか、改めて考えることができた。
  • 話すポジションひとつで相手に与える印象が違ってしまうことが印象的だった。
  • 今まで意識していなかった動作が威圧感を与えていたと気付いた。
  • 非言語的コミュニケーションの重みを感じた。

1月17日 グループワーク

シャドウイングで体験した場面と気づきを共有し、今後、指導者として学生実習をどのように行おうと考えているか意見交換しました。
グループワーク
グループワーク

シャドウイングでの気づき

  • 教育的関わりは、意図的に行われていることがわかり、自分も意識を高めなければと思った。
  • 実習も演習も授業も、念入りに準備されていることを知った。
  • 教員は、学生の行動を意味づけしていた。
  • 学生の良いところを伸ばす関わりをしていた。
  • 学生個々の特徴を良く知ったうえで、個に合った指導内容で関わっていた。
  • 普段経験できない研修でとても学びになった。もう一度行いたい。
  • 知らない病棟に行き緊張し、学生はもっと緊張していると思った。
  • 学内にいる時と臨地実習での学生の表情の差が印象的だった。

実習指導者として実施すること

  • 何を学んでほしいか指導者自身が明確にし、意図的に関わる。
  • 知識と技術が統合して成功体験できるよう、学生の行動を意味づけできるようにしたい。
  • 今まで学生に求めすぎていたと気付いた。これからはおおらかに迎えたい。
  • 学生の言動には理由があることがわかったので、学生ひとりひとりに興味を持ち、どのようなことを考えているのか引き出せるようにしたい。
  • 学生が自分らしく実習できる学習環境を作りたい。
  • 学生が、看護が楽しいと感じられる実習にしたい。
  • 看護の楽しさを伝えられ、学生のモデルになれるイキイキ先輩ナースになりたい。
  • 学生が考える力をつけられるよう承認を意図的に行い、発言できる実習にしたい。
  • 今までは学生実習がストレスだった。それは、学生を知らなかったし知ろうとしていなかったから。この研修で学生を知り、教員の関わりを知り、学生を育てる意味を学んだ。学生は自分たちの仲間になる人たちと思えた。
  • 研修の学びを病棟全体で実践できるよう、率先して実施していきたい。

シャドウイングを受けて下さった先生方からのコメントです

  • 自分の教育観を表出する機会となった。
  • 「学校では何を教えているのか」といった疑問の解決に役立つ情報を得られるのではないか。
  • 受講者から感想を聞くことができ、教員としての自己を振り返るきっかけとなった。
  • 学内の学生の様子を知ることで、学生を理解するきっかけとなったのではないか。
  • 実習指導の現場で教員がどのように学生に関わっているか、その関わりがどのように学生に影響するのかを指導者に考えてもらえる機会となったと思う。
  • シャドウイング受講者が入ることで、演習の方法を見直しバージョンアップする機会となった。
  • 学生の臨地実習に生かされると思うとやりがいを感じた。
  • FDとして大きな役割を果たしていると感じた。
  • 臨床の看護師と教員が直接つながることができるこの研修は重要。
  • 教員と臨床指導者がお互いを理解できる良い機会だと思う。
  • 受講者に説明することで言語化でき、学生に何をどこまで達成させるのか改めて自覚できた。

アンケート結果

研修を終えて

アンケート結果から、研修の満足度は80~100%と高いことがわかりました。また、講義内容の理解度も高く、全ての受講者が学びを仕事に活用できると回答していました。
シャドウイングでは、教育的関わりの実際をみることができ、指導者として自分はどう行動するのか具体的に考えることができました。そしてシャドウイングを受けて下さった先生方からも教員としての振り返りの機会となったという、とても嬉しいコメントを頂きました。受講者のみなさんと先生方から頂いた改善点を次年度に生かし、さらに学習効果の高い内容にしたいと思います。

KAN