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【挑戦する】 No.20 急性期病院での高齢者支援 講義編 (全1回)講座開催レポート

概要

3病院がそれぞれどのように高齢患者を支援し、さまざまな場と関係を築いていくか。すでにそれぞれの試みが形となってきています。これらの試みを共有するとともに東邦外の動向にも関心を向け、各自が次のステップに向けて議論を深め、具体的提案ができることを目指す講座です。

2025年問題に東邦看護はどう取り組むか。そのひとつの挑戦としてセンターでは「次のステージを見据えた急性期看護」を提案します。退院後の「いえ」を想定した看護実践に本気で取り組むため訪問看護ステーション研修を企画しました。そのための事前学習として高齢者の総合機能評価の復習と退院支援の「知恵」について、地域連携室の実践例から学びます。

目的

急性期医療での高齢者への生活支援について考え、自施設、自部署における看護で具体的提案ができることを目指します。

期待される学び

  1. 自施設や自部署の高齢者への生活支援についての課題を見出します。
  2. 自施設や自部署における看護で実践できる具体的提案をします。

講師

寺口惠子
東邦大学医療センター佐倉病院 副院長兼看護部長 認定看護管理者

畑中晃子
東邦大学医療センター大森病院 地域支援センター 副部長兼副看護部長 認定看護管理者

林 弥生
東邦大学医療センター佐倉病院 患者相談室 師長

橋本 裕
東邦大学医療センター大森病院 教育専従 主任看護師 修士(看護学)

横井郁子
東邦大学 看護学部 教授 博士(工学)

参加者

○部署推薦 10名   ○自由参加 16名

内容

7/10(木)9:30~17:00  東邦大学医療センター佐倉病院 7階講堂
講義(横井) 病を持った高齢者を支えるということ
切れ目ないケアの提供のための急性期の役割
揺らがない看護、変化する看護
講義(橋本) 揺らがない柱、その『人』をみる
高齢者総合機能評価
実践知の結集 話題提供および討議
(寺口) 地域の何を知り、どうつながるとどんな高齢者支援ができるのか
(畑中)(林) 患者・家族、そして看護師たちの悩み
横井 郁子 先生
横井 郁子 先生
寺口 惠子 先生
寺口 惠子 先生
畑中 晃子 先生
畑中 晃子 先生
林 弥生 先生
林 弥生 先生

受講目的

  • 高齢者看護で日々悩んでいるため考えたい。
  • 退院後の生活を想定した支援を行いたいため、知識を得たい。
  • 急性期病院での高齢者支援、退院支援の特徴を学び実践に生かしたい。
  • 高齢者支援に興味があり、病棟でのリンクナースの活動に生かしたい。
  • 高齢者の支援を病棟で中心になって進めていく立場になったため学びたい。

受講者の声

  • 病棟で求められる看護を改めて考えた。病棟の看護師だからこそできることがたくさんあると思った。
  • 病棟看護師が主体的に高齢者支援ができることがカギだと思った。
  • 「あれもできないかもしれない」「あぶないかもしれない」と高齢者の問題ばかりに目がいっていた。その人の意思を大切にその人らしさを支えていきたい。
  • 自部署の課題が見えてきた。できることから始めたい。
  • 対象の方の生活をみる、生活者としてとらえることの重要性を強く感じた。
  • 地域を知ること、地域と顔の見える関係づくりをすることが今後の退院支援に大切だと思った。
  • 講義で、自施設や自部署の特性を考え把握していないことにはっとした。
  • 自部署で行われる支援の特性や、困難事例の特徴が考えられた。
  • 病棟と外来の両方に関われるユニット制をいかして地域ともつながり高齢者を生活者として支えたい。
  • 講義では事例の紹介があり、具体的に考えられた。

センターより

講義をとおして受講者の高齢者をとらえる認識が変化したのを感じました。これまでは、「その人らしさ」を大切にすることを習ってきたし「そうだ」と思っていたけれど、病棟での看護は「できない」「あぶない」などと高齢者の問題ばかりに目がいっていたということを改めて考えさせられました。「その人の意思を大切にその人らしさを支えていきたい」の実現は、病棟の看護師だからこそできるのではないかという認識に変化していました。

また、3病院のスタッフが集まったことからもそれぞれの施設や病棟の特徴を考えられました。当講座が自分の施設や病棟がどのように高齢者支援を考えているのかに目を向けるきっかけとなったのではないでしょうか。それぞれの取り組みを共有できるネットワークに発展すること願います。

(KAN)