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【学び直す】 No.9 東邦看護の現場で学生を育てる 講義編 (全1回)講座開催レポート

概要

看護教育では臨地実習が当たり前のように組み込まれ、実施されています。本講座では当たり前を当たり前とせず、その意義、必要性をあらためて理解し、臨床現場の役割を明確にしたいと考えています。
学生も現場も日々その様相は変化しています。学内ではなく、なぜ、現場なのか、どこが教育のポイントなのかを学ぶことで臨床指導者の役割が明確になります。それは指導の過剰な負担感を軽減することにつながると思っています。

目的

看護教育における臨地実習という教育方法、実習の場となる現場の役割について学び、実際の指導にいかすことを目指します。

期待される学び

  1. 看護教育におけるカリキュラム変遷とその背景を理解します。
  2. 教育方法としての臨地実習とその意義を理解します。
  3. 学生の実習目標に応じた学習環境のあり方について考えます。
  4. 場面に応じた教材化の仕方について考えます。

講師

野崎 真奈美  東邦大学 看護学部 教授 博士(人間科学)

対象

東邦大学医療センター3病院 部署推薦(講座No.8「教育の基礎を学ぶ」修了者)

定員

37名

内容

2014年7月1日(火) 9:30~17:00  東邦大学看護学部 新館1階 第9講義室

講義とディスカッション、グループワーク

  • 講義
    「看護教育の変遷」 「今どきの学生」 「臨地実習の意義」「実習目標に応じた学習環境の在り方」
  • グループワーク
    「場面に応じた教材化の仕方について考える」
野崎 真奈美 先生
野崎 真奈美 先生
講座の様子

受講目的

  • はじめて臨地実習指導の役割を担うため。
  • 看護の学生への教育についてきちんと学んだことがなく、役割を担ううえで必要性を感じたため。
  • 学生への教育のスキルアップのため。
  • 学生指導に興味があるため。など

受講者の声

  • それぞれの実習の目標を知ることがとても大切だとわかった。
  • 大学の理念から実習の目標が下りてきていて、実習目標の達成を支援することは理念に向かっているというつながりがわかった。
  • 実習は授業であると知った。
  • 授業の成立には学生と教師と教材が必要で、教師(指導者)は教材化する役割があることがわかった。
  • 実習目標に合った自己の経験を学生に伝えることは、とても意味のあることだと知り、嬉しくなった。
  • 今まで気になっていた学生の反応には理由があることがわかった。自分を変えてアプローチしたい。
  • 午後のグループワークは難しかったがとても面白い内容で、もっと勉強したいと思った。
  • 学生を育てる役割を担うことは、きちんとやるにはやはり大変だと思った。
  • 学生指導は、忙しい業務の中で「仕事が増えていやだ」という印象があったが、講義を終え、学生を育てることが楽しくなってきた。

センターより

講座のスタートでは、「自分にとって学生とはどのような存在か」、「自分は学生指導者の役割をどうのように感じているか」についてありのままの気持ちを共有しました。受講者からは、学生指導は負担で、義務的な気持ちで担っていて、学生の反応や行動を疑問に思うことがあるとの意見が多くありました。学生が学校でどのようなカリキュラムで看護を学んでいるのかや、現代の若者の特徴について講義をきき、学生の反応などで疑問に思っていたことの謎が解け、納得できた人がたくさんいました。続いて、「臨地実習の意義」、「実習目標に応じた学習環境のあり方」、「看護技術の教材化」について講義があり、なぜ現場なのか、教育のポイントはどこなのかを理解していきました。

午後は全てのグループが同じ事例を用いて教材化について考えました。普段、「教材化」という言葉はあまり使っていないのですが、必要性とその効果が良くわかりました。指導者が実習目標を知って学生と意図的に関わり学生の体験を意味づけする過程が大切だと気付きました。また、そのプロセスは自分の看護に対する姿勢が反映することも分かりました。将来一緒に看護を担う仲間として、同じテーブルで看護について話せるとお互いの世界が広がります。自分も受けたいと思えるような実習にしたいですね!

(KAN)