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お問い合わせ先

学校法人東邦大学
法人本部看護企画室キャリア支援セクション
〒143-0015
東京都大田区大森西4-16-20(看護学部内分室)
TEL:03-3762-9890
FAX:03-3762-9896

【情報公開】2015年度まとめ

活動概要

当センターは2010年に発足し、最初の3年間で東邦大学の全ての看護系組織のつながりが強固になりました。その成果を基盤とし、2013年8月学長をはじめ看護系組織のトップ陣が集まり、センターの方向性を話し合いました。その結果、「看護学、学び直しの拠点」となることをめざし東邦大学の全ての看護職に対して専門職としての研鑽の奨励、看護管理者や教育担当者など役割を持つ者の支援を行う方向性を確認しました。講座は、所属する病院や看護協会等職能団体などで行っている教育との差別化を図り、教育、研究に軸をおくこと、東邦内に絞り込むことにこだわって、自己研鑽の講座と役割を持つ者を支援する職員教育の講座で構成し、企画、運営してきました。また、並行して学術情報を活用しやすい環境の提案、基礎教育と臨床の連携、東邦の看護実践者の紹介といった3つのプロジェクト活動を行ってきました。
これらセンターの活動につきまして以下に2015年度の報告をいたします。

組織目標

1.看護学の学び直しの拠点となる。

2.働きながら学びやすい環境、研究に取り組みやすい環境を整える

3.3病院看護部の共通理念である「心によりそう看護。」を反映した看護実践例を継続的に公表できる体制を整える。

事業計画

1.教育・研究支援としての講座企画と運営

2.モデル人材の発掘

3.適切な企画運営のためのリサーチ

4.広報活動の充実

5.センタースタッフの研修等の奨励

具体的施策

1.選択、受講しやすい企画運営を行う。
・自己研鑽講座と組織での役割遂行のための講座の区別
・就業を考慮した開講日時および場所の設定
・受講料の配慮

2.3病院看護職の特徴を知る。
・看護職を対象としたキャリア支援に対する調査等の実施

3.東邦看護の人材の講師等への起用
・東邦看護の人材の講師への起用
・当センター講座修了者の講師・アドバイザー等への起用

4.事業内容および実施状況を随時ウェブサイト等で公表する。

活動内容 講座開講

全体:平成27年度講座受講者数(定員総数460名/受講者総数369名 80.2%の受講率)

自己研鑽講座

自己研鑽 10講座 448人

【客観的に現象を分析する力への支援】
・看護理論      ・文献検索  ・文献講読初級/中級
・統計学の基礎   ・英語論文  ・フィジカルアアセスメント基礎  
・コミュニケーション
・ナイチンゲールの看護が生まれた背景を知る
【受講者の声】
●患者ケアの疑問の方向性を見出せた。
●医療チームの中の看護の役割を言語化できた。
●少人数制かつ丁寧な関わりによって理解が深 まった。
●就労を考慮した時間・場所は参加しやすかった。

職員教育講座

職員教育 9講座 522人

【看護職を育成する役割を持つ者への支援】
・教育の基礎(学生/新人)
・東邦看護の現場で学生を育てる(講義)
・東邦看護の新人を育てる(講義)(実践)
・東邦看護のリーダーを育てる(師長編・補佐編・主任編)
・新人教育の現場から、教育方法のヒントを得る
【受講者の声】
●東邦の理念との整合性を図りながら自部署を分析し課題を見出せた。
●PDCAサイクルを学べた。
●プレゼンテーションで伝え方を学んだ。
●同じ役割同士、3病院のネットワークができた。
講座別受講生評価の計

まとめ

・看護学の学び直しの場となることを目指した構成は、理解しやすさ、参加しやすさがあったと考える。
・今後もしばらくこの枠組みを用い、看護職を含めた東邦大学全体の人材資源を活用し、適切な講座の企画、運営を図りたい。

人材活用(講師・ゲストスピーカー・アドバイザー) 

講座講師等運営者数 学内講師:47名/学外講師:4名

講座講師等運営者数 看護系人材:40名/看護以外人材:11名

活動報告 プロジェクト

おわりに

看護キャリア支援センターは、上記に報告した活動をとおして、病院や看護協会等職能団体などで行っている教育との差別化を考え続けてきました。
3病院の教育に目を移すと、実に多くの研修を活発に展開しています。それらの研修は主に3病院の医療、看護を提供するために必要不可欠な教育です。しかし、看護職個々の学習ニードを充足したり、実践で生じた現象を立ち止まって考える場の提供には限界があるのではないかと感じます。また、職能団体などで行なっている管理者や教育担当者を育成する教育においても、東邦の価値を確認しながら各自の取り組みをブラッシュアップするには限界があるのではないかと感じます。しかし、本当はこれらは限界を超えて展開されることが望ましいのではないでしょうか。当センターは、教育、研究に軸をおき、東邦内に絞り込むことにこだわったことで、少し個々の学習ニーズの充足につながり、東邦大学の理念に基づいた課題解決への取り組みをより伸長できたのではないかと自負します。これらは長い目で評価することが必要になりますが、差別化を考え続け、迷いながらもこだわって実践してきた結果、センターの立ち位置が少しずつ作られてきたように思います。
3つのプロジェクト活動では、各活動をとおして成果と課題が見えてきたため次年度も継続としました。
また、ウェブサイトを活用した事業内容および実施状況の公開については、月5~6回、こまめで速やかな更新を心がけるとともに、9月にはウェブサイトをリニューアルしました。特に9月以降のアクセス数は増加しており、内容を充実させたことで改めて年報を作らなくても良くなり経費削減にもつながりました。次年度も引き続きウェブサイトを充実させ情報発信に努めたいと思います。