ぐっすりと/眠る前には/放熱す(睡眠のはなし・その9)

子どもは眠くなると
手が温かくなります。

入眠期には、交感神経系の
活動が低下して手足や顔などの
皮膚の血管が拡張し、
放熱が盛んになります。

成人でも、手の皮膚温は
1.5℃上昇します[1]。

この皮膚表面からの放熱は、
深部体温(脳や体の内部の温度)の
低下に役立ちます。

そして、本格的な睡眠が開始されると、
胸部などでの発汗が高まり、
急激に深部体温が低下します。

十分な睡眠には体温低下が必要なのです。

[1] 日本睡眠改善協議会編. 『基礎講座 睡眠改善学』. ゆまに書房. 25.

投稿者:教員

トップページに戻る

Top