ぐっすりと/眠る前には/放熱す(睡眠のはなし・その9)
2019年02月28日子どもは眠くなると
手が温かくなります。
入眠期には、交感神経系の
活動が低下して手足や顔などの
皮膚の血管が拡張し、
放熱が盛んになります。
成人でも、手の皮膚温は
1.5℃上昇します[1]。
この皮膚表面からの放熱は、
深部体温(脳や体の内部の温度)の
低下に役立ちます。
そして、本格的な睡眠が開始されると、
胸部などでの発汗が高まり、
急激に深部体温が低下します。
十分な睡眠には体温低下が必要なのです。
[1] 日本睡眠改善協議会編. 『基礎講座 睡眠改善学』. ゆまに書房. 25.
投稿者:教員
カテゴリー:睡眠のはなし