オッズ(確率統計のはなし・その15)
2019年04月26日日本の競馬においてオッズとは、「概算払い戻し倍率」を指します。
オッズが4であれば購入した金額の4倍の金額が払い戻されます。
しかし、統計で出てくる「オッズ」は競馬の「オッズ」とは異なります。
「ある事象が起こる確率」が「それが起こらない確率」の何倍なのか、
を表します。
例えば、サイコロの1の目が出るオッズは、
出る確率の1/6を出ない確率の5/6で割り算し、
1/5(=0.2)となります。
海外のギャンブルでは、この考え方で成立しています。
今、ギャンブル主催者が自分の儲けを考えないとします。
この「サイコロの1の目が出れば勝ちギャンブル」
1回の賭けの勝者は、
掛け金+掛け金×(1/0.2)=掛け金×6受け取れます。
「コイントスで表が出れば勝ちギャンブル」の場合、
表が出るオッズは1です。1回の賭けの勝者は、
掛け金+掛け金×(1/1)=掛け金×2 受け取れます。
またまた別のギャンブルで、オッズが4の場合、
1回の賭けの勝者は、
掛け金×(1+1/4)=掛け金×1.25 受け取れます。
オッズが大きくなるとは、「ある事象が起こる確率」が
「それが起こらない確率」に比べて大きくなり、
起こりやすくなるので、ギャンブルで言えば勝ちやすくなるので、
受取金額が小さくなっていくのです。
今週末は、平成最後の「天皇賞」ですね。
投稿者:教員
カテゴリー:確率統計のはなし