オッズ(確率統計のはなし・その15)

日本の競馬においてオッズとは、「概算払い戻し倍率」を指します。

オッズが4であれば購入した金額の4倍の金額が払い戻されます。


しかし、統計で出てくる「オッズ」は競馬の「オッズ」とは異なります。

「ある事象が起こる確率」が「それが起こらない確率」の何倍なのか、

を表します。


例えば、サイコロの1の目が出るオッズは、

出る確率の1/6を出ない確率の5/6で割り算し、

1/5(=0.2)となります。

海外のギャンブルでは、この考え方で成立しています。


今、ギャンブル主催者が自分の儲けを考えないとします。

この「サイコロの1の目が出れば勝ちギャンブル」

1回の賭けの勝者は、

掛け金+掛け金×(1/0.2)=掛け金×6受け取れます。


「コイントスで表が出れば勝ちギャンブル」の場合、

表が出るオッズは1です。1回の賭けの勝者は、

掛け金+掛け金×(1/1)=掛け金×2 受け取れます。


またまた別のギャンブルで、オッズが4の場合、

1回の賭けの勝者は、

掛け金×(1+1/4)=掛け金×1.25 受け取れます。


オッズが大きくなるとは、「ある事象が起こる確率」が

「それが起こらない確率」に比べて大きくなり、

起こりやすくなるので、ギャンブルで言えば勝ちやすくなるので、

受取金額が小さくなっていくのです。


今週末は、平成最後の「天皇賞」ですね。

投稿者:教員

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