蚕とパスツール

今週から「渋沢栄一」を主人公としたNHK大河ドラマがスタートしました。

「渋沢栄一」は新一万円札の顔となる「日本資本主義の父」と呼ばれる人物です。

彼は1840年に養蚕を営む農家に生まれました。

ちょうどその頃、ヨーロッパでは蚕の病気が発生するようになり、
1850年から60年頃のフランスの養蚕業は大打撃を受けていました[1]。

その蚕の病気の原因である「微粒子病原体」を突き止め、
養蚕業を救ったのはルイ・パスツール(1822-1895)でした。

理科の実験で使われる「白鳥の首フラスコ」の考案者です。

彼は様々な分野で功績を残していますが、
今の私たちに身近なものとしては「ワクチンの予防接種」という方法を
開発してくれています。

[1] 嶋田 透. 「カイコの微粒子病研究と農学 140 年」 http://academy-nougaku.jp/pdf/bullettin022/bullettin022_10_rondan.pdf
(最終閲覧日:2021年2月18日)

画像引用:Wikimedia Commons

投稿者:教員

トップページに戻る

Top