『病院覚え書』

東邦大学看護学部のナイチンゲール像横に
『病院覚え書(初版)』が展示されています。

これは『看護覚え書』と同じく1859年に発行されたナイチンゲールの著作です。

日本語版(現代社発行)は第3版(1864年)が底本となっています[1]。

『看護覚え書』を読まれた方はご存知と思いますが、
ナイチンゲールは「換気」を重視します。

『病院覚え書』でも同様で、
「新鮮な空気が足りないことは、ケアを全くしないか、
あるいは気ままにしているのと同じくらいの悪影響をもたらす」と記しています[1]。

病院の立地に関しても第一条件は「空気の清浄さ」であり、
構造に関しても「換気を妨げないこと」が重要なのです。

どのような理論で彼女が「換気」にこだわったのかは、
また、別の機会にお伝えしたいと思います。

新型コロナ感染症と向き合う200年後の我々も、
日々、「換気」を心がけましょう!

[1] F.ナイチンゲール 著 湯槇ます 監修. 『ナイチンゲール著作集 第2巻』 現代社

投稿者:教員

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