先週末から新しい変異株、「オミクロン株」についての報道を耳にします。
今日はウイルスではなく文字の話です。
「Ο（オミクロン）」はギリシア文字の第15字です。

以前、人文学研究室・小林薫先生に伺ったお話です。

もともとギリシア文字には「Ο（オ）」しかなかったそうです。
しかし、発音としては「オ（短い）」と「オー（長い）」とがありました。
これを区別して表すために「オー」は「Ο（オ）」の下に
線を引くようになったそうです。
それが、転じて、「Ω（オメガ）＝長い（メガ）オ」」と
一筆書き出来る文字になりました。

一方、「オ」の方は「短い（ミクロン）オ」から
「オミクロン」と区別されるようになったそうです。

ギリシア文字は24文字です。
最後の文字Ωまで使わずに済むことを願っています。