実効再生産数
2022年02月06日前回の集団免疫の話の中に「基本再生産数R0」が登場しました。
今日は、これとよく似た「実効再生産数Rt」を紹介したいと思います。
実効再生産数は、「ある感染症が既に広がっている状況下で、1人の感染者によって発生する二次感染者の平均人数」を示しています。
実効再生産数が1よりも大きい時、感染が拡大傾向にあることを意味します。
逆に1よりも小さい時、感染が収束傾向にあることを意味します。
Rtは、感染状況が変わると値が変化します。
例えば、
新型コロナウイルス実効再生産数は、2021年12月28日時点においては、日本全国で2.29、首都圏で2.27、関西圏で1.98でした[1]。
2022年1月17日時点においては、全国で1.19、首都圏で1.23、関西圏で1.19でした[2]。
各都道府県が、実効再生産数を公表しているようです。
ご自身の生活圏についてチェックしてみてはいかがでしょうか。
[1] 国立感染症研究所.新型コロナウイルス感染症の直近の感染状況等(2022年1月13日現在)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/10902-covid19-ab67th.html (最終閲覧日:2022年2月6日)
[2] 国立感染症研究所. 新型コロナウイルス感染症の直近の感染状況等(2022年2月2日現在) https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/10953-covid19-ab70th.html (最終閲覧日:2022年2月6日)
投稿者:教員
カテゴリー:健康のはなし