麻しんの流行
2025年11月01日
暑かった夏が終わったかと思えば、秋の気配を感じる間もなく、急に寒さが増してきましたね。
今年は、インフルエンザの流行が例年より1〜2カ月早く始まっています。
今回はインフルエンザではなく、約1年半ぶりに麻しん(はしか)について調べてみました。
2024年には、3月の時点で患者数が急激に増加するのではないかと懸念されていましたが[1]、
実際には「急増」と言えるほどの増加は見られませんでした。
しかし、2025年に入ると、10月までのデータでも患者数の急増が確認されています。
この急増の背景には、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を契機とした訪日外国人の増加や、
逆に日本からの海外渡航者の増加により、海外から麻しんウイルスが持ち込まれた可能性が考えられます[2]。
また、2023年の麻しん含有ワクチン接種率が、COVID-19パンデミック前の水準を下回っていることも、
感染拡大の一因となっている可能性が考えられます[2]。
麻しんにおける集団免疫の成立には、人口の83〜94%が免疫を獲得している必要があるとされており、
この割合を下回ると、集団免疫の効果が十分に発揮されなくなる恐れがあります[3]。
あらためて、感染症は過去のものではなく、今も私たちの身近にある課題なのだと実感します。
参考文献
[1] 社会疫学研究室ブログ(2024年3月16日)https://www.lab.toho-u.ac.jp/nurs/socio_epidemiology/blog/list/hin41d00000000p0.html (最終閲覧日:2025年11月1日)
[2] JIHS. 麻しんの発生に関するリスクアセスメント(2025年第一版).
[3] CDC History and Epidemiology of Global Smallpox Eradication. cdc_27929_DS1.pdf (最終閲覧日:2025年11月1日)
投稿者:教員
カテゴリー:健康のはなし
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