最近10年間の出生率の推移
2022年11月30日厚生労働省によりますと、2022年1月から9月までに生まれた子どもの数は599,636人で
前年の同じ期間に比べて約3万人減少したそうです[1]。
これは、これまで最も少なかった昨年と比べて4.9%も下回っています。
このブログでも合計特殊出生率について取り上げたことがありますが、
本日は出生率を見てみます。
グラフは、日本を含む8か国の最近10年間の出生率(人口千対)の推移を
表しています[2]。
ほとんどの国が減少傾向にある中、ドイツは増加傾向にあることが分かります。
ドイツの出生率の増加傾向は、外国人の母親による高い出生率と
2000年代後半の家族政策の転換によるものと考えられています。
保育施設の拡充や、男女の家事育児負担の平等化と女性の職場復帰を
促すものだそうです[3]。
今年の日本の出生率については、新型コロナウィルスの流行により
結婚や妊娠を控える人が増え、それが影響していると考えられています。
他の国ではどうであるのか、引き続き見ていきたいと思います。
[1] 厚生労働省. 人口動態統計速報(令和4年9月分).
[2] WHO. MATERNAL, NEWBORN, CHILD AND ADOLESCENT HEALTH AND AGEING. Data portal. (最終閲覧日:2022年11月30日)
[3] 内閣府. トピックス「ドイツにおける少子化対策」 令和元年版 少子化社会対策白書. P.9-11.
投稿者:教員
カテゴリー:確率統計のはなし