何月生まれが多いのか

日本の多くの小中学校の学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わります。
そして、一学年は4月2日生まれから翌年の4月1日生まれまでで構成されます。

学生時代、何月生まれの子が多いのだろうか、と思ったことがあります。

そこで、人口動態統計で月別の出生数を調べてみました[1]。
COVID-19流行前の2010年4月から2020年3月までの平均(2010-2019年度平均)と、
2020年4月から2021年3月(2020年度)、2021年4月から2022年3月(2021年度)をグラフに示しました。

流行前の10年間の平均では、4月から翌年3月にかけて、ほぼ直線的に減少しています。
対照的に、2020年度と2021年度は、12月から3月にかけて特徴的な動きが見られました。
2020年度は低下傾向が強まり、2021年度は逆に増加傾向となっていました。

2020年1月に日本国内で最初のCOVID-19感染者が報告され、その後、徐々に感染が広まり、春に第1波に入ります。
月数から考えると、この影響が2020年度の冬季に表れたと推察されます。

なお、2021年度冬季の増加に影響する2021年の2月から4月は第3波の終わりと第4波の始まりの谷の期間でした。
谷間とはいえ、第1波のピーク時よりも感染者数は多い状況でした。
増加の理由については、より詳細な調査が必要そうです。

[1] 厚生労働省. 人口動態統計月報(概数).

投稿者:教員

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