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「ではまた明日」

投稿日:2016年12月20日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

「ではまた明日」
(西田英史、草思社文庫、2014)

平成5年12月に脳幹部グリオーマのため18歳で亡くなられた西田英史さんの日記をお父様が自費出版されたものを出版された本。
1年弱の西田英史さんの闘病生活がつづられている。
最後まで生きることに真摯に向き合っていた。

時々「患者の気持ちがわかる看護師になりたい」という学生や若い看護師のことばをきく。
その思いはわかるが、現実的に、私たちは自分の「命」が脅かされているわけではないので、「わかる」のは無理だと私は思っている。
そう、わかるはずはない。自分の身の上に起きたことでないかぎり、安全地帯から見ているにすぎない。「病気」や「死」に限らず、相手が体験していることは、その人自身の体験であるため、他者は代われない。

しかし、代われないが、同じ体験は出来ないが、どのように考えているのか、どのように捉えているのか、どんな思いでいるのか、を「わかろう」とする努力は必要である。
たぶん、それが看護の原点かなと思う。

今回、拝読し、「生きる」とは何か、をまた考えさせられた。
英史さんは、生きていた。
そして、その英史さんにうそをつかず、病状についても真実を伝え、そのことを共有しながら歩んでいくご両親と妹さん。
だからこそ、互いに気持ちを言い合えていたのではないかと思う。
最期の最期に、大事なひとたちと気持ちを共有できないことほど、患者を孤独にさせてしまうことはないのではないだろうか。
これを読ませていただき、やはり大切なひとたちと率直に気持ちを語り合える、というのは最期の支えになるのではないかと考えた。

何で紹介されていて購入したのかは思い出せないが、英史さんの体験を通していろいろなことを考えさせられた。素敵なものを遺していただきありがとうございます。
しかし、生きたかっただろうと思うと、無念です。


師走

投稿日:2016年12月05日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

今年も残すところカレンダー1枚になりました。
今年は何に取り組んだかしら。
う~ん。これといったプロダクトは・・・・。
悩ましいけど、一歩一歩進むしかないですね。
これも自分の実力なので。

今年も、事務の方々がクリスマスツリーを飾ってくださいました。
大きな鉢に、本物のもみの木。
医療者は、朝から晩まで施設内にこもりきりですし、年中半そでスタイルなので、つい、季節感をわすれがちです。
でも、こうやって学生のうちから、四季や季節感といった当たり前の感覚をみにつけておくことは大切です。

週末には素敵な音楽を堪能してきました。
五島先生もどこかで聞いておられるかしら、と考えていました。
ちゃんと皆で受け継いでいきます。