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情報は誰のもの?

投稿日:2017年11月28日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

「遺伝性乳がん・卵巣がん症候群 患者へ医師の情報提供不十分」との記事
http://www.sankei.com/life/news/171128/lif1711280003-n1.html

上記の記事より
  • 適切な治療を受けるための基本情報となる、自身のがんが遺伝性かどうかについては、「情報提供してほしい」 62%
  • 遺伝性かどうかについて、実際に医師から「説明があった」22%
  • HBOCの遺伝子変異は50%の確率で受け継がれるが、患者以外の血縁者への遺伝リスクについて「説明を受けた」29%

米国女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが検査を受けてリスク軽減のための行動をとったとTIMEに語って公表してくれたのが、2013年5月13日。
周囲の人々は、このニュースを忘れてしまったかしら

そして、今回のニュース
説明を受けた人がこれしかいないという事実に愕然
その大事な情報は、誰のものですか?
ご本人の情報にも関わらず、伝えるか・伝えないか、という選択する権利は他人である医療者にはないはず
本人にとって有益な情報を伝えることは大前提である、ただし、大事なことは「伝え方」である

わかりやすく、相手の反応を見ながら、受け取れているのか否かを考えながら
そう、情報を丁寧に当人へ渡す
相手のミットにちゃんとおさまるように、球種もスピードも考えて投げるのと同じ

情報は誰のもの?
当然、ご本人です
ゆえに、医療者が勝手に判断してはいけない

診療の手引きもでたし
「遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)診療の手引き2017年版 」
編集:厚生労働科学研究がん対策推進総合研究事業研究班

こんな状況だから、学部生への教育に力がはいる