アーティチョーク

アーティチョーク

地中海沿岸から中央アジア原産の大型の多年草で、カールドン(チョウセンアザミ)を改良したとみられています。高さは1.5~2m、6~8月に管状花だけの黄色の大きな頭花をつけます。総苞片は多肉質でカールドンのように硬く、尖ってはいません。別名はカールドンと同じチョウセンアザミ。1940年に日本で行われた実験結果としてアーティチョークはコレステロール値を下げる作用、肝臓から分泌される胆汁の量を増やす作用、利尿作用があることが報告されています。現在ではアーティチョークを食した後、血中コレステロール値が下がるという実験結果が世界中で報告されおり、高コレステロール血症の薬シナーラは、この植物から精製されています。

学名

Cynara scolymus

科名

キク科

利用部位

総苞片、総花床、葉

利用法

総苞片、総花床⇒開花直前に頭花の下から切り取り、管状花の部分は取り除きます。総苞片は1枚ずつにして日干しにし、総花床は刻んで日干しにします。よく乾燥したものを1ℓ容量の広口瓶に半量ほど入れ、グラニュー糖100gと35度のホワイトリカーを一杯に入れて2ヶ月間漬け込んでアーティチョーク酒に。
総苞片、総花床とも野菜として⇒茹でたり唐揚げにして食べられます。
葉の部分⇒オリーブオイルを塗り、葉と葉の間にガーリックスライスを挟んで蒸して食します。バターやマーガリンは美味しくはなりますが、カロリーが高くなりますから、使わないで調理してください。

効能

利尿、強壮

成分

シナリン、クロロゲン酸、カフェー酸

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL:047-472-1349


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