アブラギク

アブラギク

別名をシマカンギク、ハマカンギクといいますが、浜辺に生えるキクではありません。植物学者の牧野富太郎氏は“島寒菊や浜寒菊の名前はおかしい”からと、江戸時代から長崎ではこのキクを油に漬けて傷薬にしていたので、アブラギクと改名を勧めたと言われます。
近畿以西、四国、九州の日当たりのよい山地や麓に普通に生えており、10月~12月に黄色の頭状花をつけます。黄色が普通ですが、稀に舌状花が白色のものもあり変化は多くあります。下部では細い茎が倒伏していますが、上部では30~60cm程にたっています。葉は互生、3~5cmの羽状で5裂し、表面には光沢があります。茎の上部で分枝し、2.5cm程の黄色の頭状花を散房状につけます。中央には黄色の筒状花が多数集まり、周囲は黄色の舌状花が一列に並んでいます。

学名

Chrysanthemum indicum 

科名

キク科

生薬名

全草⇒野菊(ヤギク)、頭花⇒野菊花(ノギクカ)

利用部位

全草⇒晩夏に全草を刈り取り、日干しにします。
頭花⇒開花中の頭花を緑の総苞をつけたまま採取し日干しします。開花時期が遅いので、乾燥にはカビないように注意すること。日干し又は火力で乾燥せます。

利用法

常備薬として⇒乾燥花20gをゴマ油200ccに漬け、2ヶ月ほどたってから使用します。必要時に応じて、この油を脱脂綿につけて患部に塗ります。花は浸けたままにしておき常備薬に。

効能

解熱、解毒、消炎⇒火傷、切り傷、打撲傷に。

成分

フラボノイド:ルテオリン
フセスキテルペン:キッカノール

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

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