アキノタムラソウ

アキノタムラソウ

山野に普通に生える多年草で、学名にjaponicaと示すように日本原産の植物です。東アジア温帯から暖帯に分布しています。茎はシソ科特有の四角で無毛か細毛があり、直立します。草丈は20~60cmほどです。葉は対生で、長い柄があり普通は奇数羽状複葉ですが変異が多くあります。下部の葉は3~7枚の小葉に分かれています。葉質は薄いです。花期は6月下旬~11月頃、茎の上部で分枝し、先端に10~25cm程の花穂をつけ、淡紫色の唇形花を輪生し、下から順に咲きあがります。花冠は長さ1~1.2cm程で、花びらの表面に柔毛がはえているのが特徴です。稀に白色の花もあります。霜が降りる頃になると葉色が赤紫色になり美しくなります。その姿を多紫草(たむらそう)と呼んだのではないかという説があります。 中国では全草を民間薬として用いられているようですが、我が国では薬用としては用いていません。

学名

Salvia japonica

科名

シソ科

成分

ジテルベノイド類がふくまれるとみられていますが、詳しい研究はされていません。

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