アマチャ

アマチャ

日本の特産で、本種の各地の山地に稀に生える落葉低木で、庭木にも栽培されています。樹高は1m、幹は束生し、長楕円形の葉は対生で有柄、先端が尖っています。花期は6~8月、枝先に多数の散房状集散花序をつけ、周りには萼片が花弁状になった装飾花を数個つけます。花色は、初めは青く、終わり頃には赤くなります。生の葉は苦く甘みはあまりありませんが、葉を揉んで発酵させると甘みがより出ます。アマチャは、ヤマアジサイの変種で、近似種には枝の太いオオアマチャや伊豆の天城山に自生しているアマギアマチャがあります。お釈迦様の誕生を祝う4月8日の灌仏会では、お釈迦様の像にアマチャを煎じた汁を注いで、参詣人に分け与えていました。飲むと駆虫効果や家の周りに撒くと悪病が家の中に入ってこないという風習があったそうです。ところが2009、2010年の灌仏会で甘茶を飲んだ園児が気持ちが悪くなったり、嘔吐した事例が報告されています。詳しくは厚労省のページをご覧下さい。自分も経験したことがありますが、濃度によって症状が出るのだと思えますので、殊に幼児への使用の際は注意してください。
同じ仲間のアジサイなどは、有毒なので口にはしないように注意してください。

学名

Hydrangea macrophylla var. thunbergii 

科名

アジサイ科

生薬名

甘茶(アマチャ)

利用部位

利用法

8月下旬に茎の根元から刈り取り、葉を摘み取って水洗いし、日干しにします。その後、水を適当に噴霧して積み重ねておくと発熱(25~28℃)します。それを青汁がでなくなるまで揉んで、日干しにして甘茶にします。

効能

甘味料⇒砂糖の代わりに糖尿病患者に用います。
嬌味料⇒口腔清涼剤に味をつけて、飲みやすくします。

成分

甘みはフィロズルチン、イソフィロズルチン(これらの結晶はサッカリンの2倍の甘みがあります。

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL:047-472-0666


お問い合わせフォーム