バナナ

バナナ

原産地は熱帯アジア、マレーシアといわれています。果実を食用とする品種群の総称又はその果実のことです。高さは3~4mにもなる多年生草本です。一見木のように見えますが、高く伸びた茎のような部分は偽茎(仮茎)呼ばれ、葉鞘が幾重にも重なりあっているものです。茎は地下にあって側枝を出して繁殖します。茎のような先端からは、長楕円形の葉(葉身)が大きく伸びます。花は葉心から花茎を出し、穂状花序を下垂します。花序は1本の果軸に複数の果房(果段)がつき、各果房には10本から20本程度の果指から成っています。花に見えるのは苞葉で、本当の花は果指です。その果指一つ一つがバナナに生長し、一房のバナナとなります。開花は、一本の偽茎につき一回のみで開花後は枯れますが、株元から新しい芽を出して繁殖します。
1903年、日清戦争後日本の統治下にあった台湾から輸入したのが輸入の始まりです。第二次大戦後は、GHQによって輸入は制限されていたため大変高価でしたが、1963年輸入自由化が認められてからは、フィリッピン産が多量に入って安く普及するようになりました。和名は甘蕉又は芭蕉実。バショウの苞葉と果房によく似ています。

※現在バナナは薬草園にはございません。観賞用のモンキーバナナとピンクバナナが鉢植えであります。

学名

Musa spp.

科名

バショウ科

利用部位

果指(果実)

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL:047-472-1349


お問い合わせフォーム