ゲッキツ

ゲッキツ

沖縄、奄美大島、中国南部、台湾に自生する常緑小低木で、石灰岩岩場に多く生えています。樹高は3~8mで、樹皮は灰白色です。葉は長さ8~15cm程の奇数羽状複葉で、互生しています。小葉は2~3対あり、長さは2~7cmの長楕円形ないし菱形で、薄い革質です。花期は7~8月枝先や葉腋に集散花序をだし、2cm程の芳香のある花弁は5個の白花を開きますが、元々は四季咲き性があり季節を問わないようです。果実は1.5~2cmの卵形で、赤く熟し、中には1cmの2個の種子が入っています。台湾では「月橘」の漢名で呼ばれていたため、沖縄地方に渡ってからもその音読みから、また月夜に芳香を放つからというのが名前の由来です。その香りはジャスミンに似ているので、英名ではSilk jasmineと呼ばれます。また花の香りが九里四方まで届くの意味で中国では九里香と呼ばれます。葉を炒めると香ばしい香りがし、カレーの香辛料に利用されます。材は堅く農具や刃物の柄、版木、印鑑などの器具材として利用されており、材には繻子(しゅす)のような光沢があり美しいため家具や細工物としても利用されています。

学名

Murraya paniculata

科名

ミカン科

利用部位

枝葉、花、材

利用法

枝葉⇒乾燥葉を25度のホワイトリカーに漬けて月橘酒に。
果汁⇒果実は酸味が強く生食には向きませんが、レモン汁の代用に。ジャムも。
⇒カレーの香辛料に。
⇒香料に。佃煮。
⇒家具、細工物。

効能

リウマチの鎮痛⇒月橘酒を患部に塗布。料理に

成分

枝葉⇒ジシンドルアルカロイドのユチュクチシン、イソメキソチン、コウルマリンのコウムライン、ムルバニシン、ムルバニジン、イソメキソチン等。
⇒シトロネロール、オイゲノール、ムライン(精油)。
⇒真菌類を抑制する作用。

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

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