ハナビシソウ
学名から分かるように北米のカリフォルニア、オレゴンの原産です。日本には明治初期に渡来し、花壇や鉢物として栽培されています。草丈は50~60cm、葉は互生、粉を帯びたような緑色で多数の裂片に3出細裂し、茎は根元から多くでて直立し散開しています。花期は4~6月、茎の頂きにオレンジ色から淡黄色の大型の4弁花を単生します。花は日照では開きますが、陽がかげると閉じ、花後長い蒴果をつけます。花の形が花菱紋に似ていることが、名前の由来です。薬用としては余り重要視されておらず、専ら鑑賞用として栽培され、花色も濃いオレンジ、赤、ピンク、白色と多色にあり、一重咲きや八重咲きのものもあります。よく似た花に、小型のヒメハナビシソウがあります。
別名はカリフォルニアポピーといい、ケシの仲間ですが、禁止されてはいないので栽培可能です。
別名はカリフォルニアポピーといい、ケシの仲間ですが、禁止されてはいないので栽培可能です。
学名
Eschscholzia californica
科名
ケシ科
利用部位
根を含む全草
利用法
茶剤として利用されることがあるようですが、「メディアルハーブ危険性ハンドブック」によるとオーストラリアでは 『警告 決められた容量を超えないこと』と製品表示するように提唱されていますから、注意が必要です。それによると2.0~3.0gを1日4回までとされています。
効能
鎮痛、鎮痙薬としてマラリヤ、黄疸、皮膚病などに用いられています。アメリカインディアンは魚毒として用いていたといわれます。
成分
アルカロイド