ホオノキ

ホオノキ

山野に生え、樹高は20~30mにもなる日本特有の落葉高木です。太いものでは幹の直径が1mぐらいになります。葉は有柄で、長さ20~40cmの厚くて堅い倒卵状長楕円形で、枝先に集まって互生し、葉裏には帯白色の細かい毛があります。花期は5~6月、枝先に径15cmの大きな帯黄白色の芳香のある花を一つつけます。材質は柔らかいので版木として利用されたり、葉は郷土料理に利用されています。

学名

Magnolia obovata

科名

モクレン科

生薬名

厚朴(コウボク)

漢方

半夏厚木湯⇒咳、つわり、神経性胃腸炎に。
小承気湯⇒便秘に。

利用部位

樹皮⇒夏の土用の頃、幹と枝の皮を剥ぎ採って日干しします。
⇒版木
⇒樹皮と比べると極小ですが殺菌作用のある成分があり、朴葉味噌、朴葉寿司や朴葉餅に。

利用法

生薬は、単実では使わず漢方処方にして使用します。漢方に処方した収斂、利尿、去痰の家庭薬は多くあります。

効能

鎮痛、鎮痙

成分

マグノロール、ホウノキオール

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL:047-472-1349


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