イブキジャコウソウ
モンゴル、ヒマラヤ、アフガニスタンに分布し、日本各地の、日当たりの良い岩地に生える小低木です。滋賀県の伊吹山に多く、香りがよいのが名の由来です。樹高は20cmほどで、茎葉上部は斜上し、多数分枝します。1cm弱の小さな葉を互生、6~7月、7~8mmの小さなピンク色の花をつけます。
日本産のイブキジャコウソウは、中国原産の変種と考えられており、民間薬に用いられる程度です。織田信長が伊吹山に薬草園を設けましたが、その地に多くあったのが名の由来です。
南欧原産のタチジャコウソウは薬用として用いられています。
日本産のイブキジャコウソウは、中国原産の変種と考えられており、民間薬に用いられる程度です。織田信長が伊吹山に薬草園を設けましたが、その地に多くあったのが名の由来です。
南欧原産のタチジャコウソウは薬用として用いられています。
学名
Thymus quinquecostatus
科名
シソ科
生薬名
百里香(ヒャクリコウ)
利用部位
全草⇒花期に地上部を採り、水洗いして陰干しします。
効能
芳香成分に発汗、収れん、利尿、強壮作用。痰、咳、風邪、頭痛に。
成分
チモール、ρーシメン、カルバクロール、リナロール等の精油を含む。