イチハツ
中国中南部から北ビルマが原産地。日本には古い時代に渡来し、現在では観賞用に栽培される多年草です。草丈は50cmほどで、開花は4~5月、1~2分枝する茎を出し各枝に径10cmほどの青紫色の花をつけます。外花被片の3枚には、中脈にとさか状の突起があり、内花被片3枚も平開します。繁殖は株分け。乾燥に強く耐寒性もあり、この類、アヤメより早く咲き始めることが名の由来です。
学名
Iris tectorum
科名
アヤメ科
生薬名
鳶尾根(エンビコン)
利用部位
根茎
利用法
根茎⇒夏期、葉が黄変する頃、根茎を掘りあげ、水洗いしてから日干しします。縦割りにすると乾燥し易くなります。
効能
民間療法として下痢、催吐に(食あたりに食べたものを吐かせるために)用いられることもあります。
成分
根茎⇒配糖体のテクトリジンなど。