イカリソウ

イカリソウ

本州東北地方以南の太平洋側、四国の丘陵や山麓に分布する多年草です。草丈は15~25cm、根茎は横に這い数本の茎を束生します。春先に根茎から出た根葉は、2回3出葉です。中の一つの小葉はゆがんだ卵形で、縁には毛があります。4~5月に咲く紅紫色の花が、錨に似ているのが名前の由来です。4枚の花弁は、先端にいくにつれて細くなる管状で、その先端は内側に曲がっています。萼片は8枚ありますが、開花するとき外側の4枚は落ち、内側の4枚が大きくなり花弁と同じ紅紫色になります。冬期には地上部は枯れます。日本海側に多いトキワイカリソウEpimedium sempervirens.は冬期でも葉は枯れません。生薬名の淫羊霍は中国産のホザキイカリソウEpimedium sagittatum に付けられた中国名ですが、日本産の各種もこの名前で呼ばれています。古い中国の「本草綱目」(1500)によると、「四川の北部に淫羊と言う動物がいて、一日に百回も交尾する。それは霍と言う草を食うからと言うことだ。そこでこの草を淫羊霍と名付けた」とあるのが生薬名の由来ですが、霍とは、「豆の葉」のことで、イカリソウの葉が豆の葉に似ていることからです。トキワイカリソウを始めシロバナ、キバナ、バイカ、ゲンペイ花などの各地の変種が多数あり、植物分類学的に種を特定するのは困難な場合があります。

学名

Epimedium grandiflorum var.thunbergianym

科名

メギ科

生薬名

淫羊霍(インヨウカク)

利用部位

茎葉⇒地上部の葉茎を5月から夏に刈り取り日干しします。

利用法

強精強壮⇒淫羊霍を1日量8~10gを水400mlで半量になるまで煎じ、3回に分けて服用します。
胃弱、中風による半身不随⇒淫羊霍酒が効果的。
作り方⇒細かく刻んだ淫羊霍60~70g、氷砂糖300gに焼酎1.8ℓを入れて、冷暗所に保存します。1回量20ccを1日2回飲用しますが、度を過ごすと副作用がありますから注意が必要です。

効能

古くから強精、強壮薬として知られており、神経衰弱、健忘症、強精、強壮に用いられます。

成分

葉茎に配糖体のエピメジン、フラボノイドのイカリン

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

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