イヌサフラン

イヌサフラン 有毒

ヨーロッパ中南部、北アフリカの湿った草原に群生する多年草です。卵形又は卵形の複合した鱗茎があって、春に20cmほどの直立した葉を伸ばしますが、夏には枯れます。その後9~10月頃、10~15cmの花筒が伸び数花半開します。花後、花柄が伸びて楕円形の果実を結びます。種子は、植物の染色体を2倍にする作用のあるコルヒチンを採るために、栽培されています。花が大きく美しいので園芸用でもよく栽培されています。「サフラン」と名がついているため、花柱を乾燥してスパイスのサフラン(アヤメ科)として使った事故が起きています。サフランと名がついていても全くの別種です。

学名

Colchicum autunnale

科名

イヌサフラン科

生薬名

種子⇒コルヒクム子
鱗茎⇒コルヒクム根

利用部位

種子、鱗茎

利用法

アルカロイドのコルヒチンの製造原料、毒性が強いため、家庭では使えません。

効能

中枢性の知覚麻痺と末梢性血管麻痺の作用があり、痛風の鎮痛薬に用いられています。

成分

アルカロイドのコルヒチン。

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