カールドン

カールドン

地中海からアフリカ大陸沿岸にあるカナリア諸島が原産地で、ハーブのアーティチョークの原種といわれています。和名はチョウセンアザミといいます。草丈は1.5~2m近くになる大型の多年草です。茎は直立しよく分枝し、葉は灰緑色で深い切れ込みがあって弧を描いています。6~7月にアザミに似た花を沢山つけます。アーティーチョーク同様に食べられると言われますが、萼は薄く食べられる所が少なく食用には不向きのようです。葉柄部分は6月頃までは食用になりますが、それ以降は堅く筋っぽくなるので、食用にするなら6月頃までの生長期がよいでしょう。花後は地上部は枯死しますが、新芽で冬越しする場合もあります。耐寒性はあるので、翌春には傍に新芽が出ます。

学名

Cynara cardunclus

科名

キク科

利用部位

葉、葉茎

利用法

⇒ティ-に(苦味が強いので使用量は控えめに)。
料理⇒葉を取り除いた葉茎。斜めにそぎ切りし、ごま油で炒め、さっと醤油味で味付けします。
総苞片はアーティチョークのように肥厚しないので、花床の部分のみ食用に。
クラフト⇒開花直後、採ってドライフラワーに。
染色⇒媒染剤によって発色は異なりますが、灰色系の染料になります。

効能

肝機能強化、脂肪分解、便通をよくする作用、むくみの改善。

成分

ポリフェノール、フラボノイド、タンニン、酵素、カロチン、ビタミンAなど。

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

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