キカラスウリ

キカラスウリ

北海道奥尻島、各地の山麓、荒れ地に自生する雌雄異株の蔓性多年草ですが、よく見かけるカラスウリより分布密度は少ないようです。茎は細長く巻きひげのある蔓状で、五角状の葉は掌状に3~5裂しています。上部より下葉の方が深裂しています。花期は8月~9月、葉腋に3cmほどの萼筒のある白に近い薄黄色の花を開きますが、花冠の縁は糸状に細裂しレースのようです。
カラスウリとキカラスウリは大変よく似ていますが、キカラスウリの果実はほぼ卵円形で黄色く熟すこと、まだ明るさが残るうちから開花することや葉にはカラスウリのように毛はなく、根は円柱形で長いことなどが違います。
昔からあせもの散布薬として用いられてきた天花粉はキカラスウリの根のでん粉を精製したものです。薬公害が問われる現在、このような天然のパウダーが見直されても良いのではないでしょうか。

学名

Trichosanthes kirilowii var. japonica

科名

ウリ科

生薬名

⇒括楼根(カロコン)
種子⇒括楼仁(カロニン)

利用部位

⇒秋に採り、外皮を剥ぎ取って水洗いしてから輪切りにして日干しします。
種子⇒熟した果実を水中でつぶし、種子を採って風通しのよいところで陰干しします。

利用法

⇒1日量3~5gを水400mlで煎じて2~3回に分けて服用します。
自家製天花粉⇒掘りあげた根を水洗いし手細かく砕き、水を加えてミキサーで撹拌します。浮いた繊維質を取り除く作業を数回繰り返します。白く沈殿したでん粉を布で漉してから日干しし、よく乾燥させます。
種子⇒1日量6gを水500mlで煎じて服用します。

効能

⇒止渇、解熱、鎮咳、催乳に。
種子⇒去痰や喘息の咳に。

成分

⇒多量のでん粉、シトルリンγーアミノ酪酸、アルギニン、コリン等
種子⇒リノール酸、リノレイン酸

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東邦大学薬学部付属
薬用植物園

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