コモンタイム

コモンタイム

いくつにも枝分かれする低木です。幹の根元は木質化し、先の尖った小さな葉を無数につけます。夏にピンク色の小さな花を咲かせます。葉のすがすがしい香りが特徴で、薬用、料理に用いられます。煮込み料理の香辛料に入れるブ-ケガルニには欠かせないハ-ブで、肉・魚貝類の生臭さを消すのに最適です。肉の煮込み料理、ピクルスの香りづけなどに使うとよいものです。和名はタチジャコウソウThymus vulgarisといいます。日本の伊吹山にあるイブキジャコウソウに似て、立ち上がる性質があるので名付けつけられました。タイム類は世界中に300種以上もあり、木立ちタイプとほふく性に大きく分けられます。マット状に拡がるクリ-ピングワイルドタイムT. serpyllum も、同じように利用されます。

学名

Thymus vulgaris

科名

シソ科

利用部位

葉、花

利用法

ブ-ケガルニに入れられます。又乾燥葉は細かく砕いてスパイスに用います。ハ-ブティ-にも用いられますが、このティ-は子宮を強く刺激するので、妊娠中の方は避けたほうが良いでしょう。

効能

抗菌作用、香りづけ、消化促進利尿、鎮咳、血行促進

成分

揮発成分、サポニン、トリテルペン、フラボノイド、タンニン

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL:047-472-1349


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