クガイソウ

クガイソウ

本州近畿地方以東の山地に生える多年草です。草丈は50~100cmで、茎は分岐せず直立します。葉は4~8枚が輪生し、数層にもなっており、それが九層ほどあるのを、仏具の「天蓋」が幾重にも重ねられているのに擬えて九蓋草、または九階草と呼ばれています。葉は長楕円形で葉先は尖り、縁には鋸歯があります。花期は7~9月、茎の頂きに穂状に総状花序をだして紫色の花を密に付けます。滋賀県の伊吹山にはクガイソウが多く自生していて、夏になると刈り取って、クガイソウ、トウキ、シシウド、ヨモギなどと併せて「伊吹浴剤」が作られています。

学名

Veronicastrum sibiricum subsp. japonicum

科名

オオバコ科(旧分類法ではゴマノハグサ科)

生薬名

草本威霊仙(ソウホンイレイセン)

利用部位

⇒夏に根を掘り採り、水洗いし日干しします。

利用法

本草威霊仙を1日量10~15gを水500ccで1/3量まで煎じて、3回に分けて食前か食間に服用します。

効能

リウマチ、関節炎、痛風、利尿に。

成分

フラボノイドのルテオリンが知られていますが、未だよく精査されていません。

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

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