カギクルマバナルコユリ
中国、モンゴルに分布し、山地の低木林下に生える多年草です。草丈は50~90cmほどで、茎は直立します。無柄の線状披針形の葉は、4~6枚輪生します。花期は5~6月、葉の付け根から淡黄色の小さな花を数個つけ、果実は球形で熟すと黒紫色となります。
生薬の黄精は、本種のほかに日本原産のナルコユリP.falucatumの根茎も用いられています
生薬の黄精は、本種のほかに日本原産のナルコユリP.falucatumの根茎も用いられています
学名
Polygonatum verticillatum
科名
キジカクシ科
生薬名
黄精(オウセイ)
利用部位
根茎⇒春か秋に掘りあげ、2日程日干しした後、篭でよく揉んでから、再度乾燥することを何度か繰り返して完全に乾燥させます。
利用法
煎液⇒結核菌、多種の皮膚真菌の抑制効果があります。
効能
滋養強壮(病後・産後の体力回復)、リウマチ、通風。新芽、球根は山菜として食べられる。
成分
でん粉、多糖類、リシンなど11種類のアミノ酸