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2024年 見所一覧

カイソウ

2024/09/26

 カイソウが見頃です。
 
利尿、強心用の薬用として古くから使用されてきましたが、現在では観賞用として栽培されています。
球根は直径25cm位の大きさで、約1m~1.5mの高さの花茎を3日くらいで一気に伸ばし開花します。
実生から育てると花が咲くまで十数年程かかり分球はほとんどせず、種が出来ても発芽率が悪いため、なかなか増えない植物です。
当園のカイソウは40年以上前からあるものだそうです。
 
花期は1週間ほどです。
 

ミシマサイコ

2024/09/10

 とてもとても小さな可愛らしい黄色い花を複散形花序に咲かせます。よーく見ると花に来る虫もミニサイズです。虫たちが来てくれるおかげか毎年沢山の種をつけてくれます。
ミシマサイコは発芽2年目以降に花が咲き種ができますが、薬用に栽培するミシマサイコは根を太らせるために摘心をして結実させないようにします。
東邦薬草園ではこぼれ種でよく増えるのですが、絶滅危惧Ⅱ類(VU)になっており自生地はほとんどなくなっています。

ニチニチソウ

2024/08/07

 アフリカ、マダカスカル原産。ニチニチソウ属の植物は8種あり、有毒植物です。矮性、高性、這い性、花色も白色、桃色、赤色などがあり、薬用よりも観賞用として楽しまれている。近年、品種改良が進み、八重咲の他に大形花、斑入り葉、濃色花などが出回っています。
ここ10年ほどの温暖化の影響で路地植え栽培で越冬できるようになり、日本では一年草扱いだったが原産地や熱帯地方同様に多年草になりつつあります。
当園では古いものでは4年ほど株が枯れずに育っており、こぼれ種でも増えています。

アジサイ

2024/06/13

アジサイ アジサイ科

日本原産の落葉低木で梅雨の時期の花の代表種の一つ。薬用の他に観賞用として栽培されています。
原種はガクアジサイで、手毬咲きに変化したものがホンアジサイ。アジサイとはヤマアジサイやガクアジサイ、ホンアジサイから品種改良されたものを称して言われている。18世紀に海外に渡り品種改良され日本に逆輸入したものがハイドランジアと呼ばれる西洋アジサイです。
 アジサイは有毒植物で、誤食すると、おう吐、失神などの症状が出るので気を付けたい。アジサイ科の中で唯一口にして良い品種はアマチャのみで、4月8日の灌仏会では誕生仏に甘茶をかけ釈迦の誕生を祝い無病息災を祈念する行事が行われてきた。アマチャは発酵させることにより甘みが生じる。
観賞用として花色の変化や花形が多く沢山の品種があり、毎年のように新品種が発表されています。枝替わりも多く、そこから新たな品種ができることもあります。

ムレスズメ

2024/04/11

ムレスズメ マメ科
 
中国北部原産の落葉低木。薬用の他、観賞用として栽培される。春に2~3cmの黄色い花を鈴なりに咲かせる。咲き始めは黄色ですが開花3日目ぐらいから赤みをおびてくる。
中国名は「金雀花」で、これをもとに雀が群れている姿に見えるため「群雀」と名が付いた。
全体に鋭い細い棘がびっしり生えている。花付きがよくて切り詰めや刈込に強いため、鉢植えや盆栽に作られる。
栽培はよく日に当てること。増やし方は根元から芽が沢山出てくるので、それを掘り取って増やしていく。

ムサシアブミ

2024/03/18

 ムサシアブミ サトイモ科
 
サトイモ科テンナンショウ属の多年草で別名はカキツバナ。
関東地方以西、四国、九州、沖縄に分布します。
春に芽を出しますが、葉と花序が同時に出てきます。縞模様の独特な仏炎苞を持ち一目見たら忘れられない。
花が盛りを過ぎるころに葉が完全に展開して、茎から対称的に葉柄が2本出て各先端に大きな葉を3枚付けます。大きなものでは草の幅が70cmを超えるものもあります。
秋には赤い実を穂状に沢山つけ冬に地面に落ちます。
近年では素心花や双頭花などの変り芽のものも作出されている。山野草ブームになって育てる人が増えてきたためか、鳥が種を運んで関東の山でも普通に見かけるようになってきました

2024/03/08

 ロドレイア マンサク科 
 

 中国、ミャンマー、ベトナム原産の常緑高木。別名シャクナゲモドキ。一見花がないと、西洋シャクナゲの様に見えるので間違えてしまうことがあります。
南方系の植物ですが、寒さに強いので関東地方でしたら地植えで越冬が出来ます。
マンサク科特有の細い花弁で、赤色の直径5~6cm程の大きな花を下向きに咲かせる姿がロドレイアの特徴です。
30年ほど前は植物園でしか見ることが出来ませんでしたが、ここ10年ほどで急に人気が出てきて園芸店などに出回ってくるようになり、矮性種もあります。
栽培はよく日に当てて、なるべく排水の良い土で育てます。増やし方は挿し木で増やします。

ダイダイ

2024/02/02

ダイダイ ミカン科
 
インドのヒマラヤ地方原産の常緑高木。薬用の他に観賞用として栽培される。春に花が咲いて実が成り、秋に橙色に色付く。ダイダイはさらにそこから翌年、春も終わりの頃から黄緑色になり、また秋に橙色になって丸2年も樹に付いている。3年目に実が落ちます。
2年経った実を裂いてみると、実の中で発芽している種の様子が見れる。
関東では殆ど正月の飾りとしてしか使われないが、関西では柑橘酢として普通に使われているそうです。
大学にあるダイダイは40年ほど前に、枝をもらってきてミカンの実生を台木にして接いだものである。10年ほど経ってから下枝にオタハイトオレンジを接いだので、下の枝からはオタハイトオレンジの実が生っている。ダイダイの実とオタハイトオレンジの実のコラボが面白い。

キンカチャ

2024/01/15

キンカチャ  ツバキ科

中国の広西チワン族自治区及びベトナムの一部地域原産の常緑中低木。ツバキとチャの中間型のような形をした黄色い花を咲かせます。以前は幻の黄色いツバキと言われ、中国より持ち出し禁止とされていました。

1978年に種子が送られてきたものを元に品種改良が始まり、園芸品種が作り出されてきました。ツバキで黄色い花がなかったため、とてももてはやされた。寒さに弱いため、最低温度7以下ではかれてしまうことがあるので10以上は欲しい。実生や挿し木で増やせるが早く成長させるためには接ぎ木を勧める。

マサキの実

2024/01/10

マサキの実 ニシシギ科
 
海岸沿いの林などに生える常緑低木で変化が多く、主に観賞用として植えられている。品種改良により斑入りの品種が多い。民間で利尿、強壮効果が有ると言われているがあまり知られていない。海岸線に生えている植物は殆どが葉が厚く潮風や公害に強いために街路樹として、又公園や工場、宅地の植え込みによく使われている。東邦大学でも守衛場前の植え込みに斑入りマサキが植えられており、今が実の見頃となっています。
 

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

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