ナガバハッカ(セイヨウハッカ)
ハーブでいうミントのことです。ミントには多くの種類があり、その変種も多く作られていて少なくとも30種以上はあるといわれ、品種の見分けは大変困難です。共通する形態と性質は、シソ科特有の四角い茎、芳香のある葉、葉腋に花をつけ草丈は50cm~1m近くになり、地下茎で容易に拡がる点です。香りはそれぞれで微妙に異なります。ミントはエジプトのピラミッド建設の頃には労働者の食事に用いられたり、防腐防止でミイラの下に敷かれたとの記録があるそうです。「医学の父」と呼ばれるヒポクラテス(BC460~370頃)の医学書では、治療薬の中にミントを入れ健胃薬、気付け薬として処方されていることからも、ミントは古くから利用されていたことが分かります。
ハッカ類は大別すると和ハッカとセイヨウハッカになり、セイヨウハッカはスペアミント系とペパーミント系に分けられます。当園ではセイヨウハッカとしては以下の種類を植栽しています。
ハッカ類は大別すると和ハッカとセイヨウハッカになり、セイヨウハッカはスペアミント系とペパーミント系に分けられます。当園ではセイヨウハッカとしては以下の種類を植栽しています。
- スペアミント系:香りは弱く甘い香りがします。ハーブとして用いられたのはペパーミントより古いとされています。
マルバハッカ⇒ハーブ名はアップルミントといいリンゴに似た香りがあります。規則的な鋸歯と繊毛のある明るい緑色で、丸みのある葉を持ち、フルーティーでまろやかな味がします。繁殖力は旺盛なので植栽には気をつけて。
オランダハッカ⇒ハーブ名はスペアミントといいます。全草は濃い緑色です。江戸時代にオランダから渡来したので、オランダハッカとも呼ばれます。
ナガバハッカ⇒別名はケハッカ、ハーブ名はホースミント。葉は長く、全体に灰緑色で白い微毛があります。聖書でハッカとされている植物はこの種だそうです。 - ペパーミント系:芳香成分のメントールの含有量は多く強い香りがあります。ニホンハッカもこのタイプです。
セイヨウハッカ⇒別名はコショウハッカ、ハーブ名はペパーミントといいます。
学名
Mentha spp.
科名
シソ科
利用部位
地上部⇒開花直前に刈り取ります。生葉で用いる場合は必要時に刈り取ります。
利用法
ほとんどのミントは生葉をデザートやソースの香り付けに用いたり、メレンゲにくぐらせて砂糖漬けにしたり、乾燥葉はティーや薬用として用いられます。
生葉または乾燥葉は浴湯料として使えます。
精油⇒鼻づまりに吸入剤として用いたり、頭痛、発熱、月経痛にアーモンドオイルなどに加えてマッサージオイルとして用います。(ペパーミントの方がメントールの含有は多い)
ペパ-ミントは母乳分泌を減らすことがあるので、授乳中の服用は慎重にしてください。
生葉または乾燥葉は浴湯料として使えます。
精油⇒鼻づまりに吸入剤として用いたり、頭痛、発熱、月経痛にアーモンドオイルなどに加えてマッサージオイルとして用います。(ペパーミントの方がメントールの含有は多い)
ペパ-ミントは母乳分泌を減らすことがあるので、授乳中の服用は慎重にしてください。
効能
芳香健胃、駆風
成分
芳香成分:スペアミント⇒カルボン、ペパーミント⇒メントール
スペアミント系
ペパーミント系
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セイヨウハッカ
Mentha piperita -
セイヨウハッカ 葉
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セイヨウハッカ 花