オニシバリ

オニシバリ

本州福島県以西から、四国、九州の中部以北に分布しています。千葉県でも山地の林床で、よく目にする落葉低木です。樹高はおよそ1mほどですが、よく分枝します。長さ10cmくらいの倒披針形の薄い葉は、枝先に集まって互生します。樹皮は灰茶色で、樹皮は縦に裂け、剥がれやすいのですが、とても強靱です。この強い樹皮では鬼でも縛ることが出来るというのが名前の由来です。果実は8mmほどの広楕円形です。一見おいしそうですが、果実は大変辛くて食べられません。誤食すると嘔吐、下痢、胃の灼熱感の症状が現れ、大量で昏迷、呼吸困難の症状が出ますので、決して口にはしないでください。利用は専ら外用薬として使います。秋に生長し冬を押します。夏になると落葉し裸同然になります。このことから別名はナツボウズといいます。冬を越し3~4月頃葉腋に。小さな花を数個つけます。黄緑色の花に見えるのは萼筒が裂けたものです。
よく似た植物で、福井県以北、北海道の山地に分布するのはナニワズ(別名エゾオニシバリ)です。姿形は大変よく似ており、見分け難いのですが、ナニワズの方が花色が黄色が強いようです。ナニワズの名前の由来には、一説に長野県の方言、別名のナツボウズがなまったのだろうとありますが、春を待ち望んでいる雪国の人は春咲くこの花に、“難波津に咲くや此の花冬ごもり 今は春べと咲くや此の”という詩に思いを重ねたのではないかと思えます。

学名

Daphne pseudo

科名

ジンチョウゲ科

利用部位

樹皮

利用法

必要時に樹皮を剥いで使います。日干しするか、そのまま生のものを浮腫の外用に。

効能

あくまでも外用で、慢性皮膚病、リウマチに。

成分

樹皮にダフニン、メゼレイン酸など。

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

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