オオバゲッキツ

オオバゲッキツ

インドやスリランカに分布するミカン科の非耐寒性の常緑低木です。別名はナンヨウザンショウ(南洋山椒)といいます。サンショウの名がついていますが、同じミカン科でもサンショウ属ではなく、本種はゲッキツ属の別種です。樹高は5~6m、葉は奇数羽状複葉で、細かい鋸歯のある長さ2~4cm、幅1~2cmの小葉を11~21枚つけます。花期は初夏白い5弁の小さな花をつけます。葉はカレ-に似たスパイシ-な香りと柑橘系の爽やかな香りが混じっているそうで、カレ-料理の香味料として用いられています。そのため英名ではCurry-leaf treeまたはCurry bushとも呼ばれています。材は堅く農具に利用されており、花は香油に利用されるようですが、同属のゲッキツに似た香りに思われます。果実は有毒です。残念ですが、当園での植栽はありません。

学名

Murraya koenigii 

科名

ミカン科

利用部位

葉、花

利用法

⇒乾燥葉は香りが弱まり、生葉を用います。
⇒香油(ホホバオイルやオリ-ブオイル、グレープシードオイル、マカデミアナッツオイルなど)に。
奄美大島では、民間療法として外用で火傷や怪我に、果汁を、虫さされに用いる。(奄美群島生物資源webデ-タベ-スより)

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東邦大学薬学部付属
薬用植物園

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