オオバコ

オオバコ

山野や道端などで全国至る所で見られる多年草で、車の轍によく生えることから車前草(シャゼンソウ)ともいわれ民間薬に使われています。葉は卵形で、葉脈は平行に入っています。葉を根本からロゼット状に展開し、4月~9月頃まで花茎を伸ばし小さな白い穂状花序の花が咲き、花後の蒴果からは種子が採れます。その種子を漢方では車前子(シャゼンシ)と呼びます。この仲間は200種類ほどあると言われ、世界各地で古くから“万能のハーブ”として利用されてきました。ハーブ名はプランテーンです。現在各地で野生化している幕末に渡来したヘラオオバコP.lanceolata、日本の在来種でありながら名前はトウオオバコ、その変種とされるヤツマタオオバコ等も、同様に用いられます。全国どこにでもあるので、オンバコ、オバコ、ギャロッパなどの方言での呼び名が多くあります。

学名

Plantago asiatica 

科名

オオバコ科

生薬名

全草は車前草(シャゼンソウ)、種子は車前子(シャゼンシ)、葉はシャゼンヨウ

利用部位

全草、種子

利用法

乾燥葉をティーに。
苦みが強いので充分に塩ゆでて油炒め、天ぷら、芥子マヨネーズで。

効能

乾燥した種子は鎮咳に、乾燥葉は利尿に。よく揉んだ生葉は抗炎症作用・抗菌作用でおむつかぶれや傷に。ヘラオオバコの根は去痰に。

成分

全草に配糖体アウクビン、プランタギニン。

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