オオツヅラフジ
本州関東地方南部以西、四国、九州、沖縄、台湾に自生の蔓性落葉低木です。左旋性の蔓は10m程に伸長します。根際から細い走出枝を出して、地上に拡がります。掌状の葉は互生し、6~7月に葉腋に淡緑色の花を円錐花序につけます。雌雄異種、まれに同種もあります。よく似た植物にアオツヅラフジがありますが、オオツヅラフジの葉は無毛、茎の断面は暗褐色、灰褐色の放射線状の線があり、アオツヅラフジの茎の断面は灰白色なので区別できます。10月頃、暗褐色の実を付けます。アオツヅラフジより蔓は太く丈夫なので、昔は籠や葛籠を編むのに利用されていました。
学名
Sinomenium acutum
科名
ツヅラフジ科
生薬名
防巳(ボウイ)【局方】
漢方
利尿を促し、水腫をとる薬効
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、木防已湯(もくぼういとう)、疎経活血湯(そけいかっけつとう)
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、木防已湯(もくぼういとう)、疎経活血湯(そけいかっけつとう)
利用部位
茎、根茎
効能
神経痛、関節リウマチ、水腫、脚気などに。
成分
シノメニン、アクツミン、シナクチン、マグノフロリンなどのアルカロイド