リンドウ

リンドウ

本州、四国、九州の山地や丘陵地に生える多年草で、関東以西に自生しています。枝分かれしない暗紫色の茎は直立していますが、花の頃は這う状態で、草丈は30~60cmになります。対生の葉は披針形で、茎を抱いています。葉の形が笹に似ているので別名をササリンドウといいます。花期は10~11月頃、茎上部の葉脇に青紫色の大きな花を数個つけます。花は5裂しており、裂片の間に複裂片があります。
リンドウの仲間はおよそ400種類あり、日本には18種類と8種の変種があります。リンドウは別名をササリンドウで、トウリンドウG.scabra Bunger(チョウセンリンドウ)の変種です。薬用として用いられるのは、エゾリンドウ、ホソバリンドウ、トウリンドウ、オヤマリンドウなどです。一般的にこれらの総称をリンドウといっています。
江戸時代、オランダ人によって西洋医学がもたらされ、胃の内服薬としてゲンチアナを紹介されました。ゲンチアナG.luteaはヨーロッパから小アジアに分布しているリンドウ科の多年草で、ヨーロッパではその根を粉末にして苦味健胃薬として用いていました。しかし外国産なので入手し難いためそれに代わる植物として、漢方で消炎薬として用いられていた苦い根のリンドウを胃薬として用いるようになりました。当時用いられていた苦い薬の代表として熊の胆より苦いところから、神話に出てくる竜の胆という意味で竜胆と名付けられたようです。

学名

Gentiana scabra var. buergeri 

科名

リンドウ科

生薬名

竜胆(リュウタン)

漢方

漢方では、苦味健胃薬として処方され、尿道炎やリウマチの抗炎症薬的にも用いられています。

利用部位

根、根茎⇒10月に掘り採って、水洗いしてから日干しにします。

利用法

健胃に⇒根を粉末にしてオブラートに包まないで、食後直ぐに0.5g程を服用します。

効能

胃液分泌を促進し胃腸運動を進め、消化吸収を促し、胆汁の分泌を増進するので、苦味健胃薬として用いられています。
民間薬としては、食欲不振、消化不良、胃酸過多、腹痛などに用いられています。

成分

苦味配糖体のゲンチオピクロサイド、ゲンチアノース、ゲンチシン、ゲンチアニンなど。

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東邦大学薬学部付属
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