リュウノウギク

リュウノウギク

福島県、新潟県以西、四国、宮崎県の日当たりのよい低山に生える多年草です。茎は細く上部でやや分枝します。草丈は30~60cmで、葉は家菊に似ていますが小さく、基部は広いくさび形をしています。花期は10月~11月で、他の菊より遅く、晩秋に咲き、満開の時はすがすがしい香りがます。その香りが香料の竜脳に似ているのが名前の由来です。竜脳は、スマトラ島北西部とマレー半島南東原産の竜脳樹から採った結晶で、高級燻香料や薬剤として使われるものですが、香りは樟脳よりソフトです。

学名

Chrysanthemum makinoi

科名

キク科

生薬名

竜脳菊(リュウノウギク)

利用部位

地上部⇒開花中に地上部を刈り取り、土を除いて風通しのよい場所で陰干しにします。
この場合、水洗いすると乾燥に時間がかかり、かびやすくなるので、洗わずに処理します。

利用法

浴湯料に⇒乾燥した葉茎を刻んで1回量を500g程を目安にして木綿の袋に詰めて、水のうちから風呂に入れて沸かします。入浴中、袋を持って肌を洗うようにこするとよいでしょう。

効能

冷え性、腰痛、リウマチ、神経痛に。

成分

精油分に左旋性カンフェン、非旋光性カンフェン⇒これらの成分が、皮膚を刺激し血行をよくします。

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL:047-472-1349


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